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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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暴れん坊将軍II 第156話

第156話  庭番慕情、禁じられた恋の笛!
 (脚本: 土橋成男、監督: 牧口雄二)
佐倉藩の目付役・佐竹主水 (左右田一平) は、内紛で苦しむ領民を救うべく、藩の実権を握る江戸家老・篠山外記 (高野真二) の悪事の証拠をつかもうと奔走していたが、篠山とグルの上総屋重兵衛 (田口計) によって芝・蓮乗寺裏の隠れ家に放火され、同志は皆殺しにされてしまう。 1人生き残った佐竹は、め組の衆に助けられるが左手の筋をやられる重症を負う。 一方、火事が付け火ではないかと探る才蔵 (荒木茂) は、和歌山にいた頃、恋仲だった香織 (奈良富士子) に再会する。 今は佐竹の妻となった香織だが、心の中では才蔵を想い続けていた。

 


タイトルを見た瞬間、うわぁ……と思ってしまった。 わかりやすいっていうか、ベタベタっていうか。 それでも、ゲストが左右田さんときたら観ないわけにはいかない。 

で、まぁ、予想を裏切らない展開。 才蔵が庭番として江戸へ行くことになった時、別れを告げることもできずに引き離されたため、お互いに想いは残る。 で、香織は望まれて佐竹の妻になったわけだが、「父に仕えるような気持ちで夫と暮らしている」 という。 藩政改革に奔走する夫を妻として支える気持ちはあるが、事が成った暁には自分の人生を歩みたい、とか言っている。 100パーセント左右田さん = 佐竹さん贔屓の視点で観ている身には、ムカつくなんてもんじゃない。 話を聞いた上様も、最初は才蔵のことは忘れて佐竹と生きるのが幸せと香織に言い聞かせていたくせに、後になって才蔵に、自分のそばを離れて生きるのもいいかも……とか言い出すし。 
また、この香織って女が自分のことしか考えてなくて、佐竹が仲間と篠山襲撃の作戦を練っている間に、1人で勝手に出かけて敵にさらわれるんだから、救いようがない。 それを知り、これは妻の不始末と1人で敵地に向かう佐竹。 上総屋と手下の浪人たちに1人で立ち向かう佐竹、かっこいいぞ~! が、腕のケガは完治しておらず、ピンチに陥ったところへ新さんと才蔵が駆けつける。 助かった佐竹に、「なぜ、そんな体で来たんだ?」 とか言う新さん。 ……アホか、お前は。 そりゃ来るだろう、大事な妻の危機だぞ。 そんなアホ新さんに、「恨むぞ、徳田さん。 あんたたちのおかげで絶好の死に場所を逃してしまった」 と佐竹。 え、何、そういうことなの? でも、ちょっと待て。 あんたが死ぬことないだろうが! ……と、テレビの前で沸騰寸前の私。 でもね、この時の左右田さん、すごく良かったのよね~。 グッときちゃいましたよ。 どんなにバカな妻でも、佐竹の深~い愛を感じただろう。 うんうん。

……なんて、のんきに構えていたらば! 事件解決後、佐倉に帰る舟に乗る佐竹、なぜか1人。 妻はどーした?  見送りに来た才蔵とお別れの最中……かと思いきや、「夫はお前の好きな道を選べと言っています」 と、なんと、しつこくも才蔵に迫っているではないか! こ、この女、どういう神経しとるんだ。 開いた口が塞がらなかったよ、あたしゃ。 完全に沸点超えてたよ。
で、どうなったかって? もう昔のような情熱はないとの才蔵の一言で、ジ・エンド。 香織は黙って小太刀を渡し (これを私だと思って持っていて……ってヤツか)、夫が待つ舟に乗り込む。 ふ~ん、やっぱり乗るんだ。 才蔵が受け入れてくれないなら、やっぱり佐竹のところに戻るんだ。 お前、ここまでするなら1人で生きていくくらいの覚悟でやれよ!

あぁ、ホントに左右田さんだけがいい話だったわ……と、違う。 じいのことを忘れてはいかん。

<今日の加納さま >
佐倉藩で悪いのは江戸家老、若き藩侯を傷つけずに何とかできないものか……と知恵を絞る上様、じい & 忠相。 じいは、佐竹たちに江戸家老を斬らせてはどうかと提案。 表立って助成はできないと言う上様に、「徳田新之助という男ならできるのでは」 と、お忍びを許可するような発言! ちと驚いた上様に (私も驚いたぞ)、じいは徳田新之助を嫌っていたのではなかったかと聞かれて、「時と場合によります」 と堂々の開き直り (そんなこと言ってるから新之助がつけあがるのよ……)。 曰く 「君子、豹変す」。

<こんなところに、あんな人>
佐倉の村名主・惣兵衛は岩城力也 (クレジットあり)。 あんまり目立たなかったなぁ。
ラス立ちに小峰さん&蘭太郎さん。
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