燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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天地正大流は永遠に
2012年2月10日に亡くなられたとのこと。 公式発表は今日、2月15日でした。
このブログのタイトルに、その役名を使わせていただいたくらいに印象深く、魅力にあふれた 「品田万平」 を始め、結束信二作品には欠かせない存在だった左右田さん。 彼がいなかったら、つまり万平だんながいなかったら、あそこまで用心棒シリーズも続かなかったのではないかと思う。
左右田さんの笑顔が大好きでした。 今、思い浮かべているお顔も、はじけるような笑顔。 演技じゃないでしょう、これ。 本気で笑ってるよ (笑) と思わせる、あの笑顔。
訃報を聞いた今日は、追悼で 「俺は用心棒」 第2シリーズ第10話 『噂の中の女』、「天を斬る」 第18話 『暁の脱出』 の2本で、万平だんなと権田さんを堪能した。
味のある脇役と評されるけど、その存在なしには番組が成り立たないと思わせるほど、個性あふれる存在でした。 たった一度だけ拝見した舞台では主役でした (というか、ほぼ一人芝居だけど)。
お元気なお姿が見られなくなってしまって淋しいけど、今度は結束先生や小田部さん、香月さんたちと昔話などしながら一杯やってください。
どうぞ安らかに。 ありがとうございました!
訃報 - 金田龍之介
最後に観たのは、「水戸黄門」 第38部、第7話で演じた食通の公家・富小路実秋。 おなじみの目を向いた顔はどこへやら、おいしい料理にとろけそうな顔を見せていたのが印象的で、まだまだ現役なのを嬉しく思っていたのだけど……。
ご冥福をお祈りします。
Happy Birthday!
本日、7月10日は世界にただ1人の品田万平役者・左右田一平さんのお誕生日。
おめでとうございます!
これは何としても左右田スペシャルでお祝いせねば! さて、どの作品がいいだろう……と考え、引っ張り出してきたのは 「待っていた用心棒」。 本当は、居酒屋の台所から竹輪を食べながら出てくるヤツが観たかったんだけど、あれは 「天を斬る」 のワンシーンなので、権田さんになってしまう。 いや、それもいいんだけど、やはりここは万平だんなを観たいところ。 で、選ばれたのは、これだ!
待っていた用心棒 第14話 仇の名は
(脚本: 結束信二、監督: 河野寿一)
万平だんなをはじめ、野良犬、捨て犬、狂犬それぞれの個性がよく出ている話。 イヤな用心棒の仕事も金のためなら仕方ない……と話す野良犬のだんなに、「(花ふじの) 勘定がたまると、万平だんなも店にいづらくなる」 なんていう気遣いを見せる捨て犬。 そして、小坊主・了念 (林浩久) を斬って逃げた犯人・斉木勘次郎 (石浜朗) を最後まで許せない狂犬が、了念の妹・なみ (沢宏美) が、さぞ無念だろうと思って仇に引き合わせようとしたことが悲劇を生むのだった……。 花ふじに集まった4人が真相に行き当たった時、作次郎がつぶやく 「諸行無常どすな……」 の言葉が重い。
ちなみに、この回の野良犬は強すぎず、いい具合に力が抜けていてよかった。 殿様気分の斉木に意見する野良犬のだんなの 「暴言ではない、忠告」 の言い方がステキ (最後が 「ちゅう・こ・く」 みたいな感じ)。
万平だんなは、どこぞで手に入れてきた漬物を 「これだけのものは、なかなか無い」 と絶賛。 喜びは万人に与えるべき、という大義名分を通して分けてもらってきたそうな。
<こんなところに、あんな人>
花ふじの客の1人に井上茂。 すっかりできあがって、上機嫌の様子だった。
さて、せっかくの左右田スペシャル。 これだけで終わっては申し訳ない……ということで、引っ張り出されたのは、京都チャンネル制作のファン根性丸出し番組 「新選組黄金期」 の第1回。 サブタイトルは、「復活! 裏通りと伝蔵」 で、裏通り先生に扮した左右田さんが、伝蔵 = 小田部さんが住職を務める誠心寺を訪ねるという感動ものの企画。 最初のオンエアは2000年ということで、これが当時70歳の裏通り先生の笑顔だ!
小田部さんとの対談では、血風録の第7話 「菊一文字」 で小田部さんが演じた戸沢鷲郎が印象深いこと、第19話 「あかね雲」 の撮影中に河野監督が怒って帰ってしまったことなど、思い出を語る。 小田部さんは、「天を斬る」 の話もなさっていて、香月さんのお名前も。 大沢孫兵ヱという役名こそ出なかったけど嬉しかったな。 後半は2人で 「燃えよ剣」 で伝蔵と裏通り先生が絡むシーンの台本読み合わせを行うという、ファン・サービス満点のありがたーい番組である。
というわけで、本日の特別企画、左右田スペシャルは終了。 左右田さんにとって、良い1日であったことを願いつつ。
大興奮の日曜日
珍しく夫が所用で出かけ、日曜日の午前中に1人。 空には、どんよりと雲がかかり、何だかはっきりしない天気。 洗濯しながら、たまっていた家計簿 (と呼べるようなものではないんだが) でもつけるか。 朝、時間を見るためにつけたテレビを、何となくつけたまま、数字と格闘する。 合わねぇなぁ……と、首をかしげる私の耳を、テレビから流れる CM のナレーションがとらえた。
「……大多数が脇役だ」
反応したのは、もちろん 「脇役」 の一言。 顔を上げ、テレビ画面に目をやると、そこでは時代劇の立ち回りシーンが繰り広げられている。
おっ、何だろう。 あぁ、BOSSのコマーシャル、宇宙人ジョーンズのやつね……って、ちょっと! 今、最後に映ったのは……
福ちゃん?!
20年来の私の 「影のヒーロー」、福本清三さんではないか!
何ちょっと今のコマーシャル、もういっかい見せてよ、巻き戻し巻き戻し……っと録画してないよ、どうしよう~。
すっかり普段の冷静さを失った私は、別の局で流れていないもんかとチャンネルを回してみたりする。 が、ちょうどCMタイムが終わったところで、どこも番組が始まっている。 うーむ、どうしたものか (← そんなに焦ることないのに/笑)。
そうだ! サイトを見てみよう!
というわけで、早速サントリーのサイトを訪ねて探してみると……。 あったー! 新CMとして紹介されてる! 見られるようになってる! う、嬉しい……っていうか、
福ちゃん、かっこいいー!
今回は、時代劇の大部屋俳優に扮する宇宙人ジョーンズ。 斬られた後のリアクションが派手すぎ、カメラの前で宇宙人の素顔がちらっと出てしまい、監督に 「やりすぎ」 と交代させられてしまう。 空気が読めないといけない……と落ち込むジョーンズに、「ガッツあるな」 と声をかけ、BOSSレインボーマウンテン・ブレンドを差し出すのが福ちゃん。 そして、2人がコーヒーを飲むシーンでCMは終わる。 長髪ストレートのかつらの福ちゃん、妙にかっこいいのだ。 斬られるシーンでアップ (ちょっとだけ、のけぞる)、ジョーンズに声をかけるところでもアップあり。 台詞だってあるんだから! いつもラス立ちで目を皿のようにして、その姿を探している私には、もう天国 (笑)。 ちなみに、斬る役で出演しているのは渡辺裕之なんだが、明らかに福ちゃんの方が目立っているあたり、ステキ。 ほんっと嬉しい~。
……と、自分でもどうしたんだっていうくらい興奮しちまった日曜の朝。 いやいや、いい1日であった。