燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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大興奮の日曜日
珍しく夫が所用で出かけ、日曜日の午前中に1人。 空には、どんよりと雲がかかり、何だかはっきりしない天気。 洗濯しながら、たまっていた家計簿 (と呼べるようなものではないんだが) でもつけるか。 朝、時間を見るためにつけたテレビを、何となくつけたまま、数字と格闘する。 合わねぇなぁ……と、首をかしげる私の耳を、テレビから流れる CM のナレーションがとらえた。
「……大多数が脇役だ」
反応したのは、もちろん 「脇役」 の一言。 顔を上げ、テレビ画面に目をやると、そこでは時代劇の立ち回りシーンが繰り広げられている。
おっ、何だろう。 あぁ、BOSSのコマーシャル、宇宙人ジョーンズのやつね……って、ちょっと! 今、最後に映ったのは……
福ちゃん?!
20年来の私の 「影のヒーロー」、福本清三さんではないか!
何ちょっと今のコマーシャル、もういっかい見せてよ、巻き戻し巻き戻し……っと録画してないよ、どうしよう~。
すっかり普段の冷静さを失った私は、別の局で流れていないもんかとチャンネルを回してみたりする。 が、ちょうどCMタイムが終わったところで、どこも番組が始まっている。 うーむ、どうしたものか (← そんなに焦ることないのに/笑)。
そうだ! サイトを見てみよう!
というわけで、早速サントリーのサイトを訪ねて探してみると……。 あったー! 新CMとして紹介されてる! 見られるようになってる! う、嬉しい……っていうか、
福ちゃん、かっこいいー!
今回は、時代劇の大部屋俳優に扮する宇宙人ジョーンズ。 斬られた後のリアクションが派手すぎ、カメラの前で宇宙人の素顔がちらっと出てしまい、監督に 「やりすぎ」 と交代させられてしまう。 空気が読めないといけない……と落ち込むジョーンズに、「ガッツあるな」 と声をかけ、BOSSレインボーマウンテン・ブレンドを差し出すのが福ちゃん。 そして、2人がコーヒーを飲むシーンでCMは終わる。 長髪ストレートのかつらの福ちゃん、妙にかっこいいのだ。 斬られるシーンでアップ (ちょっとだけ、のけぞる)、ジョーンズに声をかけるところでもアップあり。 台詞だってあるんだから! いつもラス立ちで目を皿のようにして、その姿を探している私には、もう天国 (笑)。 ちなみに、斬る役で出演しているのは渡辺裕之なんだが、明らかに福ちゃんの方が目立っているあたり、ステキ。 ほんっと嬉しい~。
……と、自分でもどうしたんだっていうくらい興奮しちまった日曜の朝。 いやいや、いい1日であった。
あんまり嬉しくて、レインボーマウンテン買っちゃった (笑)。
記録 - 遠山の金さん&おらんだ左近
(脚本: 堺たつの、監督: 林伸憲)
かっこつけているけど、ドジでとぼけた渡世人・天馬の三太郎 (人には “とんまの三太郎” と言われる) を、高橋長英が好演する楽しい話。 タイトルの通り、川や池など落ちること4回! 惚れてしまったおとせ (日色ともゑ) に失恋した……と、金さんに甘えて膝枕で泣いちゃったり、悪人どもの本拠に殴りこみ、金さんが刺青を出せば 「いい刺青してるんだねぇ……」 と、のんきに感心してみたり。 情けないけど、憎めないヤツ。 ラスト、江戸を去る前に、おとせに別れを告げに行く三太郎。 顔を見るとつらいから……と、戸の外から一方的に喋り、去って行く。 うぅぅ、泣けるなぁ。 だって、おとせは出かけていて、中には留守番の金さんたちがいたんだもの (笑)。 まったく最後の最後まで……と苦笑させられたところへ、エンドロールのバックでも、木の根っこにつまずいて川に落ちているという大サービスっぷりだった (笑)。
ゲストはほかに、富田仲次郎/毘沙門の虎五郎、小林勝彦/毘沙門一家の藤助、唐沢民賢/花川戸の仙造、阿波地大輔、平沢彰など。
おらんだ左近事件帖 第8話 生きろ! 左平次
(脚本: 岩間芳樹、監督: 若林幹)
盗賊・からす小僧として捕えられた素走りの左平次 (内藤武敏) を助けるため、本物のからす小僧を探す左近。 が、左平次に罪を着せるため、からす小僧は現れなくなってしまう。 同心・跡部 (穂積隆信) の拷問に耐え切れず、罪を認めてしまう左平次だが、ついに本物のからす小僧が左近の前に現れ、左平次の無実は証明される。 釈放された左平次は、岡場所から請け出したおみつ (梶芽以子) とともに江戸を去って行くのだった。
記録 - 江戸の渦潮、天を斬る
(脚本: 安倍徹郎、監督: 高瀬昌弘)
え~と……。 ゲストは辰巳柳太郎でした。
愛しの辰蔵さま以下、長屋連中の活躍が少なくて残念。
天を斬る 第1話 血の色の町
(脚本: 結束信二、監督: 河野寿一)
今日から、時専チャンネルで再放送開始! 「江戸の渦潮」 を見終わって、時計を見たら、ちょうど始まってすぐ…というところだった。 途中からになるし、ちゃんと観るつもりはなかったんだけど、せっかくだから…とチャンネルを合わせてみたら、ちょうど権田さまが番所に刀と十手を置いたまま出かけて行っちゃうシーンで (笑)。 しばらく観ていたら、桜井さま登場。 こうなったら、3人の出会いまで確認しとかないと……ってんで、そこまで観て (牟礼のだんな、明るすぎ……ってか、よく喋るなぁ/笑)。 で、万平……じゃなかった、権田さまが 「あれぇ、刀と十手はどうしたっけ……?」 と考えるシーンに笑い、そうこうしているうちに、どうやら孫兵ヱが出てきそうな雰囲気になって……。 結局、最後まで観ちゃったじゃないの!
いやぁ~、やっぱりいいねぇ~。 孫兵ヱったら、3回も 「御役差止め謹慎中」 って言ってるし (笑)。 桜井さま、あまり笑わないと思っていたんだけど (特に第1話では)、万五郎にステキな笑顔を見せていたのに、ちょっと驚き。 初回から暗い話ではあるんだけど、久々に結束6人衆が集結するというだけで (百太郎は2話で登場だけど)、楽しみ!
このブログを始めた時から、早く1話から再観賞したい! ……という気持ちは強いんだけど、ちょっといつになるか不明だなぁ、今は (T_T)
銭形平次 第648話 一握りの夢
島帰りで病気の父を抱え、30歳手前で未だに独り身のお新 (三林京子)。 昼も夜も働きづめの中、「白い馬に乗った若様」 に出会う夢を見ながら、毎日、船着場に立っていた。 江戸の町を荒らしまわっていた盗賊 「猿の仙吉」 一味が捕まった翌朝、同じ長屋の空き家にケガをして潜んでいた男 (実は猿の仙吉: 倉石功) を手当てして匿う。 自分は盗賊一味だが、無理矢理引き込まれた、見張り役をしていただけ…と、言葉巧みにお新を騙し、利用する。 所帯を持とうという仙吉の言葉を信じ、自首しなくても罪は償える、と庇うお新。 そんな彼女の幸せを願い、陰ながら見守る同じ長屋の夜鳴き蕎麦屋・健助 (島田順司) によって、仙吉の正体は暴かれる。
普段から無口で、「石仏」 とあだ名される健助は、お新への想いを口には出さず、影でその幸せを祈っている。 お新が匿う仙吉が本当にいい人間ならいいと思い、密偵も真っ青の身のこなし (とにかく素早い! 島田さんの身の軽さが活きている) で仙吉を追跡。 ついには一味の押込み先までついて行ってしまい、おかげで平次たちは仙吉に縄をかけることができた。 健助、大手柄! 捕まった仙吉に、最初から騙す気だったと言われて傷つくお新に、すぐそばに 「心が広くて、いい人」 がいるじゃないか…と、さりげなく仲を取り持つようなことを言う平次。 ラスト、相変わらす船着場に立っているお新だが、そこへ健助がやって来て、2人並んで川を見つめる…。 あぁ、よかった。 きっと2人はうまくいくのね。 健助の想いは通じるのね。 なんか、そのことがホントに嬉しいエンディングだった。 この健助、気がつくと画面に映っている…という感じで、台詞は極端に少ないのに、ものすごく印象の強い役だった。
仙吉は、お新を騙している時と正体を現した時との違いが弱かった。 極悪非道の一味ってことだったし、これでもか…っていうくらい、悪くなってほしかったな。
<こんなところに、あんな人>
最初の捕物で、「猿の仙吉」 として捕らえられるのは、小峰さん with アイパッチ! 悪そうでステキ。 伝馬町で別の囚人が、あれは仙吉じゃない、と平次たちに教えるシーンでは、「(仙吉は) もっと若くて、いい男だった」 とか言われちゃうけど… (^^;)
お新、健助が住む長屋の差配は、波多野博 (だいぶ、ふくよかになってきてる…)。
木戸番の1人に福ちゃん。 横顔だけど、結構アップ。
銭形平次 第644話 にせ平次奮戦記
第644話 にせ平次奮戦記
(脚本: 保利吉紀、監督: 岡本静夫)
平次親分にそっくりな甚八 (大川橋蔵: 2役) は、女髪結い・おかつ (岩井友見) の亭主。 忙しく働くおかつに代わって家事をこなし、おかつの店を手伝いながら暮らしている。 恩人の娘・おしん (大関優子: 現・佳那晃子) の夫・茂吉 (安井孝) が人殺しの罪で島送りに決まったと聞き、その無実を証明するため、平次親分になりすまして事件を調べ直すことを決意するが……。
いやぁ、もう素晴らしいとしか言えない橋蔵の2役! 平次と甚八、どちらを見ても (当たり前だが)、あぁ、橋蔵だな……と思う。 が、同じシーンの中で2人が交互に画面に映ると、見事なまでに 「よく似た別人」 になっているのだ。 メークで顔の輪郭まで見事に変えているのには感心させられる。 甚八のアップを見ると、別の時期に撮っておいたの……? と聞きたくなるほど、ポッチャリした印象。 対する平次は、すっきりとシャープ。 すごいとしか言えない。
タイトルからして、ちょっと遊んでる……? という感じだが、実際、甚八を演じている時の橋蔵は、結構はじけていて楽しい。 駒形の弥七 (田中浩) に、本物の平次かどうか疑われ、銭を投げてみせるシーンでの準備体操 (腕を大きく回し、膝の屈伸までしている/笑) や、名前を騙っていたことが平次にバレて、うなだれちゃう姿など、普段の平次役では見られない橋蔵の魅力満載で、大サービスって感じ。 にせ平次が聞き込みに行った先で 「明神様下の平次」 と名乗るのもキュート (笑)。
今回の悪役、駒形の弥七は、手篭めにした女・おさと (田中綾) に恨まれ、殺されそうになったのを返り討ちにし、その下手人として茂吉を捕えて手柄にする……と、今日もワンパクすぎ。
<こんなところに、あんな人>
冒頭、おでんやの屋台で、甚八と 「お前さんとこも山の神かい」 などと、互いの妻について語り合うのは、山田良樹 (小山田良樹)。
平次がにせ平次を尾行するシーンで、顔がぼやけている甚八 (橋蔵は平次として後方にいるので、前を歩く甚八は別の人) は、峰蘭太郎……だと思う (笑)。