燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
[10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20]
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
記録 - 破れ傘、水戸、必殺SP
ライブラリーから適当にディスクを選び出して観てみた。 必殺SPのみ、島田さん出演作でセレクト。
破れ刀舟 悪人狩り 第100話 夜歩き美女
(脚本: 木村雅夫、監督: 宮越澄)
火事が続き、材木の値は上がる一方。 貧乏長屋に回ってくる材木などなく、町の人々は苦しんでいる。 値上げに反対する材木商仲間の肝いり、大和屋惣兵衛 (内藤武敏) は、若年寄・柴田山城守 (田中浩) と結託し、汚い金儲けをする材木問屋・山城屋儀兵衛 (武藤英司) にはジャマな存在だった。 ある火事の晩、岡っ引きの源次 (沖田俊一) は、大和屋の娘・お雪 (服部妙子) が、夜着に裸足で町をさまよう姿を目撃する。 それを聞いた山城屋とその番頭・利助 (森章二) は、巷で話題の修験者・玄達 (渡辺高光) を使って、大和屋を殺し、お雪を犯人に仕立てあげる。
服部さんがゲストだったので、どんな不幸のオンパレードになるのかと心配していたが、刀舟先生のおかげで大和屋の命は助かり、悪人どもは成敗されて、ハッピーエンド。 「夜歩き病」 も、刀舟先生が 「必ず治してやる」 と約束。
刀舟先生が乗り込んできて、玄達の口から事のからくりが露見したと見るや、山城屋を斬って捨てる柴田山城守 = 田中浩。 それを見た我が夫、「ワンパクにも程がある!」 と、ひと言。 これには大爆笑。 ホント、たくましく育ちすぎだ (^^;)
水戸黄門 (第4部) 第24話 牢破り ~石巻~
(脚本: 葉村彰子、監督: 山内鉄也)
役人が盗人を捕らえるのを手伝った光圀一行だが、追われていた奥村喜一郎 (森次浩司) は父の仇を追う浪人だった。 仇の早坂弥平次 (大村文武) は、石巻の代官・早坂行部 (鈴木瑞穂) の甥。 早坂は、配下の同心・彦坂源八 (菅貫太郎) を使い、ひそかに喜一郎を亡き者にしようと企んでいた…。
仇と狙われる身内を匿うという、ありがちなパターンだが、この代官ったら、配下の者まで使って討手を始末しようとしていて、公私混同もいいところ。 それを知りながら、堂々と 「お代官さまの命令で動いている」 と手先になっている同心にスガカンを持ってくるあたり、いいキャスティングだな~。
世話になったお屋敷の若様・喜一郎とその妹・綾乃のため、牢破りまでしちゃう鯨料理屋の女将・お豊は、清川虹子。 迫力満点で、八兵衛との絡みが楽しい。 お豊の息子・木村啓之助 (住吉正博) は、真面目で正義感ある代官所の吟味役。 ラストでは代官に昇進 (牢破りしたくせにー/笑) で、めでたし。
今日の 「頭が高~い」 は、助でも格でもなく、仙台藩の殿の上使・片倉小十郎 (クレジットないので字は予想)で、なんと不破潤だった! 役名もなかったくらいなのに、そこを持っていくかぁ……と、ちょっと驚いた。
ラス立ちでは、波多野博が大活躍で動き回っていた。
必殺スペシャル 仕事人 vs 仕事人 徳川内閣大ゆれ! 主水にマドンナ
(1989年 脚本: 保利吉紀、監督: 松野宏軌)
次期大老の座を争う2人の家老、石倉甲斐守 (菅貫太郎) と脇坂常陸守 (江原慎二郎)。 その裏では、甲斐守の用人・鳴海勘兵衛 (戸浦六宏) に雇われて常陸守の命を狙う蛇の目の佐太郎 (大出俊) ら仕事人と、その常陸守の警護を請け負った主水たちも戦うハメに。 が、常陸守は、自分のバカ息子が馬で町人を引っ掛けるという事件を起こして甲斐守に身柄を確保されると、あっさり大老職を諦め、自身の家老職と息子の将来を保証するよう、甲斐守と裏取引。 仕事人たちは鳴海によって皆殺しにされそうになるが、生き延びた主水と政は、佐太郎の死に際の依頼を受ける。 態度を変えた常陸守に意見し、殺された折笠菊馬 (山下規助) の母で、主水が佐渡の金山奉行勤めだった頃のマドンナ、そして、実は主水と同じ裏稼業を持つ 「松風の佐和」 こと折笠佐和 (池内淳子) も加わり、恨みを晴らす。
この当時の必殺を見ていたわけではないので馴染みがないが、主水の仲間は他に、関取くずれの力 (安岡力也)、一筆書きの助六 (小野ヤスシ)で、元締は島田順司。 島田さん、老け役で杖を持っていたりなんかして。 鳴海の手の者たちに襲われた際、仕事人たちをかばって矢を受け、犠牲になってしまった…。 出番少なすぎ。
冒頭、竹薮で見つかった小判が本物と知って気絶する田中さまが最高 (笑)。 登場から、いつにも増して女性的だったし…。 ゲストでは、あくまで静かに怒りに燃える佐和が渋かった。 佐和が同業者と知った後の主水、気持ちがよく伝わってきて切ない…。
レギュラー (多分) の西田健/与力・鬼塚、山内としお/筆頭同心・田中のほか、ゲストに外山高士/乾屋久兵衛、辻萬長/立花左近 (常陸守の用人)、江幡高志/庄助など。 ナレーターは島田正吾。
大坂城の女 第33話 冬の陣前夜
方広寺鐘銘事件をきっかけに、徳川家康 (山形勲) との決戦に向けて準備を進める大坂城の豊臣秀頼 (高橋長英) と淀殿 (小暮三千代)。 家康は、真田幸村 (中村竹弥) だけは何としても豊臣方に付かせてはならないと、自軍に迎えようと何度も使者を送るが、幸村は首を縦に振らない。 九度山で 山野を開墾し、真田紐を作りながら、妻の於琴 (中村玉緒) と幸せな日々を送る幸村だが、決戦の際には秀頼のために働くと固く心に誓い、密かに鉄砲、弾薬などの武器を作っていた。 徳川方の見張りの目をかいくぐり、息子の大助 (小林芳宏)、穴山小助 (林彰太郎)、三好晴海入道 (芦田鉄雄)、筧十造 (賀川泰三) らを引き連れ、用意した武器とともに山を降りる幸村を見送る於琴。 これが2人の永遠の別れだった…。
我が家は、大奥ものなど女の世界をテーマにしたものは好かぬため、本作もゲスト次第で観ることにしている。 2~3話でひとつのエピソードが描かれる形式なので、続けて観ていなくても話が全くわからないということもなくて助かる。 この第33話は、島田さんが大野治長役で出演するというのでチェックしたのだが、出番はワンシーンのみだった。 が、メインの中村玉緒と中村竹弥が非常によく、すっかり入り込んで観てしまった。
中村竹弥の幸村は貫禄たっぷり、人間としての大きさがよく出ていて魅力的。 小西行長の遺児で隠れキリシタンという設定の於琴は、幸村に迷惑をかけまいと自殺しようとしたり (キリシタンは自害を禁じられていると思うんだが…)、ひたすら献身的で妻の鏡というところ。 こういう役、似合うんだよねー。 生さぬ仲の大助と心が通じたのも束の間、決戦に向かう父子を見送った後、 徳川方の見張り役と差し違えるという最期は、あまりにも悲しい…。
真田家へ手伝いに来ている娘・八重は、岩村百合子。 やっぱり、すごく可愛いなぁ。 明るく、さっぱりしていて、見ていて気持ちがいい。 真田大助を演じる小林芳宏は、「俺は用心棒 (2)」 最終話にゲスト出演していた。
暴れん坊将軍II 第156話
第156話 庭番慕情、禁じられた恋の笛!
(脚本: 土橋成男、監督: 牧口雄二)
佐倉藩の目付役・佐竹主水 (左右田一平) は、内紛で苦しむ領民を救うべく、藩の実権を握る江戸家老・篠山外記 (高野真二) の悪事の証拠をつかもうと奔走していたが、篠山とグルの上総屋重兵衛 (田口計) によって芝・蓮乗寺裏の隠れ家に放火され、同志は皆殺しにされてしまう。 1人生き残った佐竹は、め組の衆に助けられるが左手の筋をやられる重症を負う。 一方、火事が付け火ではないかと探る才蔵 (荒木茂) は、和歌山にいた頃、恋仲だった香織 (奈良富士子) に再会する。 今は佐竹の妻となった香織だが、心の中では才蔵を想い続けていた。
タイトルを見た瞬間、うわぁ……と思ってしまった。 わかりやすいっていうか、ベタベタっていうか。 それでも、ゲストが左右田さんときたら観ないわけにはいかない。
で、まぁ、予想を裏切らない展開。 才蔵が庭番として江戸へ行くことになった時、別れを告げることもできずに引き離されたため、お互いに想いは残る。 で、香織は望まれて佐竹の妻になったわけだが、「父に仕えるような気持ちで夫と暮らしている」 という。 藩政改革に奔走する夫を妻として支える気持ちはあるが、事が成った暁には自分の人生を歩みたい、とか言っている。 100パーセント左右田さん = 佐竹さん贔屓の視点で観ている身には、ムカつくなんてもんじゃない。 話を聞いた上様も、最初は才蔵のことは忘れて佐竹と生きるのが幸せと香織に言い聞かせていたくせに、後になって才蔵に、自分のそばを離れて生きるのもいいかも……とか言い出すし。
また、この香織って女が自分のことしか考えてなくて、佐竹が仲間と篠山襲撃の作戦を練っている間に、1人で勝手に出かけて敵にさらわれるんだから、救いようがない。 それを知り、これは妻の不始末と1人で敵地に向かう佐竹。 上総屋と手下の浪人たちに1人で立ち向かう佐竹、かっこいいぞ~! が、腕のケガは完治しておらず、ピンチに陥ったところへ新さんと才蔵が駆けつける。 助かった佐竹に、「なぜ、そんな体で来たんだ?」 とか言う新さん。 ……アホか、お前は。 そりゃ来るだろう、大事な妻の危機だぞ。 そんなアホ新さんに、「恨むぞ、徳田さん。 あんたたちのおかげで絶好の死に場所を逃してしまった」 と佐竹。 え、何、そういうことなの? でも、ちょっと待て。 あんたが死ぬことないだろうが! ……と、テレビの前で沸騰寸前の私。 でもね、この時の左右田さん、すごく良かったのよね~。 グッときちゃいましたよ。 どんなにバカな妻でも、佐竹の深~い愛を感じただろう。 うんうん。
……なんて、のんきに構えていたらば! 事件解決後、佐倉に帰る舟に乗る佐竹、なぜか1人。 妻はどーした? 見送りに来た才蔵とお別れの最中……かと思いきや、「夫はお前の好きな道を選べと言っています」 と、なんと、しつこくも才蔵に迫っているではないか! こ、この女、どういう神経しとるんだ。 開いた口が塞がらなかったよ、あたしゃ。 完全に沸点超えてたよ。
で、どうなったかって? もう昔のような情熱はないとの才蔵の一言で、ジ・エンド。 香織は黙って小太刀を渡し (これを私だと思って持っていて……ってヤツか)、夫が待つ舟に乗り込む。 ふ~ん、やっぱり乗るんだ。 才蔵が受け入れてくれないなら、やっぱり佐竹のところに戻るんだ。 お前、ここまでするなら1人で生きていくくらいの覚悟でやれよ!
あぁ、ホントに左右田さんだけがいい話だったわ……と、違う。 じいのことを忘れてはいかん。
<今日の加納さま >
佐倉藩で悪いのは江戸家老、若き藩侯を傷つけずに何とかできないものか……と知恵を絞る上様、じい & 忠相。 じいは、佐竹たちに江戸家老を斬らせてはどうかと提案。 表立って助成はできないと言う上様に、「徳田新之助という男ならできるのでは」 と、お忍びを許可するような発言! ちと驚いた上様に (私も驚いたぞ)、じいは徳田新之助を嫌っていたのではなかったかと聞かれて、「時と場合によります」 と堂々の開き直り (そんなこと言ってるから新之助がつけあがるのよ……)。 曰く 「君子、豹変す」。
<こんなところに、あんな人>
佐倉の村名主・惣兵衛は岩城力也 (クレジットあり)。 あんまり目立たなかったなぁ。
ラス立ちに小峰さん&蘭太郎さん。
記録 - 俺は用心棒(2) 第14話
万平&田島くんが、用心棒のだんなの夢について語るシーンは、何度見ても面白すぎ。
女衒を投げ飛ばし、「証文!」 と手を差し出す万平だんな、朴歯下駄のままで立ち回りする田島くん、万平だんなを 「本物の年寄り」 とか言っちゃう用心棒のだんな…など、見所満載 (^^)