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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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柳生十兵衛 第10話 黒竜の秘密

第10話 黒竜の秘密 (脚本: 高岩肇、監督: 河野寿一)

備後・尾道へやって来た十兵衛 (山口崇) は、怪しい一団に男が鉄砲で撃たれる現場を目撃する。 男から死に際に預かった竜の根付、その根付を取り戻しにくる謎の女 (土田早苗)、死んだ男が言い残したことはないか知りたがる代官所の役人・早瀬左門 (上杉高也) や男を襲った犯人たち……。 男の身元を知ることもないまま巻き込まれていく十兵衛だが、宿を訪ねてきた侍・太田数馬 (三上真一郎) から、殺されたのは兄の太田兵馬 (香月凉二) で、主命により隠密として竜造寺一族 (村上水軍の末裔で10数年前、瀬戸内の島を本拠に暴れていた海賊の残党) の本拠地を探っていたと聞かされた十兵衛は、無益な争いをやめさせようと、数馬とともに竜造寺一族を探ることにする。

***************
 【所感】
柳生十兵衛を演じた役者といえば近衛十四郎、千葉真一が有名だが、この 「柳生十兵衛」 の主演は山口崇。 1970年に放映されたTVシリーズで、制作は東映・フジテレビ (カラー作品)。

いきなり10話から観ているのは、小田部通麿、香月凉二、波多野博がゲストとして名を連ねているから。 香月さん演じる太田兵馬は、冒頭でいきなり撃たれて、ひと言のセリフもなく死んでしまった……。 アップはあったけど、苦しそうだし (T_T)
その点、竜造寺一族の1人、金剛一角を演じた小田部さんは、かっこよかったぞー。 鎖鎌の使い手で、十兵衛との一騎打ちシーンが3回も! 対する十兵衛を演じる山口崇の美男子っぷりも見逃せない。 これこそがイケメンってやつよねー。 ちなみに十兵衛は、左目の上に傷はあるけど、おなじみ (と言っちゃっていいのかな) の眼帯はなし。 
 

Otabe-san.jpg
でも写真は金剛一角の小田部さん (笑)。


この番組、ちゃんと最初から観ていないので、クライマックスで代官所役人に囲まれた竜造寺一族を助けるため、代官の大庭主膳 (天王寺虎之助) を前に、「幕府大目付 柳生但馬がちょくし (って聞こえたんだけど、わからない。勅使じゃないしなぁ。嫡子の聞き違いか? それもしっくりこないんだけど……)、十兵衛三厳 (みつよし) だ!」 と名乗りを挙げたのには、ちょっとびっくり (笑)。 これって、長七郎みたいに毎回、お決まりで出てきちゃったりするのかしらね。
 
それにしても、フィルムの劣化で画質がひどいのが残念! これだけ色がひどいと、いっそ白黒の方が見やすいんじゃないだろうか。 何とかならないもんなのかな……。

<こんなところに、あんな人>
上述の波多野博は 「竜造寺一族」 としてクレジットされていたが、セリフはなし。 ノンクレジットだったが、同じ竜造寺一族の1人に平沢彰がいた。

*敬称は略させていただいています。
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銭形平次 第725話 裏をあばけ

第725話 裏をあばけ  (脚本: 迫間健、監督: 黒田義之)

平次や万七、新堀の甚左 (左右田一平) ら岡っ引きは、奉行所からの達しで、江戸の町に蔓延する阿片の取り締まり強化にあたる。 見回りの途中、船着場で荷降ろしをする万蔵 (田口計)、仙太 (西園寺章雄) らを怪しんだ甚左は、反抗的な態度の万蔵をしょっ引き、番屋にひと晩留め置く。 その夜、荷を運び込んだ蔵の中で、万蔵たちの親方・四郎兵ヱ (永野辰弥) が殺され、そばには血のついた匕首を握った人足、伍一 (住吉道博) の姿があった……。

***************
【所感】 
寄場帰りだが今は真面目に立ち直ろうとしている伍一に目をかけていた平次は、事件の裏に何かあると感じ、伍一の無実を証明しようと捜査を続ける。 レギュラーではない甚左が、やたらと平次の周りに姿を見せるのに、ちと違和感あり。 ……ま、ゲストが岡っ引きの場合、たいてい悪事に絡んでいるもので、展開は予想通り。 左右田さんゲストってことで、とっても楽しみにしていたんだけど、小さいヤツだったな、甚左……。 左右田さんがもったいないって感じだった。 ワル仲間の万蔵に、「銭形には気をつけた方がいい、油断するな」 と注意している割には、ちょっと平次がカマかけただけで、「なにぃ~っ」 と大仰に反応しちゃったりして、それじゃ何かあるのがバレバレだよ (^^;) アヘンの密輸・密売の仲間である 「由の家」 のおかみ・お由 (行友勝江) は万蔵とできてるように見えたんだが、ラストで平次が甚左に向かって 「十手持ちが女にたぶらかされて悪事に加担とはな」 と言っていた。 ますます小さいヤツになってしまったよ…… (T_T)

伍一は、自分の過去を知った上で励まし、仕事を紹介してくれた仙太が、目の前で自分に不利な嘘の証言をしたにもかかわらず、「ここのところ変だったから、きっと病気 (実はアヘン中毒) のせいに違いない」 と、全く責めたり恨んだりしない。 「人のいいのもいい加減にしろ」 と平次に呆れられるほどの 「いいヤツ」 だが、それが全くイヤミに感じられず、純粋さもうまく出ているあたり、住吉道博の好演が光る。

相変わらず見ていて楽しいのは万七&清吉で、今回もコント満載 (笑)。 蔵から伍一の声が聞こえたので、まずは並んでいるうちのどれから聞こえたのか、清吉がひとつひとつ中の様子をうかがう。 「ここ」 と示すと、万七は 「じゃあ、入れ」 と十手で指示。 「いや、親分から」、「いや、お前から」 などとやりあった末、「じゃあ一緒に」 と踏み込む。 伍一を捕えて大手柄 (のはずだった)、翌日、上機嫌の万七に呆れたように 「ちょいまぐ」 と清吉。 なんだ、そりゃ? 「ちょっとしたまぐれってことですよ」 だって。 いまどきの若者の略語かと感心してしまったよ (笑)。 最初に奉行所からアヘンの取り締まり強化のお達しが出たと聞くシーンでは、「とにかく歩いてみる」 という甚左の言葉に、「歩け歩け……か。 ぞっとしねぇな。 銭形、おれぁ降りるぜ」 なんて言ってる万七には驚いたんだけど (お上から言われたってのに、そんな勝手な……)、それを聞いた平次が、あっさり 「そうか」 なんて受けたのにもびっくり。 結局は 「お前なら何かつかむだろうと思っていたんだがな」 との言葉に、まんまとのせられて動くことに。 清吉、「単純なんだから」 と一言。 毎度のこととは言え、思わず笑ってしまうセリフだ。 池信一、やっぱり最高!

*敬称は略させていただいています。

記録 - 弥次喜多隠密道中

第17話 桑名の風来坊 (脚本: 鈴木兵吾、監督: 土居通芳)
ゲストに品川隆二、しかも 「きんきらの安」 なんていうステキな役名で登場とのことで期待大! 細かくメモ取らずに、ただただ楽しく観賞 (笑)。
お調子者だけど、世話になった庄屋とその娘のために体を張るやくざ者を好演。 その庄屋の娘・お雪にホの字なところもベタベタでいい。 やはり、こういう役はぴったりハマるなぁ…… (というイメージで見られるのをご本人は嫌がるかもしれないけど)。 喜多さんとの掛け合いも楽しい。

水原弘が歌う主題歌 「隠密大作戦」 は、いつ聴いても名曲!

ゲスト: 品川隆二/きんきらの安、河原崎健三/堀尾数馬、松木路子/お雪、村上冬樹/堀尾弥左衛門、夏川大二郎/庄左衛門 (庄屋)、安部徹/秋吉将監

記録 - 新・三匹が斬る!

第8話 密造酒、飲んで飲まれて大作戦
細かいこと考えずに観たかったので、脚本も監督もゲストも何ひとつメモしてない。 貧しい暮らしの足しにするため、酒の密売を行っている村人だちを救おうと手を貸す殿様&陣内と、密造酒を取り締まる代官所に雇われた千石との知恵比べ合戦が楽しい。 それにしても、「大作戦」 ……って (^^;) 毎度のことながら、ふざけたタイトルだ (笑)。
ゲストが品川隆二ということで楽しみにしていたんだけど、単にものわかりのいいお殿様役で、出番が少ない上に目立たなくて非常にがっかりー。 せっかくの品隆、もっと生かしてくれなきゃ!

Happy Birthday!

本日、7月10日は世界にただ1人の品田万平役者・左右田一平さんのお誕生日。
おめでとうございます!
これは何としても左右田スペシャルでお祝いせねば! さて、どの作品がいいだろう……と考え、引っ張り出してきたのは 「待っていた用心棒」。 本当は、居酒屋の台所から竹輪を食べながら出てくるヤツが観たかったんだけど、あれは 「天を斬る」 のワンシーンなので、権田さんになってしまう。 いや、それもいいんだけど、やはりここは万平だんなを観たいところ。 で、選ばれたのは、これだ!

待っていた用心棒 第14話 仇の名は
 (脚本: 結束信二、監督: 河野寿一)

万平だんなをはじめ、野良犬、捨て犬、狂犬それぞれの個性がよく出ている話。 イヤな用心棒の仕事も金のためなら仕方ない……と話す野良犬のだんなに、「(花ふじの) 勘定がたまると、万平だんなも店にいづらくなる」 なんていう気遣いを見せる捨て犬。 そして、小坊主・了念 (林浩久) を斬って逃げた犯人・斉木勘次郎 (石浜朗) を最後まで許せない狂犬が、了念の妹・なみ (沢宏美) が、さぞ無念だろうと思って仇に引き合わせようとしたことが悲劇を生むのだった……。 花ふじに集まった4人が真相に行き当たった時、作次郎がつぶやく 「諸行無常どすな……」 の言葉が重い。

ちなみに、この回の野良犬は強すぎず、いい具合に力が抜けていてよかった。 殿様気分の斉木に意見する野良犬のだんなの 「暴言ではない、忠告」 の言い方がステキ (最後が 「ちゅう・こ・く」 みたいな感じ)。
万平だんなは、どこぞで手に入れてきた漬物を 「これだけのものは、なかなか無い」 と絶賛。 喜びは万人に与えるべき、という大義名分を通して分けてもらってきたそうな。

<こんなところに、あんな人>
花ふじの客の1人に井上茂。 すっかりできあがって、上機嫌の様子だった。


さて、せっかくの左右田スペシャル。 これだけで終わっては申し訳ない……ということで、引っ張り出されたのは、京都チャンネル制作のファン根性丸出し番組 「新選組黄金期」 の第1回。 サブタイトルは、「復活! 裏通りと伝蔵」 で、裏通り先生に扮した左右田さんが、伝蔵 = 小田部さんが住職を務める誠心寺を訪ねるという感動ものの企画。 最初のオンエアは2000年ということで、これが当時70歳の裏通り先生の笑顔だ!

Uradori.jpg


小田部さんとの対談では、血風録の第7話 「菊一文字」 で小田部さんが演じた戸沢鷲郎が印象深いこと、第19話 「あかね雲」 の撮影中に河野監督が怒って帰ってしまったことなど、思い出を語る。 小田部さんは、「天を斬る」 の話もなさっていて、香月さんのお名前も。 大沢孫兵ヱという役名こそ出なかったけど嬉しかったな。 後半は2人で 「燃えよ剣」 で伝蔵と裏通り先生が絡むシーンの台本読み合わせを行うという、ファン・サービス満点のありがたーい番組である。

というわけで、本日の特別企画、左右田スペシャルは終了。 左右田さんにとって、良い1日であったことを願いつつ。

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