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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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銭形平次 第672話 万七、恐怖の三日間

第627話 万七、恐怖の三日間
 (脚本: 中村勝行、監督: 岡本静夫)

祝い事に招待され、めかしこんで出かけた万七。 帰り道に廻船問屋・渡海屋の前に合口の鞘が落ちているのを見つける。 不審に思い、渡海屋の戸を叩いて入ってみると、お手配者の盗賊・矢切の辰蔵 (菅貫太郎) 一味が押し込んでいた。 渡海屋の船で異国に逃亡しようという辰蔵は、主人 (増田順司) らを人質にして、長崎に行っていて3日後に江戸に戻るという船を待っているのだった。 万七は、辰蔵の昔の女・お新 (水原麻記) を探すために解き放たれるが、お新の行方はわからない。 様子がおかしいと心配する平次たちに事情を話すこともできず、渡海屋に戻って、辰蔵に時間をくれるよう頼む万七。 が、その時、八五郎とともに万七を見張り、渡海屋に押し込みが入っていることに気付いた青柳は、渡海屋に乗り込もうと戸を叩いてしまう……。

***************
【所感】
タイトルがステキな上に、メインゲストは菅貫! 素通りできるはずがない (笑)。
めかしこんだ万七を、清吉やおちか、お町がおだてるオープニングから笑わせてくれるが、「お似合いよ、おっかさん」 なんて言われて、まんざらでもない様子のおちかさんに、ちょっとびっくり……。 そうだったの?

タイトルの通り、万七は見せ場が多い。 人質のため、1人で懸命にお新を探し歩くが見つからず、どうしたもんか……と、大きな樽にもたれかかって悩むシーンや、船に行くまでの間、盾にするために人質を連れて行くという辰蔵に、「盾にするなら俺1人でいいだろう。 ほかの人質は解き放してやってくれよ~」 と、駄々をこねるように訴えるシーン (ホントなら、いいぞ万七! かっこいいぞ!というところなんだけど……。 ついつい笑ってしまう) など、万七らしさがよく出ていた。

もちろん、ゲストの菅貫も負けちゃいない。 最初は、手下どもが荒っぽいことをしようとするのを止めたり、冷静さを見せているのが、青柳の来訪で万七が裏切った (?) と思った途端に凶暴さを見せる。 そのキレっぷりは見事なもので、さすが菅貫という感じ。 ……かと思えば、乗り込もうとする船の船頭が実は平次の変装と気付かないばかりか、この船には自分以外に5人しか乗れない、と言われて、「5人じゃ、しょうがねぇな」 と、妙に素直にその言葉を信じてしまうあたり、あぁ、菅貫だなぁ……って感じ。 しょうがねぇのは、あんただよ (笑)。 キレ者のくせに、あっさりと罠にはまってしまうというキャラクターは、菅貫によく合っていると思う。

で、にせ船頭 = 平次が正体を現した時、辰蔵が本気で驚いているのには、 「さっき、面と向かって話したばっかりなんだから、声で気付けよ……」 と突っ込みを入れたくなるんだが、平次の後ろで万七が 「ぜにがたぁ~っ」 と泣きそうになっているのが傑作。 あんたも気付いてなかったのかい……(--;)

辰蔵と一味は捕えられ、事件は無事に解決。 青柳は早まった決断を下そうとした自分に反省し、「なんていうか……、親分には敵わないな……」 と、素直に告白。 いやいや、あっしだって成功するかどうかわからなかった……とか何とか盛り上がる4人 (平次、八五郎、青柳&清吉)。 おーい、誰か忘れてやしないかぁー?
しばらくして、きょろきょろし始める清吉。 「ところで、うちの親分は?」 と言われて、やっと万七のことを思い出す平次たち。 手を縛られたままの万七は、流された船の上から助けを求めていたのだった。 で、結局、青柳のだんなが泳いで助けに行くことに (八も清吉もカナヅチなので)。 タイトルに名前が入っているにも関わらず、船の上で 「だんなぁ~、早くしてくださいよ~」 と叫んでいる姿がエンディングだなんて……。 さすがは万七親分である。
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