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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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俺は用心棒(2) 第11話 枇杷の実る宿

第11話 枇杷の実る宿 (監督: 松尾正武)
城の若い侍・梅本文之助 (浜田晃) は、6人の仲間たちと定期的に行っていた集まりへの参加をやめるように上役から言われる。 仲間の誰かが 「みんなで酒を飲んで上役の悪口を言い合っている集まり」 と告げ口をしたことが原因だった。 その頃、集まりが行われていた素人宿では、さと (八木昌子) と勘太 (加賀爪清和) の兄妹が母親とともに、梅本たちが来るのを待っていた。 現れたのは用心棒のだんなで、7人の侍が集まって暴れた時のため、さとの護衛を頼まれてきた、と宿に上がる。 やがて梅本が宿を訪れ、自分が江戸詰めになったことをさとに告げ、その気があったら来い、と金を渡して去ろうとする。 そこへ、梅本を除いた仲間の全員が山林見廻りの勤番に回されたことから裏切りの張本人を知った侍たちが、梅本を探して押しかけてくる。 さとは納戸に隠れた梅本を必死にかばうが…。


生活のために家を素人宿にしているさとだが、勘太はそんな商売を嫌がっている。 侍たちは、それぞれにさとと関係を持ちながら、所詮は誰にでも身を任せる女…とバカにしている。 さとは梅本に惚れていたが、その心を裏切られた上に、最後には梅本に斬られてしまうという救いのなさ。そんな梅本を斬るのが用心棒のだんなではなく、田島くんってところがポイント。 こういう最低なヤツは許せないのよね。

すべてが終わった後、庭の枇杷の木についた実を叩き落し、怒りと悲しみをぶつける勘太。 なんで、あんなに熟すまで枇杷を取らなかったのかな…と言いながら万平だんなは去って行ったが、それは、梅本が自分で摘んで食べるの楽しみにしているからと、さとが勘太にも食べさせず、大事に取っておいたからだった…。 
しかし、最初から相手にしていなかった、と言う割には、さとのために用心棒のだんなを雇ってみたり、梅本の行動にはナゾが残る。

路上商いで枇杷を勧められ、初物だと喜ぶ万平だんな。 そこへやって来た田島くんったら、用心棒のだんなの分はいりませんよ、変な仕事を引き受けたらしいから…って、そんな冷たいことを…。 すぐに腐るわけじゃないんだから買っておいてあげればいいのに。 ま、実は3個買うと宿代がなくなるってことだったらしいから、その辺を察したのか (^^;) 

「集まり」 に参加していた若侍たち、梅本以外の6人は役名のクレジットがなかったが、うち2人は森章二と小山田良樹。

全体的にだんなたちの活躍が少なくて、ちょっと物足りなかったなぁ。 昔、住んでいた家の庭に枇杷の木があったから、個人的には何となく懐かしい話ではあったけど。 枇杷の木がある家には病人が出るという言い伝えから、あまり縁起がよくないと親は言っていたけど、庭で取れた枇杷を食べたのは、いい思い出として残っている。
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