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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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俺は用心棒(2) 第7話 江戸で知った女

第7話 江戸で知った女 (監督: 松尾正武)
旅先の宿で、2年ぶりに再会した美津 (磯村みどり) と土井勘之助 (上林詢)。 今は下級武士、三谷要助 (花上晃) の囲われ者になっている美津は言い寄る土井を突っぱねるが、部屋から出ていく土井の姿を目撃した三谷は2人の仲を疑う。 翌朝、土井と2人の仲間に絡んだ三谷は、逆に斬られて命を落とす。 城下に入った美津は、土井の妻・志乃 (磯部玉枝) を呼び出し、夫を斬った土井に会わせるよう迫る。 志乃に問い詰められた土井は、斬った事実は認めるが、相手が公儀直参の侍であり、表沙汰になればお家のためにならないと言い張る。 夫の言葉を信じる志乃は、口入屋の辰五郎に頼み、金を渡して美津を城下から追い出そうとする。 土井の 「代理」 として美津のところにやってきた子分の前に、美津の 「代理」 として、用心棒のだんな、品田万平、田島次郎の3人が立ちふさがる…。


見事に 「自分の仇」 を取って死んでいった美津だが、だんなたちは振り回された格好。 そうやって巻き込まれた自分に、田島くんはイラ立っている様子・・・。
土井は家老の娘を嫁にもらい、約束された出世の道を守ろうとしながら、旅先で昔の女にも手を出そうとした上、最後には自分の秘密を守ろうと美津を切り捨てるという、ホントに最低な男。 後日、浪人となり、刀を振り回して暴れているところを、通りかかった用心棒のだんなに成敗されることになるのだが、同情する者はない・・・。 斬った用心棒のだんなは、迷惑していた茶店のおやじに感謝される始末。 
というわけで、志乃は家老の娘。 お嬢様のはずなんだが、口入屋に顔がきいちゃったりするあたり、どうなってるの? って感じもあり。 しかも自分で頼みに行っちゃってるし (笑)。 父親のご家老も口入屋を使って悪事の始末とかさせていたのかしらん・・・なんて思ったりして。 ちょっと疑問。 が、やはりプライドは高く、最後には夫に裏切られたショックで気がふれてしまうのだが、誰もいない屋敷で幻の夫に語りかけ、笑い続けるシーンは、すごかった・・・。 ちょっと怖くなってしまったくらい、すごい演技だった。 ちなみに 「燃えよ剣」 では、おゆきという非常に重要な役を演じる磯部玉枝さんだが、今回、用心棒のだんなとは全く絡みなしで、会うことはなかった。

今日の万平だんな、あまり活躍せず・・・ (^^;) 宿に役人が踏み込んできた際、ハデにちゃぶ台をひっくり返したくらいか。 が、次回予告では 「品田万平は、天地正大流の医術に励む」 と語られ、ワクワク♪

…って、医術? 一体どれが本業だ、天地正大流!
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俺は用心棒(2) 第6話 きぬたの音

第6話 きぬたの音 (監督: 松尾正武)
炭焼き・弥兵ヱ (里木左甫良) の娘・お澄 (福富香魚子) は、川で洗濯をしている時、5人連れの侍に深沢の湯治場への道を聞かれて教える。 若い町人姿の男に尋ねられても自分たちのことを話すな、と脅される。 その男と思われる幸吉 (坂口徹) に、侍に言われた通り、気がつかなかったと答えてしまうお澄だが、幸吉のことが気にかかって仕方ない。 万平だんなと田島次郎に頼まれ、家で休ませてあげていた米問屋・美濃屋の主人から手代の幸吉のことを聞き、自分がしたことに責任を感じたお澄は、幸吉に危険を知らせようと、近道をして川を上り湯治場へと向かう…。


主人思いの幸吉を助けた用心棒のだんな、今日は上機嫌。 このシリーズでは、かなり顔の筋肉が緩んでいる用心棒だが、さすがに声を上げて笑っているのは初めて見たぞ。 一体どうしたことやら…。 美濃屋を介抱する万平だんな、気を発しているかのような手の動きが怪しすぎ。 それって、天地正大流?(^^;) 姿を消したお澄が川に残していった洗濯物を叩いてみている田島くん。 強く叩けばいいってもんじゃない。
普段通り生活していただけなのに、思わぬ事態に巻き込まれてしまったお澄が、思いやりと勇気を持った娘だったために運命を狂わせてしまう皮肉な話。 川に流されそうになったお澄を、これまた優しい幸吉が見つけて手を差し伸べる。 2人が手を取り合った画が映り、めでたしめでたし・・・と安心したところで、気がつけば5分残っている結束トラップ。 またやられてしまった、まさか…の結末。 2人が何をしたっていうのよ、まったく…。

幸吉を演じた坂口徹は、坂口佑三郎。

俺は用心棒(2) 第5話 浪士狩りの夜

第5話 浪士狩りの夜 (監督: 河野寿一)
城下はずれの街道で、やくざものの文五郎 (宗近晴見) と2人の手下に果たし合いの助っ人を頼まれ、引き受けた用心棒のだんな。 果たし合いは、文五郎に夫をころされたおしま (高森和子) の仇討ちだったが、相手に多くの助成があることを予想した文五郎は、自分も怖いもの知らずの助っ人を探していたのだった。 その頃、城下の飲み屋で浪士狩りに引っかかった品田万平と田島次郎。 そこへ異常に興奮して逃げ込んできた浪人・国木田陣蔵 (不破潤) を捕らえる手助けをした2人は、好待遇を約束させて役人に同道する。 一刻も早く牢から出なければ……と焦る国木田の様子を、「人を斬ってきた目をしている」 と不審に思う田島。 おしまは、夫の友人で仇討ちの介添え人である国木田とともに宿を出たきり、戻ってこない弟・市太郎 (漢字は予想。 実際には出演なし) の身を案じていたが、翌朝、市太郎はもの言わぬ姿で戻ってきた。 そして約束の時間、おしまは、たった1人で果たし合いの場所へと出かけていく……。


助っ人を引き受けたものの、浪士狩りのために城下へ入れず、ほとんど寝ている用心棒のだんな、今回はひょうたんを持って登場。 どこかで狂犬に会ったのかしら……。 連れて来ちゃえばよかったのに。 家族に入れるとすると……ペットかな、やっぱり。 酒ばっか飲んでるペットなんて、お金がかかってイヤだけど (笑)。
牢での待遇について、あれやこれやと役人に交渉する万平だんなが楽しい。 実は 「昼飯代を払うと宿代がなくなる」 から、牢に入るのも名案と考えるあたり、さすが……と言うべきか。 牢の昼食には茶が付かないから、行く前にたくさん飲んでおけ、などと田島くんにアドバイス。 頼りになります (笑)。 相変わらず、「わからないこと、知りたいことがあったら何でも私に聞きなさい」 と豪語しているが、豪華な昼食 (お茶付きだった) をごちそうになった上に、国木田を捕らえる手助けをした礼金 (本人は 「小遣い銭」 と喜んでいたが) までもらって浮かれていると、「お里が知れますよ」 と田島くんに注意される始末。 気にしている様子は全くないが (笑)。
国木田の様子から、大体の背景は予想できてしまったが、女に懸想して元服前の市太郎を斬ってしまうなんて鬼だわ。 不破潤がいい男なだけに (笑)、あまりにも人として情けない役だったのがねぇ……。

おしまたちに同行している従僕・久作 (漢字は予想) は海老江寛。

俺は用心棒(2) 第4話 街道口の女

第4話 街道口の女 (監督: 松尾正武)
宿場はずれの茶店で何かを待っている早瀬小四郎 (河原崎健三)、2人の若い侍、そして早瀬の若党・市之進 (宮土尚治、現: 桜木健一) の4人。 そこへ用心棒のだんなが、しばらくして万平だんなが、それぞれ街道口で女に頼まれた、と伝言を持って来る。 心あたりの無い早瀬たち。 なぜか2番目の伝言で呼び出された市之進は、様子を見てくると言って指定の場所、街道口へ走る。 遅れて茶店にやって来た田島次郎は、伝言は持っていなかったが、役人が向かって来るのを見たという。 早瀬たちは脱出を決めるが、最後まで市之進を心配し、だんなたちに行き先を言い残していく。 その頃、市之進は 「街道口の女」 おみつ (青柳美枝子) と…。


さっさと若党なんか見捨てて逃げるんだろうと思っていた早瀬が、市之進を心から仲間と思って気遣うのに感心し (正直、私も驚いた。 何か裏があるんじゃなかろうか……と疑ってみたりして)、後を引き受けるだんなたち。  唐丸駕籠まで襲っちゃって、さらに驚き。  「女に騙されたのが、よほど頭にきているんでしょう」 と田島くん。 だんなたち二人が可愛く見えてくる。 そういや、さっき2人とも 「女は化け物」 とか言ってたっけね (年齢の話だったけど)。 だんなたちに助けられた若侍・井上も合流し、早瀬と仲間たちは夢と希望を胸に長崎へ。 後年、名の知れた蘭学者に……とのナレーションに、何だか安心させられてしまった。 だんなたちの助けが、いい結末につながって良かった。 主人を裏切った市之進の扱いは冷たいもんだが、ま、当然か。 市之進と別れたおみつは、街道で男の袖を引く…。

<こんなところに、あんな人>
早瀬たちを茶店に捕らえにきた目付役の森山は出水憲二。 この人も街道口の女にうまく使われちゃった格好。

俺は用心棒(2) 第3話 陽炎の宿

第3話 陽炎の宿 (監督: 河野寿一)
やくざの足を洗って今はかたぎの弥助 (剣持伴紀) は、昔の恨み (しかも逆恨み) で、土地のやくざ、白牛一家の身内 (役名、役者名ともにわからず) に襲われる。既にかたぎの身と土下座し、必死で争いを避けようとするが、聞き入れてもらえず、もみ合っているうちに誤って相手を殺してしまう。それを見ていた田島次郎は、自分でも同じ結果になっただろう…と、弥助を見逃す。 その頃、万平だんなは、赤ん坊が産まれそうだから、と実家に帰ってしまった旅籠の主人 (森章二) に留守を頼まれていた (もちろん勘定がたまっているから)。 そこへ弥助の連れの女、おちか (河村有紀) がやって来る。 自称 「旅籠の留守居役」 の万平だんなは、弥助を追っているという4人の渡世人 (弥助が抜けてきた春駒一家の子分) から、おちかを隠してやる。 無事に再会を果たす弥助とおちかだが、春駒一家に加えて、白牛の鉄五郎 (加藤忠) からも子分の仇と狙われる。 白牛一家の刺客として旅籠に現れたのは、用心棒のだんなだった…。 

春駒一家の代貸、辰次郎は根上忠。


予告編から 「品田万平は、黙々とにぎりめしを作る」 と言って期待させられていた話。 留守を頼まれた万平だんなが台所を調べながら、いろいろ味見してみているのが楽しい。 「その辺をぶらぶらして」 帰ってきた田島くんが、旅籠の勘定のために自分の刀を金に変えようかと申し出ても、キミは金策の心配なんかしなくていい、ゴロゴロしていなさい、なんて甘やかしたことを言う目が優しい。 まるで母…(笑)。 これまた旅籠の勘定のために、やくざの仕事なんか引き受けている用心棒のだんなは、すでに3人の大黒柱。 まるで親子旅だね…。  

弥助をかばって、どうしても斬るなら私が相手をする、と用心棒の前に立ちふさがる田島くん。 こらこら、お父さんは、みんなの旅籠代を稼ぐために仕事を受けてきたんだぞ。
でも、用心棒のだんなは、そうムキになるな、と余裕。 だいぶ顔が緩んできてるみたいだけど、どうしちゃったんでしょう。
万平だんな、にぎりめし片手 (たまにかじりながら) の立ち回りが、かなり笑える。 宿代だけ残して立ち去ったのを悪いと思い、後から主人に産着を送る思いやりに、こっちまで嬉しくなってしまう。 
旅籠の主人を演じる森章二が、いい味を出している。

ところで、オープニングの出演者クレジット、栗塚旭が1枚で出た後、基本的には島田さん (右)、左右田さん (左) なのが、たまに逆なのは、意味があるんだろうか…。 ちなみに、この第3話は左右田さんが右。 山のようなにぎりめしを作って頑張ったから?(笑) 

<こんなところに、あんな人>
弥助を追ってきた春駒一家の一人に、玉生司郎。 旅籠の人間は留守なので面倒が見られない、と留守居役に言われて、台所から自分で急須と茶碗を持って行く姿が、妙に似合う。 どうも 「いい人」 にしか見えなくて困る…。 旅籠で万平だんなと話していると、ついつい斉藤一が2人…とか、裏通り先生と斉藤…とか思ってしまうし (^^;)
白牛一家の子分の一人に井上茂。

【月間13本/年間13本】

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