燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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世なおし奉行 第2話 悲願満徳寺
第2話 悲願満徳寺
(脚本: 宮川一郎、監督: 井沢雅彦)
将軍の13番目の娘・房姫が、高崎藩への輿入れの道中、浪人一味に襲われる。 事件が起こったのが天領であったため、責任者として調査に向かう跡部。 高崎藩の城代家老・佐山は、証拠は無いが対立する安中藩の仕業に違いないと跡部に話す。 一方、高崎藩の内情はかなり苦しいらしい、将軍家の姫が輿入れしてくるのに五百石しか加増されないのは誤算だった……との聞き込みも。
難を逃れた房姫は、襲った浪人の一人、白鳥大介とともに山小屋に身を隠す。 交流も束の間、駆け落ちできるはずもなく、姫は跡部らの力を借り、高崎藩の追手をかわして駈込み寺・満徳寺を目指す。
ゲスト: 東三千/房姫 (将軍の13番目の娘)、織本順吉/佐山大膳 (高崎藩の城代家老)、宮口二朗/大崎軍十郎、河村弘二/堀田備前守、西山嘉孝/阿部兵部、藤尾純、楠年明、水木達夫、中村錦司、鈴木金哉/柏木六平太 (神道無念流の道場主)、東竜子、山本一郎、伊吹吾郎/白鳥大介
*敬称は略させていただいています
世なおし奉行 第1話 命知らずのサムライたち
東映の 「山の御大」 こと片岡千恵蔵の主演TVシリーズ (テレビでは最後の主演作)。 1972年の放映なので、時期的にはレギュラー出演していた 「大岡越前」 第2部と第3部の間になる。
新たに公事方勘定奉行に就任した跡部能登守が、配下の関八州取締出役たちとともに、天領、旗本直轄領で起こるさまざまな事件を解決していく。 権力に執着のない能登守は、奉行に就任したものの1日しか出仕せず、自ら現場へ出向いて事件解決に乗り出す。 配下の2人、クールな早瀬主水と、爽やかで能天気な仲沢要介の好対照も見どころ。 また、結束信二が脚本を手がけた話に合計3回もゲストとして登場した、左右田一平演じる浪人・山川弾介は、セミレギュラーと呼んでもいいほどで、われらが万平だんなにそっくりの風貌、そのまんまの性格から “裏万平” と称されている (我が家では/笑)。
【番組データ】
放映: 1972年4月~9月 (全26話、カラー)
制作: NET (現テレビ朝日)/東映
プロデューサー: 上月信二
音楽: 山下毅雄
擬斗: 上野隆三
ナレーション: 泉田行夫
【主なキャスト】
片岡千恵蔵: 跡部能登守 (公事方勘定奉行)
田村正和: 早瀬主水 (関八州取締出役)
石山律: 仲沢要介 (関八州取締出役)
赤座美代子: お染
砂塚秀夫: ちょぼいちの辰
小山明子: おくに (跡部の妻)
木田三千雄: 井上三太夫 (跡部家の用人)
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第1話 命知らずのサムライたち
(脚本: 鈴木兵吾、監督: 井沢雅彦)
足尾銅山で、産出される銅を清の国に売り、引き換えに金を輸入している山の総元締と大坂の商人。 幕府財政の要である銅の産出量が減っているとは捨ておけず、跡部は謎を解くべく旅に出る。 土地の代官も手を出せないほどの勢力を持つ山の総元締・地蔵の又七郎 (池部良) は、御家人の三男坊で、かつて跡部と同じ道場に通った昔なじみだった……。
中村翫右衛門が演じる土井大炊頭は、跡部の上役。 どこかとぼけた雰囲気の中に貫禄をたたえていて非常にかっこよかったのだが、第1話のみの登場で残念。
ゲスト: 池部良/地蔵の又七郎 (浅田又七郎)、川合伸旺/弥太七、吉田義夫/大戸弥八郎 (代官)、丹羽又三郎/山野辺、大木晤郎、堀正夫、西田良、森章二、磯村みどり/おれん、中村翫右衛門/土井大炊頭
*敬称は略させていただいています
幡随院長兵衛 第4話 大江戸暴れ馬
第4話 大江戸暴れ馬
(脚本: 葉村彰子、監督: 丸山誠治)
鑑賞から長~い時間が経ってしまったので、とりあえず記録のみ。
表立って行動することなく、昔の恨みを晴らして現在の野望も果たそうと立ち回る権九郎 (田口計) のワルっぷりがすごい。 ここまで汚い大悪もなかなかいないだろう。
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ゲスト: 北城寿太郎/放駒 (はなれごま) 四郎兵衛 (元は伊駒家の家中侍)、渡辺千世/お万、田口計/権九郎 (元は侍で伊駒家の家臣で放駒の同僚だった)、吉田義夫 (伝馬の元締: くつわや善右衛門)、木村元、井上雄介、水沢摩耶、我妻紀子、水野久美/志津 (二役)
レギュラー/セミレギュラー: 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、小松政夫/留吉、沖雅也/唐犬権兵衛、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、水野久美/お仙
*敬称は略させていただいています。
幡随院長兵衛 第3話 刀に賭けた男意気
第3話 刀に賭けた男意気
(脚本: 葉村彰子、監督: 松森健)
法華の長兵衛 (藤岡重慶) の身内・小仏小平 (田中邦衛) は、実は郷士の息子で、3年前に家伝の名刀を持って家を飛び出してきた。 矢田部 (船戸順) から小平の刀が半端ない名刀と聞いた法華は、その刀を使って火盗改の与力・神崎弥九郎 (川合伸旺) を懐柔しようと企み、すぐに返すという約束で小平から刀を借りる (っていうか、取り上げる)。 息子から刀を取り戻すべく江戸へ出てきた小平の父は、いきさつを聞いて法華に刀の返却を迫るが、法華の用心棒・川浪半次郎 (上野山功一) に斬られて果てる。 現場に駆けつけた小平もまた、川浪に斬られて重傷を負ってしまう……。
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【所感】
幡随院を鉄砲で闇討ちにしようとする法華に、「そんな汚ねぇことはしないで正々堂々と立ち会うべき」 と意見し、ただものではないと思わせる小平。 幡随院を狙う鉄砲の前に飛び出し、差しでの勝負を申し込んで幡随院の命を救うのが憎い。 お仙に助けられて命びろいし、幡随院の手助けで無事に父の仇を討つこともできて、お約束通り (笑)、最後には幡随院の身内に加わるのであった。
今回のゲスト筆頭は、我らが川合伸旺! いつもと違って、女には全く興味がなく、唯一の趣味は刀剣という役どころ。 金でご機嫌を取ろうとする法華にも、「はした金では満足しない。 長い金が好きだ」 と言う。 小平の父を殺害した下手人として捕えた幡随院を拷問するシーンもあったりなんかして、見どころ満載。 ラストは、目付に捕えられそうになったところを自ら命を絶つ。 腹を切った後、自分で介錯する姿は迫力満点だった。
幡随院 (=伊太郎) を探して歩く小枝は、矢田部&法華の手下にさらわれそうになるも、通りかかった桜井庄左衛門に助けられる。 矢田部、槍を取った庄左衛門にあっさり負けて退散してたけど……(^^;) いいのか、そんなにちょろくて。 気を失って桜井の屋敷に運び込まれた小枝の様子を見て、熱があるけど安静にしていれば大丈夫……ってな診たてをするのは、なんと桜井の息子・庄之助。 「お前は剣術は全くダメだが、こういうことは不思議と得意なのだなぁ……」 と、呆れつつも感心する父であった。
見つめる水面に伊太郎の顔が浮かんでしまうくらい思いつめちゃってる小枝さんだが、今後の展開は如何に……。
レギュラー/セミレギュラー: 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、土田早苗/小枝 (さえ)、小松政夫/留吉、船戸順/矢田部源之介、沖雅也/唐犬権兵衛、宮口精二/桜井庄右衛門、鳥塚しげき/桜井庄之助、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、藤岡重慶/法華の長兵衛、水野久美/お仙、竹内亨/石谷十蔵 (北町奉行)、田中邦衛/小仏小平
ゲスト: 川合伸旺/神崎弥九郎 (火盗改の与力)、小栗一也 (小平の父/寄崎小左衛門)、長谷川弘、上野山功一/川浪半次郎 (法華の用心棒)、幸田宗丸/目付役
ちなみに、この番組はゲストの役名クレジットが出ないので、適当に字を当てている。 小平の名字は 「よりざき」 なんだが、こんな字でいいのかなぁ。
*敬称は略させていただいています。
幡随院長兵衛 第2話 男度胸の花が咲く
第2話 男度胸の花が咲く
(脚本: 加藤泰/葉村彰子、監督: 井上昭)
売れっ子芸者・お仙 (水野久美) に無体を働く白柄組。 それを助けた唐犬権兵衛 (沖雅也) と白柄組とのケンカを仲裁した長兵衛は、煙管1本で白柄組を撃退し、たちまち江戸の評判に。 面白くないのは同業で名前も同じ法華の長兵衛 (藤岡重慶) と、白柄組の坂部三十郎 (穂積隆信)。 2人は手を組み、長兵衛の後ろ盾である伊勢屋を潰してしまおうと策略をめぐらす。 そこには、長兵衛と小枝 (土田早苗) を争って破れた矢田部源之助 (船戸順) の姿も……。
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【所感】
お仙をいたぶる白柄組に啖呵を切る唐犬権兵衛が、自身の名前の由来を語る。 「殿様方と同じ直参の大道寺 (字は予想) 様よりけしかけられた唐犬 (とうけん) を、拳骨1つで殴り殺した唐犬 (とうけん) の権兵衛でございます」 とのこと。 音だけなので、けしかけられたのが唐犬なのかどうか定かではないが、そのまま名前に持ってきているので、多分 「闘犬」 ではなく本当に 「唐犬」 なんだろう。 ちなみに、お仙を助けようと、たった1人で白柄組に立ち向かっていった権兵衛だが (まぁ、白柄組にケンカを売る、ちょうどいい口実だっただけだろうが)、お仙の目がハートになったのは、仲裁に入った長兵衛だった……って、どうなの? ま、主役だから仕方がないか (笑)。
こうして、伊勢屋の娘・おきんとお仙との間で火花が散り始めるのだった……。 小枝さんはどこ行ったー (笑)?
罠にはめられ、危うく坂部に首を取られるところだったのを、長兵衛のおかげで命びろいした伊勢屋は、これを機に楽隠居を決めたと宣言、店の出入先を長兵衛に譲ると言い出す。 長兵衛の男っぷりに惚れ込んだ市郎兵衛と権兵衛は、自ら子分に加えてほしいと頼み、ここに本当の意味で幡随院長兵衛が誕生したのである。
今回からセミレギュラーとして登場した法華の長兵衛 = 藤岡重慶は、もみあげもたくましく (笑)、何かと髷を撫でるしぐさが楽しい。 相変わらず、ちょっとしたポーズや表情が独特でいい。 もちろん目立ちまくり! おかげでゲストの影の薄いこと (笑)。 坂田の企みをぺらぺらと喋ってしまう人足コンビが鮎川浩と大村千吉だったのも、我が家的にはナイス・キャスティング。
(記録のため、エントリーの日付は視聴日にしてあるが、書いているのは8月7日。 その前日の2009年8月6日、この番組にレギュラーとして出演している大原麗子さんが亡くなったとのニュースが……。 可愛いけど気が強く、でも何だか憎めない娘、といった役どころがよく似合った。 ご冥福をお祈りします)
レギュラー/セミレギュラー: 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、土田早苗/小枝 (さえ)、小松政夫/留吉、船戸順/矢田部源之介、山本清/川辺金之介、沖雅也/唐犬権兵衛、中島元、松平健、宮口精二/桜井庄右衛門、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、藤岡重慶/法華の長兵衛、水野久美/お仙
ゲスト: 、滝田祐介/白石 (旗本・小山田家の用人。 坂部に利用される)、長谷川弘、鮎川浩、堀井永子、渡辺千世、石山克己、森下二郎、大村千吉、松平健、岩がん太、車だん吉
*敬称は略させていただいています。