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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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桃太郎侍 第1話 八百八町罷り通る

第1話 八百八町罷り通る
 (脚本: 野波静雄、監督: 松尾正武)


1976~1981年、日本テレビ系列で放送。 全258話を数える長寿番組で、高橋英樹の代表作。

その記念すべき第1話は、謎の浪人・桃太郎が浅草聖天裏のお化け長屋にやって来るところからスタート。 レギュラー陣のキャラクターとバックグラウンド (例えば、すずめがつばめに弟子入りするとか)、今後の桃太郎との関係、そして桃太郎自身の生い立ちを、1話の中にうまく盛り込んでいて、すごいなぁ……と思う。 詳細は不明だが、桃太郎が 「千代 (字は予想)」 という人のお墓に身分を捨てたことを報告していて、おや、実は亡くなった妻が……? とか、知らなかったことも見え隠れしているし。 お化け長屋の住人が集う 「上方屋」 の亭主役でレギュラーの茶川一郎が、期待を裏切らないカマっぽさを出しているのも最高。
ちなみに、後半のようなパターン化したクライマックスは (もちろん) なく、桃太郎はちょっととぼけた育ちのいい侍というだけ。 「許さん……」 とかつぶやいたり、わざわざ派手な着物に着替えて鬼退治に出かけたりしないし、数え唄もまだ知らないらしい。 立ち回りも、ずっと再放送で見ていた後半に比べると、腰が落とせていなくて体が伸び切っていたりして、もう1歩という感じ。 ……っていうか、後半の桃太郎とは別人だよ、これは (^^;) 

ま、個人的には、悪役ゲストが菅貫太郎と川合伸旺という超豪華&実は意外とレアな組み合わせっていうだけで舞い上がっちゃったんだけどね(笑)。 ツーショットまであった日には大騒ぎ! このワンシーンだけで名作入り。

***************
レギュラー: 高橋英樹/桃太郎 、野川由美子/玉川つばめ、茶川一郎/熊造、玉川スミ/おはる、雷門ケン坊/仙太、吉本眞由美/おみよ、下之坊正道/ちょろ髭、深江章喜/仁兵ヱ、南条みづ江/お兼、桂小かん/かん平、西川峰子/すずめ、植木等/猿の伊之助

ゲスト: 大友柳太郎/神島伊織、川合伸旺/大滝鉄心斎、山本由香利/神島百合、中井啓輔/大西虎之助、浜田雄史/杉田助之進、菅貫太郎/伊賀半九郎、蓑和田良太、木谷邦臣、福本清三
(高橋英樹の2役: 松平新之助)

*敬称は略させていただいています。
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