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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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記録 - 俺は用心棒(2) 第14話

第14話 青葉の中の娘 (1/24観賞済み、リピート)

万平&田島くんが、用心棒のだんなの夢について語るシーンは、何度見ても面白すぎ。
女衒を投げ飛ばし、「証文!」 と手を差し出す万平だんな、朴歯下駄のままで立ち回りする田島くん、万平だんなを 「本物の年寄り」 とか言っちゃう用心棒のだんな…など、見所満載 (^^)
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俺は用心棒(2) 第25話 幽明の町

第25話 幽明の町 (監督: 松尾正武)
飾り職人として城下で働く達吉 (和田一壮) は、妻・お京 (志乃原良子) を父に引き合わせるため、家に戻ってきた。 途中の茶店で再会した幼友達の勘吉 (上林詢) は、達吉が飾り職と聞いて目を光らせる。 居酒屋を営む達吉の父・民蔵 (原健策) は、客の万平だんなを放ったらかしで、息子と嫁の帰りを楽しみに待っていた。 可愛い嫁との対面を喜んだのも束の間、達吉が働く店の親方が殺されたとの知らせで、城下から来ている役人に会うため、達吉とお京は慌しく出かけて行く。 が、それは、実は盗賊一味であった勘吉が仕組んだ罠。 達吉は、お京を人質に取られ、庄屋屋敷の蔵の錠前を開けるよう強要される…。


達吉たちの帰りを待つ民蔵は、そわそわと店を出たり入ったり。 1人とはいえ客がいるのに、まるで上の空。 仕方なく自分で台所へ行く万平だんな、おいしそうな玉子焼きやとろろ汁を見つけるも食べさせてもらえず。 勝手に食べてしまわなかったあたり、さすがに礼儀はわきまえていらっしゃる (笑)。 ちなみに、出された肴は 「木の根っこをかじっているみたい」 に硬い干物…とのことだが、犬用のジャーキーか何かにしか見えなかったぞ (^^;) 「噛みすぎて歯が痛くなっちゃったよ」 と不服そうに言っていたけど、噛んでただけで食べるところまでいけなかったんじゃなかろうか。 それでも、息子たちが帰って来て嬉しそうな民蔵の様子に、腹を立てたりはしないところがいい。 旅籠が無いので、田島くんと2人、番小屋で休ませてもらうが、見廻りに出る火の番の老爺に、小屋を漁っても何もないからな…なんて言われちゃう始末で、いいことなし。 

用心棒のだんな、今日は猫じゃらしを手に登場。 なんでまた、そんな可愛らしいものを…。 やるんじゃないかな、と思っていたら、やっぱり口にくわえた…が、噛み切るとは思わなかったぞ。 茎が短くなって、花穂の部分だけが見えているのは、なかなかキュート (笑)。
盗賊一味の見張り役を引き受けておいて、実は一網打尽にしてやろうという計画はよかったんだが、お京を救うことはできず…。 しかも、達吉から人質を取られていることを聞いたのに、後から来て 「どうした?」 とか言ってるし! ・・・まぁ、走って来ても結果は同じだったけど。 

まんまと逃げた勘吉だったが、悪いことはできない。 別の宿場で次の 「仕事」 に向けて下調べを進めていたが、行き合った用心棒のだんなは許さない。 勘吉の正体を知らない人々から白い目で見られても、何も語らずに去って行くだんなたちであった…。 うぅぅぅ、飛び込んでいって説明してあげたい!
「あの職人、今頃どうしているかな…」 と、ぽつんとつぶやく田島くん。 勘吉が死んだことを知らない達吉は、妻の仇を追い求めて彷徨い続ける。 そして民蔵は、そんな息子の帰りをいつまでも待っている…。 うーん、救いが…ないなぁ (T_T)

<こんなところに、あんな人>
庄屋屋敷に押し込む盗賊一味の浪人の1人に小峰さん。 振り向きざまに、どアップで映るサービスカットあり! モノクロってことも手伝ってか、いつもより怖かった…。 いや、それがステキなんですけど (笑)。 
勘吉を斬り、去って行く用心棒のだんなたちを追ってくる役人に川谷拓三。 (ともにオープニングにクレジットあり)

俺は用心棒(2) 第24話 掟

第24話 掟 (監督: 河野寿一)
やくざ同士の縄張り争いで、逃げた相手の親分・政五郎 (幸田宗丸) とその女・おりん (三原有美子)  を追っている梅吉 (剣持伴紀) たち。 政五郎の子分・由太郎 (花上晃) は、親分を守って1人で梅吉たちと戦い、2人を倒すが自らも足に深手を負う。 その様子を目撃してしまった茶店の娘・おひで (岩村百合子) は、政五郎たちに口止めされるが、ただ1人生き残った梅吉に頼まれ、家に戻って兄の幸吉 (加賀爪清和) に知らせる。 そこに居合わせた万平だんなが力になってやろうと、様子を見に出かけようとしたところへ、用心棒のだんなと田島次郎が梅吉を運んでくる。 万平だんなの手当てで、梅吉は命をとりとめた。 一方、ケガのために歩けなくなった由太郎は、政五郎とおりんを先に行かせ、通りかかった茂作 (瀬良明) に助けられ、茂作の茶店で休ませてもらうことにする。 が、そこは梅吉が運ばれて手当てを受けている店だった…。


今日は自分で肩を叩きながら登場の用心棒のだんな。 仕事明けでお疲れ? 「やくざ同士の争いには首を突っ込まない」 と、由太郎からの助っ人依頼を突っぱねる (結局は関わることになっちゃうんだけど)。 それを聞いた田島くんに、懐に路銀があると言うことが違ってきますね、その金は昨夜やくざの用心棒を引き受けてつくった金じゃなかったのかな…などといじめられても (自分は稼がないくせに! …でも許す/笑)、万平だんなが待ちくたびれるから、と余裕の返し。 なんかもう、優しさがにじみ出ちゃってる笑顔がまぶしくて…(^^;) やっぱり、むすっとしているよりステキだわ (笑)。 そこで田島くんまで軽くなりすぎることがなく、うまくバランスを取っているのがいいところ。 この2人だけのシーンって、前作より増えていると思うんだが、くだけすぎないところが好きだな。

やくざの役なんて珍しい…と思っていた剣持伴紀 (しかも、ちょっと不精ひげあり?) だが、やはり最後には 「やくざだけど、気持ちはきれいな好青年」 になっていた。 実は…ってとこも含めて、こういう役がとても似合う。 茶屋でハチ合わせた由太郎と、お互いにケガで動けない状態で語り合うシーンがよかった。 このまま、うまくいくわけがないんだよなぁ…と思いながら観てしまう自分が悲しい…。 

おひでと万平だんなのシーンは、どうしても嬉しくなってしまう。 やっぱり 「あかね雲」 は、半端な話じゃないなぁ。 印象が強すぎ…。 岩村百合子が出てくると、「あ、しぃちゃん」 って言っちゃうし。 万平だんなったら、そろそろ背を追い越されそう…。 加賀爪 x 岩村の兄妹役は、用心棒シリーズ中で二度目。

子分よりも、自分の女よりも、自分自身が大事だった政五郎、納戸 (…かな? 押入れとも違うみたいだったんだが) に隠れている後姿が情けなくて面白すぎ。 

夜には虫の声が聞こえて、もう秋ですね…と田島くん。 夏が過ぎれば秋がくるのが自然の掟。 それに比べたら人間同士の掟なんて、くだらんものだ、と万平だんな。 その言葉通り、やくざの掟によって、せっかく拾った命を失うことになる梅吉。 もう一度かたぎになりたいと言って死んでいった…と聞いて、田島が梅吉の墓に向かって手を合わせる姿に、ちょっとだけ救われる。

俺は用心棒(2) 第14話 青葉の中の娘

第14話 青葉の中の娘 (監督: 松尾正武)
江戸に売られていく旅の途中、茶店で休憩する女衒 (福山象山) を店の外で待つ娘・おせつ (槇杏子) は、侍に追われている旅の男・栄助 (石橋蓮司) から書状を預かってくれるように頼まれる。 「沢山の人の命がかかっている」 と強引に書状を渡されてしまったおせつは、栄助のことを気にかけながら女衒とともに宿場を後にする。 栄助は、主人の津田彦右ヱ門 (幸田宗丸) とともに、5人の百姓が無実の罪で打首にされるのを助けるため、訴状を持って江戸へ向かう途中だった。 百姓たちが罪に落とされたのは、目付役・倉内七郎左ヱ門 (江見俊太郎) の功名心のためという。 栄助がおせつに預けたのは、その訴状だった。 話を聞いて助勢することにした用心棒のだんなたちは、津田、栄助とともに、次の宿場へおせつを探しに行く。 しかし、訴状は女衒の手で倉内たちの手に渡り、灰になってしまっていた…。


七夕の日、「大勢の人のために尽くす」 という (用心棒のだんなの) 夢が叶ったお話 (笑)。

侍たちが、栄助が逃げ込んだと目をつけた小屋には、だんなたち3人が。 出てこいと言われて、「あんたたち、うるさいねぇ」 と現れたのは万平だんな。 この小屋は子供たちの遊び場で、自分は子供たちに許可を取って使っている (田島くんによれば、ひょっとこ踊りを見せたらしい)、あんたたちも入りたかったから子供たちに許可を取れ…と、今日も元気だ。 が、万平だんなはどうでもいい侍たちは、中にいる若僧を出せ、と刀を抜いて迫る。 「若僧に用があるって。 出てやれよ」 と万平だんなに呼ばれて、出てきたのは用心棒のだんな (笑)。 まずい…と思っても後の祭り。 「若僧というのは俺のことか。 何の用だ」 と低~い声で凄まれるし、横から万平だんなに 「ほれ見ろ。 だから初めから言っただろ、若僧なんて言うと怒られるって」 なんて言われて、侍たちは立場なし。 頭を下げて、そそくさと退散。 そこへ、「だんな、サバを読みましたね。 私の方がだいぶ若いつもりなんですが」 と、田島くん登場。 その若僧ぶりは、後半で爆発することになる…。 
自分のために逃げているのではない、大勢の人のためにやっている、と告げて小屋を去る栄助と見送ると、用心棒のだんなは、おねむの様子。 さっさと横になってしまう。 その横で、万平だんなと田島くんは、どうでもいい無駄話で盛り上がる、盛り上がる (^^;)  

★万平&田島の七夕小劇場★
万: あーぁ、それにしても腹減ったなぁ。 
    あ、そうか、今夜は七夕だな。 俺も表の竹笹に願いごと書いて
    吊るしとこうかな。 酒、肴、飯、できれば小遣いも少し。
田: ささやかなもんですねぇ。
万: あれ、若僧のだんな、寝ちまったよ。
田: こういうだんなは寝てる間に、一体どんな夢を見てるんでしょうね。
万: 人間、見かけによらないからな。 案外、織姫さまと年に一度の
    逢引をしてるんじゃねぇのか。
田: 織姫さまの用心棒でも引き受けてるんじゃないかな。
万: 前金、払え…なんて、もめてたりしてな。
田: 案外、織姫さま、しぶかったりして。
万: (手を合わせて) そこを何とか頼む…!なんて言っちゃってよ。
田: 天の川 (あまのかわ) をはさんで両者、相譲らず!
万: はっはっは。 結局、用心棒を断られた夢じゃねぇのか。
用: バカ言え。 そんなくだらん夢など見るか。
田: 聞いていたんですか。 じゃあ、どんな夢です?
用: 大勢の人のために尽くしている夢だ。
万: 嘘つけぇ。
田: 子供たちが、がっかりするだろうな。 せっかくの七夕が雨になる。
★おしまい★

万&田、ほんっとに楽しそう (笑)。 用心棒のだんなも、すっかり笑顔がステキな人になっちゃって…。
こんなムダ話に時間を割く結束先生もステキだ。 で、確かにムダ話なんだが、このネタをちゃんと最後まで引っ張っているのが、また素晴らしい。 

居酒屋で目付配下の侍たちと対峙した用心棒のだんな、やせ浪人と言われて、「やせ浪人ではない。 向こう見ずの若僧だ」 と反撃。 が、この後、「本物の若僧」 (万平だんな談)、田島くんが本領発揮。 訴状が灰になり、諦めモードの津田に、目付役に詫び状を書かせればいい、前の宿場まで追っかけて、首に縄をつけても連れてくる。 無実の百姓たちが打首にされるなんて冗談じゃない、と怒り爆発! それを聞いた万平だんなは、にやにや笑いながら用心棒のだんなに、「やっぱり本物の若僧は言うことが向こう見ずで無鉄砲」 と楽しそう。 用心棒のだんなも、「本物の若僧が何をするか、向学のために俺もついて行こう」 なんて笑ってる。 …ここ、一応シリアスなシーンですよ、だんな方!

で、その若僧につかまった倉内、刃を突きつけられながらも、詫び状なんて書けないと腹を切ろうとまでするが、田島くんは許さず。 そこへ津田が追いつき、調書を取り消してくれればいい、と言われて命拾い。 …う~む、仕方ないのかもしれんが、ホントにいいのか、これで…という気もする。 最後に田島くんも、江戸へ行ってうまくいくのかな…と気にしていた。 
一方、おせつを女衒のもとに送り届ける 「年寄り」 (用心棒のだんな談)、万平だんなは、訴状を売って50両も稼いだ分け前として、おせつの証文を取り返し、自分の小遣いまでせしめる。 早速、居酒屋のおやじに 「酒に肴、それから飯も」 と注文。 七夕の夢が叶って大満足だ (笑)。 そして、自由の身となったおせつは、GSテイストなBGMが流れる中、青葉の中を走って家に帰るのだった。 ちなみに、おせつを演じる槙杏子は、農村から売られて行く娘にしては美人すぎ。

<こんなところに、あんな人>
女衒がおせつを待たせて一杯やってる居酒屋の主人、日高久。
目付配下の侍、栄助を追っていた3人のうち2人は、有川正治と田畑猛雄。 倉内と一緒にいた大野は川谷卓三。

俺は用心棒(2) 第13話 刺客のひそむ夜

第13話 刺客のひそむ夜 (監督: 松尾正武)
とある藩に仕える矢崎勘四郎 (川辺久造) と中間の佐吉 (近藤正臣) は、江戸詰めから国元に戻る途中、具合が悪くなった主人・杉原弥左ヱ門 (高村俊郎) を迎えに行く。 先を急ごうと言う佐吉だが、どうやら矢崎は途中の茶店で誰かと落ち合う約束らしい。 やむを得ず、ひと足先に主人のもとに向かう佐吉は、雨宿りに入った小屋で、持ち主の娘・おしん (沢宏美) と行き先が同じであったことから道案内してもらい、いいムードに。 一方、室戸作兵ヱ (田口計) を始めとする浪人一味とともに主人を斬ろうと企む矢崎だが、用心棒のだんなたちによって阻止される。 主人の供をして国元に帰った佐吉を想い、一緒に茶店を開く日を夢見るおしんだが…。


「品田万平は当たらぬ天文術に精を出し、田島次郎は当惑げにこれを見守る…」 との予告編の時から期待させられていた話 (こんなのばっかりだな…)。 
居酒屋で雨をやり過ごそうと言う矢崎の言葉よりも、どう見たってあやしい天地正大流の天文術を信じてしまった佐吉。 ま、そのおかげで、おしんに出会って、無事に主人のもとにたどり着くことができたんだから、人助けってことで (用心棒のだんなの分析では、万平だんなの本音は 「一膳飯屋の勘定を気にしながら飲んでいるよりマシ」 とのことだったけど)。 「天地正大流の天文術では、街道には雨は降らない」 という無茶苦茶な予報を、信用しないと機嫌が悪くなるでしょうから (田島くん)、大先生を信用することにする (用心棒のだんな) 。 よかったね、万平だんな。 が、案の定、雨は降り出す。 「私の研究調査によれば、どんな雨もいつか必ず止むことになっている」 と自信満々 (当たり前だ) の万平だんな。 やっぱり誰もかなわない…と思ったところへ、「人間、どんなに寝ていても 、いつか必ず起きることになっている」 と言って寝てしまう用心棒のだんな。 万平だんなから 「技あり!」 をいただいて勝利をおさめる (笑)。 このやり取りにウケる田島くん、楽しそうに笑うのを見るのは久しぶりな気がするなぁ。 

だんなたちの助けで悪人どもは成敗され、ひと安心の佐吉&おしん。 国元に帰る杉原に手を貸してほしいと頼まれるだんなたち。 「天地正大流の天文術で決めてくれ」 との用心棒のだんなのリクエストで、万平だんなは外に出て空を見上げる。 「星、中天より東に流れ……あれ、だいぶ違うな。 ま、どっちでもいい」 と言っておいて、「星占いにより、一緒に行くことにする」 と決断。 用心棒のだんなに、どうするよ…ってな顔を向けられた田島くん、ぼそっと 「当分、ねぐらの心配はなくなった…」 とつぶやく。 これには、さすがの万平だんなも、「そうはっきり言うな。 天文術の値打ちがなくなるじゃないか」 と反撃。 最後まで、一向に冴えない天地正大流であった。

だんなたちや佐吉が城下に着いて、落ち着いたであろう頃、おしんは小屋を片付けながら、佐吉と仲良く甘酒茶屋を営む自分の姿を想像している。 そこへ万平だんなが持ってきたのは、佐吉が主人を守って死んだという報せ。 佐吉が最後に言い残した 「茶屋の甘酒」 という言葉を伝え、だんなたちは去って行った。

用心棒シリーズでは、不幸の女性を演じることの多い沢宏美は、嬉しそうに笑った時の笑顔が、とびっきり可愛い。 想い人の死を知る直前が、しあわせを夢見るシーンだけに、あまりにつらい結末だった。 まぁ、このシリーズでは最後に死ぬ確率が100%に近い近藤正臣ってところで、 運命は決まっていたようなものだけど…(T_T)
この2人、「帰って来た用心棒」 で共演した時も、しあわせの絶頂からどん底に突き落とされるエンディングだったもんなぁ。 しあわせになってほしかった…。

<こんなところに、あんな人>
室戸の仲間の1人、浪人役に井上茂。
城下へ帰る杉原の駕籠を担いでいるのは、平沢彰と宮城幸生。

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