燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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銭形平次 第648話 一握りの夢
第648話 一握りの夢 (脚本: 飛鳥ひろし、監督: 斉藤武市)
島帰りで病気の父を抱え、30歳手前で未だに独り身のお新 (三林京子)。 昼も夜も働きづめの中、「白い馬に乗った若様」 に出会う夢を見ながら、毎日、船着場に立っていた。 江戸の町を荒らしまわっていた盗賊 「猿の仙吉」 一味が捕まった翌朝、同じ長屋の空き家にケガをして潜んでいた男 (実は猿の仙吉: 倉石功) を手当てして匿う。 自分は盗賊一味だが、無理矢理引き込まれた、見張り役をしていただけ…と、言葉巧みにお新を騙し、利用する。 所帯を持とうという仙吉の言葉を信じ、自首しなくても罪は償える、と庇うお新。 そんな彼女の幸せを願い、陰ながら見守る同じ長屋の夜鳴き蕎麦屋・健助 (島田順司) によって、仙吉の正体は暴かれる。
普段から無口で、「石仏」 とあだ名される健助は、お新への想いを口には出さず、影でその幸せを祈っている。 お新が匿う仙吉が本当にいい人間ならいいと思い、密偵も真っ青の身のこなし (とにかく素早い! 島田さんの身の軽さが活きている) で仙吉を追跡。 ついには一味の押込み先までついて行ってしまい、おかげで平次たちは仙吉に縄をかけることができた。 健助、大手柄! 捕まった仙吉に、最初から騙す気だったと言われて傷つくお新に、すぐそばに 「心が広くて、いい人」 がいるじゃないか…と、さりげなく仲を取り持つようなことを言う平次。 ラスト、相変わらす船着場に立っているお新だが、そこへ健助がやって来て、2人並んで川を見つめる…。 あぁ、よかった。 きっと2人はうまくいくのね。 健助の想いは通じるのね。 なんか、そのことがホントに嬉しいエンディングだった。 この健助、気がつくと画面に映っている…という感じで、台詞は極端に少ないのに、ものすごく印象の強い役だった。
仙吉は、お新を騙している時と正体を現した時との違いが弱かった。 極悪非道の一味ってことだったし、これでもか…っていうくらい、悪くなってほしかったな。
<こんなところに、あんな人>
最初の捕物で、「猿の仙吉」 として捕らえられるのは、小峰さん with アイパッチ! 悪そうでステキ。 伝馬町で別の囚人が、あれは仙吉じゃない、と平次たちに教えるシーンでは、「(仙吉は) もっと若くて、いい男だった」 とか言われちゃうけど… (^^;)
お新、健助が住む長屋の差配は、波多野博 (だいぶ、ふくよかになってきてる…)。
木戸番の1人に福ちゃん。 横顔だけど、結構アップ。
島帰りで病気の父を抱え、30歳手前で未だに独り身のお新 (三林京子)。 昼も夜も働きづめの中、「白い馬に乗った若様」 に出会う夢を見ながら、毎日、船着場に立っていた。 江戸の町を荒らしまわっていた盗賊 「猿の仙吉」 一味が捕まった翌朝、同じ長屋の空き家にケガをして潜んでいた男 (実は猿の仙吉: 倉石功) を手当てして匿う。 自分は盗賊一味だが、無理矢理引き込まれた、見張り役をしていただけ…と、言葉巧みにお新を騙し、利用する。 所帯を持とうという仙吉の言葉を信じ、自首しなくても罪は償える、と庇うお新。 そんな彼女の幸せを願い、陰ながら見守る同じ長屋の夜鳴き蕎麦屋・健助 (島田順司) によって、仙吉の正体は暴かれる。
普段から無口で、「石仏」 とあだ名される健助は、お新への想いを口には出さず、影でその幸せを祈っている。 お新が匿う仙吉が本当にいい人間ならいいと思い、密偵も真っ青の身のこなし (とにかく素早い! 島田さんの身の軽さが活きている) で仙吉を追跡。 ついには一味の押込み先までついて行ってしまい、おかげで平次たちは仙吉に縄をかけることができた。 健助、大手柄! 捕まった仙吉に、最初から騙す気だったと言われて傷つくお新に、すぐそばに 「心が広くて、いい人」 がいるじゃないか…と、さりげなく仲を取り持つようなことを言う平次。 ラスト、相変わらす船着場に立っているお新だが、そこへ健助がやって来て、2人並んで川を見つめる…。 あぁ、よかった。 きっと2人はうまくいくのね。 健助の想いは通じるのね。 なんか、そのことがホントに嬉しいエンディングだった。 この健助、気がつくと画面に映っている…という感じで、台詞は極端に少ないのに、ものすごく印象の強い役だった。
仙吉は、お新を騙している時と正体を現した時との違いが弱かった。 極悪非道の一味ってことだったし、これでもか…っていうくらい、悪くなってほしかったな。
<こんなところに、あんな人>
最初の捕物で、「猿の仙吉」 として捕らえられるのは、小峰さん with アイパッチ! 悪そうでステキ。 伝馬町で別の囚人が、あれは仙吉じゃない、と平次たちに教えるシーンでは、「(仙吉は) もっと若くて、いい男だった」 とか言われちゃうけど… (^^;)
お新、健助が住む長屋の差配は、波多野博 (だいぶ、ふくよかになってきてる…)。
木戸番の1人に福ちゃん。 横顔だけど、結構アップ。
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銭形平次 第644話 にせ平次奮戦記
第644話 にせ平次奮戦記
(脚本: 保利吉紀、監督: 岡本静夫)
平次親分にそっくりな甚八 (大川橋蔵: 2役) は、女髪結い・おかつ (岩井友見) の亭主。 忙しく働くおかつに代わって家事をこなし、おかつの店を手伝いながら暮らしている。 恩人の娘・おしん (大関優子: 現・佳那晃子) の夫・茂吉 (安井孝) が人殺しの罪で島送りに決まったと聞き、その無実を証明するため、平次親分になりすまして事件を調べ直すことを決意するが……。
いやぁ、もう素晴らしいとしか言えない橋蔵の2役! 平次と甚八、どちらを見ても (当たり前だが)、あぁ、橋蔵だな……と思う。 が、同じシーンの中で2人が交互に画面に映ると、見事なまでに 「よく似た別人」 になっているのだ。 メークで顔の輪郭まで見事に変えているのには感心させられる。 甚八のアップを見ると、別の時期に撮っておいたの……? と聞きたくなるほど、ポッチャリした印象。 対する平次は、すっきりとシャープ。 すごいとしか言えない。
タイトルからして、ちょっと遊んでる……? という感じだが、実際、甚八を演じている時の橋蔵は、結構はじけていて楽しい。 駒形の弥七 (田中浩) に、本物の平次かどうか疑われ、銭を投げてみせるシーンでの準備体操 (腕を大きく回し、膝の屈伸までしている/笑) や、名前を騙っていたことが平次にバレて、うなだれちゃう姿など、普段の平次役では見られない橋蔵の魅力満載で、大サービスって感じ。 にせ平次が聞き込みに行った先で 「明神様下の平次」 と名乗るのもキュート (笑)。
今回の悪役、駒形の弥七は、手篭めにした女・おさと (田中綾) に恨まれ、殺されそうになったのを返り討ちにし、その下手人として茂吉を捕えて手柄にする……と、今日もワンパクすぎ。
<こんなところに、あんな人>
冒頭、おでんやの屋台で、甚八と 「お前さんとこも山の神かい」 などと、互いの妻について語り合うのは、山田良樹 (小山田良樹)。
平次がにせ平次を尾行するシーンで、顔がぼやけている甚八 (橋蔵は平次として後方にいるので、前を歩く甚八は別の人) は、峰蘭太郎……だと思う (笑)。
銭形平次 第581話 吉凶うらおもて
第581話 吉凶うらおもて (脚本: 迫間健/監督: 岡本静夫)
近頃、江戸の町を騒がせている盗賊一味・天魔党は、押し込み先に必ず次の予告文を残して行くが、捕らえられずにいる平次たち。 予告にあった材木問屋の三島屋を張り込む町方だが、同心の井関 (外山高士) は、本当に来るわけがないと、新米同心・乙部 (表淳夫) を引き上げさせてしまう。 その隙をついて押し入った天魔党は、まんまと三千両の金を盗み出し、次の狙いは浅草の越後屋と予告していく。 責任を問われて次の警護から外された井関と乙部。 井関は、同心になりたての乙部が、自分のために立場を悪くしてしまっては申し訳ないと、樋口のだんなに頼んで、越後屋の見張りに着く。 奉行所の情報が漏れているのではないかと感じる平次は、そんな井関を怪しむ。 一方、平次が親しくしている浪人・那須小弥太 (高津住男) は、同じ長屋に住む八卦見の一見堂中斉 (いちみどう ちゅうさい/左右田一平) から、越後屋の用心棒の口を紹介される。 傘張りで生計を立て、貧しい暮らしを送る那須は、剣の腕は全くダメだったが、添え状と刀まで用意してくれた中斉に感謝し、引き受けることにする。 越後屋が店に金を置いているか確かめるため、おとりを使って押し入ろうとする天魔党。 おとりの男は、金が別の場所に移してあることを仲間に知らせたところで平次に見つかり、越後屋の裏口にいた井関に助けを求める。 平次がにらんだ通り、天魔党と通じていた井関は男を始末し、さらに現場を目撃した乙部も斬る。 そして、様子を見に来た那須を乙部殺害の下手人として捕らえるのだった。
左右田さんのゲスト出演ってことで選んだ1本。 大悪だったのは意外だが、とぼけた感じで人のいい表の顔 (易者ひげがステキ/笑) と、盗賊の頭領という裏の顔、両方が楽しめて嬉しい。 ハマっていたのは、やはり表の顔。 左右田スマイルには騙されても仕方がない。 なんつったって、最強の恵比須顔だからなぁ…。 張り終わった傘がたくさん広げられた那須の長屋では、傘の隙間を縫って上がりこみ、勝手にするめを食べたりするあたり、ちょっと万平テイスト (笑)。 最後は、平次と大立ち回りの末、十手で4回も殴られて (平次め…)、お縄。 平次の啖呵、「まだ、てめぇらに世直しされるほど末世じゃねぇや!」 で、万平だんなの 「末世末法」 を思い出したのは言うまでもない。
今日の万七&清吉コンビは、天魔党一味を木戸で止めていながら、はやり病で死んだ者が入った棺桶を運んでいると聞いて、ろくに中を調べずに通してしまう失態。 死体を見せられそうになって、嫌がる万七が最高 (笑)。 後で平次に、ちゃんと中を検めたのかと聞かれて、もちろんだと答えるのを、横から 「ウソですよ~」 と清吉がばらしちゃうのが楽しい。 ちなみに、棺桶を積んだ荷車の横で、お経を唱えている天魔党の手下の1人、鉄禅を演じるのは小田部通麿で、もちろん読経は吹き替えなし。 坊主頭に袈裟姿でかっこよかったのに、あまり目立たなくて残念…。 せっかく左右田さんと共演だったのになぁ。 天魔党の手下はほかに、心形刀流の道場主・多門一角 (五味竜太郎) と亀蔵 (重久剛)。 押込みの時には人数が増えていたが、名前は不明。
平次が中斉 = 天魔党と気がつくのは、予告文と那須に渡した添え状の筆跡が同じだったから。 …なんだけど、頭領の中斉は押込みの場にはいない。 ってことは、あらかじめ書いておいた予告文を手下に持たせてるんだろうけど、そこには 「世直しのため、三千両いただき」 とか金額も書いてある。 もし、予想していたほどの金がなかったら、どうするんだろう。 金額のところだけ空けておいて書き込めるようにしてあるとか、金額を変えて何枚も用意してるとか? え~と、これはダメ、これじゃ高すぎるよ…とかやりながら、懐からいっぱい出してたら楽しいのに (^^;)
多門道場で、初めて井関が天魔党の一味とわかるシーン、初めは奥にいる多門や鉄禅だけを映し、手前にいる井関が喋り始めたところで画面にアップで入ってくる画がかっこよかった。 平次にカマをかけられて正体がばれそうになった井関 (多門道場に入るのを見られた → そんなところには行っていない、俺は心形刀流ではない → あっしは心形刀流とは言ってませんぜ…だって。 おバカなんだから、もう)、火盗改めの役人に化けた多門たちが現れると、もろに 「助かった~!」 という顔をしちゃってる。 あのねぇ、世の中そんなに甘くないのよ。 というわけで、あっさり口を封じられてしまったのだった。 哀れなり。
<こんなところに、あんな人>
那須のところに家賃の催促にくる大家・久兵ヱは、日高久。 越後屋の主人は天王寺虎之助で、ふてぶてしさ満点。
縁日で古物を商う太平は玉生司郎。 阿国人形に妻の面影を見て買い求めようとする那須に、女の方だけは売れない、男人形も一緒じゃなきゃダメだと意地悪 (?)。 あんまりアコギな商売するなよ、と平次に釘をさされつつ、結局は両方の人形を買ってもらえてラッキー。
近頃、江戸の町を騒がせている盗賊一味・天魔党は、押し込み先に必ず次の予告文を残して行くが、捕らえられずにいる平次たち。 予告にあった材木問屋の三島屋を張り込む町方だが、同心の井関 (外山高士) は、本当に来るわけがないと、新米同心・乙部 (表淳夫) を引き上げさせてしまう。 その隙をついて押し入った天魔党は、まんまと三千両の金を盗み出し、次の狙いは浅草の越後屋と予告していく。 責任を問われて次の警護から外された井関と乙部。 井関は、同心になりたての乙部が、自分のために立場を悪くしてしまっては申し訳ないと、樋口のだんなに頼んで、越後屋の見張りに着く。 奉行所の情報が漏れているのではないかと感じる平次は、そんな井関を怪しむ。 一方、平次が親しくしている浪人・那須小弥太 (高津住男) は、同じ長屋に住む八卦見の一見堂中斉 (いちみどう ちゅうさい/左右田一平) から、越後屋の用心棒の口を紹介される。 傘張りで生計を立て、貧しい暮らしを送る那須は、剣の腕は全くダメだったが、添え状と刀まで用意してくれた中斉に感謝し、引き受けることにする。 越後屋が店に金を置いているか確かめるため、おとりを使って押し入ろうとする天魔党。 おとりの男は、金が別の場所に移してあることを仲間に知らせたところで平次に見つかり、越後屋の裏口にいた井関に助けを求める。 平次がにらんだ通り、天魔党と通じていた井関は男を始末し、さらに現場を目撃した乙部も斬る。 そして、様子を見に来た那須を乙部殺害の下手人として捕らえるのだった。
左右田さんのゲスト出演ってことで選んだ1本。 大悪だったのは意外だが、とぼけた感じで人のいい表の顔 (易者ひげがステキ/笑) と、盗賊の頭領という裏の顔、両方が楽しめて嬉しい。 ハマっていたのは、やはり表の顔。 左右田スマイルには騙されても仕方がない。 なんつったって、最強の恵比須顔だからなぁ…。 張り終わった傘がたくさん広げられた那須の長屋では、傘の隙間を縫って上がりこみ、勝手にするめを食べたりするあたり、ちょっと万平テイスト (笑)。 最後は、平次と大立ち回りの末、十手で4回も殴られて (平次め…)、お縄。 平次の啖呵、「まだ、てめぇらに世直しされるほど末世じゃねぇや!」 で、万平だんなの 「末世末法」 を思い出したのは言うまでもない。
今日の万七&清吉コンビは、天魔党一味を木戸で止めていながら、はやり病で死んだ者が入った棺桶を運んでいると聞いて、ろくに中を調べずに通してしまう失態。 死体を見せられそうになって、嫌がる万七が最高 (笑)。 後で平次に、ちゃんと中を検めたのかと聞かれて、もちろんだと答えるのを、横から 「ウソですよ~」 と清吉がばらしちゃうのが楽しい。 ちなみに、棺桶を積んだ荷車の横で、お経を唱えている天魔党の手下の1人、鉄禅を演じるのは小田部通麿で、もちろん読経は吹き替えなし。 坊主頭に袈裟姿でかっこよかったのに、あまり目立たなくて残念…。 せっかく左右田さんと共演だったのになぁ。 天魔党の手下はほかに、心形刀流の道場主・多門一角 (五味竜太郎) と亀蔵 (重久剛)。 押込みの時には人数が増えていたが、名前は不明。
平次が中斉 = 天魔党と気がつくのは、予告文と那須に渡した添え状の筆跡が同じだったから。 …なんだけど、頭領の中斉は押込みの場にはいない。 ってことは、あらかじめ書いておいた予告文を手下に持たせてるんだろうけど、そこには 「世直しのため、三千両いただき」 とか金額も書いてある。 もし、予想していたほどの金がなかったら、どうするんだろう。 金額のところだけ空けておいて書き込めるようにしてあるとか、金額を変えて何枚も用意してるとか? え~と、これはダメ、これじゃ高すぎるよ…とかやりながら、懐からいっぱい出してたら楽しいのに (^^;)
多門道場で、初めて井関が天魔党の一味とわかるシーン、初めは奥にいる多門や鉄禅だけを映し、手前にいる井関が喋り始めたところで画面にアップで入ってくる画がかっこよかった。 平次にカマをかけられて正体がばれそうになった井関 (多門道場に入るのを見られた → そんなところには行っていない、俺は心形刀流ではない → あっしは心形刀流とは言ってませんぜ…だって。 おバカなんだから、もう)、火盗改めの役人に化けた多門たちが現れると、もろに 「助かった~!」 という顔をしちゃってる。 あのねぇ、世の中そんなに甘くないのよ。 というわけで、あっさり口を封じられてしまったのだった。 哀れなり。
<こんなところに、あんな人>
那須のところに家賃の催促にくる大家・久兵ヱは、日高久。 越後屋の主人は天王寺虎之助で、ふてぶてしさ満点。
縁日で古物を商う太平は玉生司郎。 阿国人形に妻の面影を見て買い求めようとする那須に、女の方だけは売れない、男人形も一緒じゃなきゃダメだと意地悪 (?)。 あんまりアコギな商売するなよ、と平次に釘をさされつつ、結局は両方の人形を買ってもらえてラッキー。