燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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幡随院長兵衛 第2話 男度胸の花が咲く
第2話 男度胸の花が咲く
(脚本: 加藤泰/葉村彰子、監督: 井上昭)
売れっ子芸者・お仙 (水野久美) に無体を働く白柄組。 それを助けた唐犬権兵衛 (沖雅也) と白柄組とのケンカを仲裁した長兵衛は、煙管1本で白柄組を撃退し、たちまち江戸の評判に。 面白くないのは同業で名前も同じ法華の長兵衛 (藤岡重慶) と、白柄組の坂部三十郎 (穂積隆信)。 2人は手を組み、長兵衛の後ろ盾である伊勢屋を潰してしまおうと策略をめぐらす。 そこには、長兵衛と小枝 (土田早苗) を争って破れた矢田部源之助 (船戸順) の姿も……。
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【所感】
お仙をいたぶる白柄組に啖呵を切る唐犬権兵衛が、自身の名前の由来を語る。 「殿様方と同じ直参の大道寺 (字は予想) 様よりけしかけられた唐犬 (とうけん) を、拳骨1つで殴り殺した唐犬 (とうけん) の権兵衛でございます」 とのこと。 音だけなので、けしかけられたのが唐犬なのかどうか定かではないが、そのまま名前に持ってきているので、多分 「闘犬」 ではなく本当に 「唐犬」 なんだろう。 ちなみに、お仙を助けようと、たった1人で白柄組に立ち向かっていった権兵衛だが (まぁ、白柄組にケンカを売る、ちょうどいい口実だっただけだろうが)、お仙の目がハートになったのは、仲裁に入った長兵衛だった……って、どうなの? ま、主役だから仕方がないか (笑)。
こうして、伊勢屋の娘・おきんとお仙との間で火花が散り始めるのだった……。 小枝さんはどこ行ったー (笑)?
罠にはめられ、危うく坂部に首を取られるところだったのを、長兵衛のおかげで命びろいした伊勢屋は、これを機に楽隠居を決めたと宣言、店の出入先を長兵衛に譲ると言い出す。 長兵衛の男っぷりに惚れ込んだ市郎兵衛と権兵衛は、自ら子分に加えてほしいと頼み、ここに本当の意味で幡随院長兵衛が誕生したのである。
今回からセミレギュラーとして登場した法華の長兵衛 = 藤岡重慶は、もみあげもたくましく (笑)、何かと髷を撫でるしぐさが楽しい。 相変わらず、ちょっとしたポーズや表情が独特でいい。 もちろん目立ちまくり! おかげでゲストの影の薄いこと (笑)。 坂田の企みをぺらぺらと喋ってしまう人足コンビが鮎川浩と大村千吉だったのも、我が家的にはナイス・キャスティング。
(記録のため、エントリーの日付は視聴日にしてあるが、書いているのは8月7日。 その前日の2009年8月6日、この番組にレギュラーとして出演している大原麗子さんが亡くなったとのニュースが……。 可愛いけど気が強く、でも何だか憎めない娘、といった役どころがよく似合った。 ご冥福をお祈りします)
レギュラー/セミレギュラー: 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、土田早苗/小枝 (さえ)、小松政夫/留吉、船戸順/矢田部源之介、山本清/川辺金之介、沖雅也/唐犬権兵衛、中島元、松平健、宮口精二/桜井庄右衛門、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、藤岡重慶/法華の長兵衛、水野久美/お仙
ゲスト: 、滝田祐介/白石 (旗本・小山田家の用人。 坂部に利用される)、長谷川弘、鮎川浩、堀井永子、渡辺千世、石山克己、森下二郎、大村千吉、松平健、岩がん太、車だん吉
*敬称は略させていただいています。