燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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俺は用心棒(2) 第25話 幽明の町
飾り職人として城下で働く達吉 (和田一壮) は、妻・お京 (志乃原良子) を父に引き合わせるため、家に戻ってきた。 途中の茶店で再会した幼友達の勘吉 (上林詢) は、達吉が飾り職と聞いて目を光らせる。 居酒屋を営む達吉の父・民蔵 (原健策) は、客の万平だんなを放ったらかしで、息子と嫁の帰りを楽しみに待っていた。 可愛い嫁との対面を喜んだのも束の間、達吉が働く店の親方が殺されたとの知らせで、城下から来ている役人に会うため、達吉とお京は慌しく出かけて行く。 が、それは、実は盗賊一味であった勘吉が仕組んだ罠。 達吉は、お京を人質に取られ、庄屋屋敷の蔵の錠前を開けるよう強要される…。
達吉たちの帰りを待つ民蔵は、そわそわと店を出たり入ったり。 1人とはいえ客がいるのに、まるで上の空。 仕方なく自分で台所へ行く万平だんな、おいしそうな玉子焼きやとろろ汁を見つけるも食べさせてもらえず。 勝手に食べてしまわなかったあたり、さすがに礼儀はわきまえていらっしゃる (笑)。 ちなみに、出された肴は 「木の根っこをかじっているみたい」 に硬い干物…とのことだが、犬用のジャーキーか何かにしか見えなかったぞ (^^;) 「噛みすぎて歯が痛くなっちゃったよ」 と不服そうに言っていたけど、噛んでただけで食べるところまでいけなかったんじゃなかろうか。 それでも、息子たちが帰って来て嬉しそうな民蔵の様子に、腹を立てたりはしないところがいい。 旅籠が無いので、田島くんと2人、番小屋で休ませてもらうが、見廻りに出る火の番の老爺に、小屋を漁っても何もないからな…なんて言われちゃう始末で、いいことなし。
用心棒のだんな、今日は猫じゃらしを手に登場。 なんでまた、そんな可愛らしいものを…。 やるんじゃないかな、と思っていたら、やっぱり口にくわえた…が、噛み切るとは思わなかったぞ。 茎が短くなって、花穂の部分だけが見えているのは、なかなかキュート (笑)。
盗賊一味の見張り役を引き受けておいて、実は一網打尽にしてやろうという計画はよかったんだが、お京を救うことはできず…。 しかも、達吉から人質を取られていることを聞いたのに、後から来て 「どうした?」 とか言ってるし! ・・・まぁ、走って来ても結果は同じだったけど。
まんまと逃げた勘吉だったが、悪いことはできない。 別の宿場で次の 「仕事」 に向けて下調べを進めていたが、行き合った用心棒のだんなは許さない。 勘吉の正体を知らない人々から白い目で見られても、何も語らずに去って行くだんなたちであった…。 うぅぅぅ、飛び込んでいって説明してあげたい!
「あの職人、今頃どうしているかな…」 と、ぽつんとつぶやく田島くん。 勘吉が死んだことを知らない達吉は、妻の仇を追い求めて彷徨い続ける。 そして民蔵は、そんな息子の帰りをいつまでも待っている…。 うーん、救いが…ないなぁ (T_T)
<こんなところに、あんな人>
庄屋屋敷に押し込む盗賊一味の浪人の1人に小峰さん。 振り向きざまに、どアップで映るサービスカットあり! モノクロってことも手伝ってか、いつもより怖かった…。 いや、それがステキなんですけど (笑)。
勘吉を斬り、去って行く用心棒のだんなたちを追ってくる役人に川谷拓三。 (ともにオープニングにクレジットあり)
俺は用心棒(2) 第24話 掟
やくざ同士の縄張り争いで、逃げた相手の親分・政五郎 (幸田宗丸) とその女・おりん (三原有美子) を追っている梅吉 (剣持伴紀) たち。 政五郎の子分・由太郎 (花上晃) は、親分を守って1人で梅吉たちと戦い、2人を倒すが自らも足に深手を負う。 その様子を目撃してしまった茶店の娘・おひで (岩村百合子) は、政五郎たちに口止めされるが、ただ1人生き残った梅吉に頼まれ、家に戻って兄の幸吉 (加賀爪清和) に知らせる。 そこに居合わせた万平だんなが力になってやろうと、様子を見に出かけようとしたところへ、用心棒のだんなと田島次郎が梅吉を運んでくる。 万平だんなの手当てで、梅吉は命をとりとめた。 一方、ケガのために歩けなくなった由太郎は、政五郎とおりんを先に行かせ、通りかかった茂作 (瀬良明) に助けられ、茂作の茶店で休ませてもらうことにする。 が、そこは梅吉が運ばれて手当てを受けている店だった…。
今日は自分で肩を叩きながら登場の用心棒のだんな。 仕事明けでお疲れ? 「やくざ同士の争いには首を突っ込まない」 と、由太郎からの助っ人依頼を突っぱねる (結局は関わることになっちゃうんだけど)。 それを聞いた田島くんに、懐に路銀があると言うことが違ってきますね、その金は昨夜やくざの用心棒を引き受けてつくった金じゃなかったのかな…などといじめられても (自分は稼がないくせに! …でも許す/笑)、万平だんなが待ちくたびれるから、と余裕の返し。 なんかもう、優しさがにじみ出ちゃってる笑顔がまぶしくて…(^^;) やっぱり、むすっとしているよりステキだわ (笑)。 そこで田島くんまで軽くなりすぎることがなく、うまくバランスを取っているのがいいところ。 この2人だけのシーンって、前作より増えていると思うんだが、くだけすぎないところが好きだな。
やくざの役なんて珍しい…と思っていた剣持伴紀 (しかも、ちょっと不精ひげあり?) だが、やはり最後には 「やくざだけど、気持ちはきれいな好青年」 になっていた。 実は…ってとこも含めて、こういう役がとても似合う。 茶屋でハチ合わせた由太郎と、お互いにケガで動けない状態で語り合うシーンがよかった。 このまま、うまくいくわけがないんだよなぁ…と思いながら観てしまう自分が悲しい…。
おひでと万平だんなのシーンは、どうしても嬉しくなってしまう。 やっぱり 「あかね雲」 は、半端な話じゃないなぁ。 印象が強すぎ…。 岩村百合子が出てくると、「あ、しぃちゃん」 って言っちゃうし。 万平だんなったら、そろそろ背を追い越されそう…。 加賀爪 x 岩村の兄妹役は、用心棒シリーズ中で二度目。
子分よりも、自分の女よりも、自分自身が大事だった政五郎、納戸 (…かな? 押入れとも違うみたいだったんだが) に隠れている後姿が情けなくて面白すぎ。
夜には虫の声が聞こえて、もう秋ですね…と田島くん。 夏が過ぎれば秋がくるのが自然の掟。 それに比べたら人間同士の掟なんて、くだらんものだ、と万平だんな。 その言葉通り、やくざの掟によって、せっかく拾った命を失うことになる梅吉。 もう一度かたぎになりたいと言って死んでいった…と聞いて、田島が梅吉の墓に向かって手を合わせる姿に、ちょっとだけ救われる。
町家紅茶館 卯晴
いい喫茶店がたくさんある京都だが、老舗が多いせいか、なかなか紅茶に力を入れている店にはお目にかからない。 スリランカ、ムレスナ社の茶葉を扱っている 「ムレスナ ティーハウス」 は、京都に行った際には必ず立ち寄る紅茶専門店だけど、ほかにもないかしら…と、つねづね思っていた。
今年1月、京都旅行に向けてガイドブックをパラパラやっていたら、あったあった。 紅茶店の文字。 町家造りを生かしたお店、ケーキもおいしい……と、まぁ、魅力的なことがいっぱい書いてあった。 小さな写真しか載っていなかったけど、雰囲気はよさそう。 ちょっと今どきのおしゃれカフェっぽいかなぁ…というのが気になったけど (地下にある隠れ家的で穴蔵タイプのお店が好きなもんで)、紅茶の店というだけで理由は十分。 早速、近くまで行く日の予定に組み込み、地図を頼りに住宅街を歩く。 ホントにあるのか……と心配になっちゃうくらい静か。 ……と、何やらキュートな看板が見えてきたぞ。 道はあっていたらしい。
何となく嬉しくなる手書きの案内版。
営業時間が 「4:00すぎ」 までというのがステキ。
この路地の奥…とのことなので、言われるままに曲がってみると、また案内が。 こちらはカラフルで、ポットの中に縦書きで店名が書かれたロゴがかっこいい。 案内板がないと見つけられないかもしれない……ってあたりが隠れ家的で、早くもワクワク♪
案内の通り、路地の一番奥にお店はあった。 玄関で靴を脱いで上がるので、普通のお宅におじゃまするような気分。 外からは静かに見えたけど、なんと1階は満席に近く、2階へ上がる。 ちなみに、1階はカウンター席とテーブル席、左手の階段を上がった2階はテーブル席のみ。 テーブル…ではなく、正確には 「ちゃぶ台」 か。 「お釜の蓋を引っくり返した形」 で特注品だとか。 レースのカバーがかかったお座布もキュート。 店内は、こんな感じ。 左は2階の 「ちゃぶ台」 席。 右は、2階から見下ろした1階席の様子。
ちょうどいい時間だったので、ランチもいただいていくことにした。 パスタ + サラダのプレート、紅茶とケーキのセットで 1700円。 単品オーダーだと、紅茶はポットサービスで500円。 茶葉の種類は20~25種類くらいかな。 香りがわかるように、小さいボトルに入った茶葉のサンプルが用意されている。 フレーバード・ティーもあったけど、初めてのお店で注文するのは、やはりオーソドックスなものがよかろう。 ミルクティーが飲みたかった私はウバを、ストレートを所望した夫にはヌワラエリヤを注文。 2階は貸切り状態で、一気にのんびり。 本がたくさん入った小さな本棚や子供用のおもちゃがあり、お店であることを忘れそう。 ほかにも、ティーポットの形をしたランプ (欲しいな、これ) がさりげなく置かれていたりと、なかなか楽しい。 ランチのパスタは、バジルソースとトマトソースを2人でシェア。 フェトチーネまではいかない、ちょっと平打ちの麺を使っていたのが面白かった。 まん丸のプチ・モツァレラチーズ付き。
さて、食後はメインの紅茶&ケーキ。
透明な茶器には、ちょっとびっくり (左奥に写っているのが、茶葉サンプルの瓶)。 おしゃれだわ…。 茶葉は入っていないので、最後まで同じ味で楽しめる。 ミルクは温めてあって、少し甘みがつけてあったみたい (かき混ぜないでいると見事な二層になる)。 紅茶は、さすがにおいしく入っていて、特にストレートで飲むヌワラエリヤは、香りが生きていたなぁ。
そして、ガイドブックにも紹介されていたチーズケーキは、もう……絶品!
しっかりチーズの風味は生きているのに全然しつこくないし、ほどよく香ばしい。
あぁ、もう、次回から京の旅には欠かせないお店に決定。 今回は買わなかったけど、茶葉の販売もしているとのこと。 ホントにおいしいヌワラエリヤだったから、こちらも興味深い。
【Data】
町家紅茶館 卯晴
〒602-8226
京都府京都市上京区大宮通り
笹屋町下ル石薬師町689-13
Tel.: 075-441-4772
営業時間 11:30~16:00すぎ
定休日 日曜・祝日・他不定休
誕生日の鑑賞記録
第3話 待ち伏せ (監督: 河野寿一)
久々にお笑い3人組の活躍を堪能。 孫兵ヱ、お約束の 「御役差止め謹慎中の身」 のセリフあり! これが聞けただけでも、この話を選んでよかったわー (笑)。 張り込みのため、毎日、茶店で甘酒を飲む万五郎、横でカメに飲ませている百太郎のコンビもいい。 しかし、このカメ、映るたびにひっくり返ってもがいている上に、百太郎の愛情からとは言え、甘酒なんか飲まされている。 後半では出なくなるが、やはり動物愛護の観点からクレームでもあったんだろうか…。
初めての御役目を一生懸命に勤める若い同心が、その真面目さゆえに不運な結末を迎えるのがつらい。
● ゲスト: 富川澈夫/村越新八郎、 松本克平/村越文左ヱ門、 森山周一郎/吉辺十次郎、 原良子/おその
待っていた用心棒
第8話 雪明り (監督: 河野寿一)
通称 「梅の話」 (我が家だけかもしれんが)。 悲しいけど、きれいな話。 多分、前にも適当に選んで観てみよう…という時に選んでいた気がするので、今日で3回目の鑑賞のはずだが、何度観てもいい。
久々に捨て犬、狂犬、野良犬の活躍を堪能。 珍しく女連れの捨て犬。 単に用心棒をしているだけなのに、万平だんなに 「俺には連れがあるからね」 なんて意味ありげに言ってみたりする (が、実は手を焼いているのがおかしい)。 それを聞いて、ふ~ん…と連れの女を見る万平だんなだが、たくあんが山盛りの鉢を抱えて、ボリボリと続けて口に放り込みながら…ってのが最高 (笑)。 やっぱり、誰もかなわない… (^^;) いや、たくあんの食べ方なら野良のだんなの勝ちか。 どうすると、あんな風に不気味なかじり方ができるんだろう…。 ステキすぎ。
最後には、野良のだんなの逆鱗に触れた城下の侍たちに向かってぶちまけられてしまう、たくあんの運命悲し。
● ゲスト: 宗近晴美/浩助、 水上竜子/かがり、 花園ひろみ/綾乃、 外山高士/安西数馬
待っていた孫兵ヱ
ただ単に 「時代劇のことが書きたい!」 と、勢いで始めちゃったところもあるから、今ひとつコンセプトが固まりきっていないというか…。 いや、頭の中では、自分なりに描いているものがあったはずなんだけど、今はまだ思い通りになっていない感じかな。 その辺は進めていくうちに見えてくる部分もあるだろ、と楽観的に考えていたりもするんだけど、ちょっと頭を抱えているのは、簡潔に書くことの難しさ。 あらすじのつもりが、ひどいのは最後までストーリーを書いちゃってるし。 どうも、あれもこれも書きたくなっちゃうんだよねー。 いや、そういう問題じゃない。 書き続けていくうちに、少しはマシになるかなぁ… (努力しろよ)。
で、勢いで始めちゃったことへの反省が、このブログのタイトル。 もともと、「天を斬る」 の登場人物、大沢孫兵ヱの名前を取って、「燃えよ孫兵ヱ」 というタイトルをつけていたんだけど、今のところメインで書いているのは孫兵ヱが出てこない作品。 このままじゃ、いつになったら肝心の孫兵ヱのことが書けるか、わかったもんじゃない。 「で、孫兵ヱって誰なのよ?」 な状態が長く続いてしまうのは考えもの。 それじゃあ、孫兵ヱにも悪いよなぁ…ということで、今日からタイトルを変更することに。 自分の中では馴染んじゃっていただけに、ちょいと淋しいけど、毎日毎日、万平だんながどうした、こうした、あんなこと言った…って書いているわけだから (だって、出てくるたびに面白いんだもん)、その名前を拝借した方が自然な気もするし。 ただ、記録として、このブログは 「燃えよ孫兵ヱ ~御役差止め謹慎中の日々~」 として始まった…ってことは書いておこう。
ごめんね、孫兵ヱ。 あたしも早くまた観たいんだよ、「天を斬る」。 待っててね。 …って書いてたら、「待っていた孫兵ヱ」 って浮かんできちゃったよ。 う~む、なんか 「どないしよ~」 とか言いながら、うろうろして待っていそうだ (^^;)
…気長に待っていてくれそうだから、深く考えないことにしよう。
所詮、御役差止め謹慎中の身だし。