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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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暴れん坊将軍II 第183話 友情! 決死の砂丘脱出

第183話 友情! 決死の砂丘脱出
 (脚本: 和久田正明、監督: 荒井岱志)

因幡国、鹿野藩の藩主・亀井長政 (岡崎二朗) の行状を調べるため、自ら鳥取へ赴いた吉宗は、藩命で藩主に逆らった女・縫 (山本みどり) の討手として旅をする小倉藩の中目付・鷲津長門 (綿引勝彦) と知り合う。 昔、自分が惚れていた縫の幸せを願う鷲頭は、理不尽な藩命に逆らい、縫とその夫・小平次 (井上高志) を逃がそうとするが、見届役として追ってきた玉蟲小太夫 (佐藤京一)、磯貝斧次郎 (峰蘭太郎)、岡村武助 (小坂和之) に見つかり、岡村を斬ってしまう。 玉蟲と磯貝に協力する鹿野藩の手配が回り、追い詰められた鷲頭たちに吉宗が手を貸す。

***************
【所感】
吉宗の旅は言うまでもなくお忍びで、旅しているのは新さん。 しかも、め組の面々から忠相まで、レギュラーが揃って鳥取にいるなんて、すごすぎる……。 同行こそしていないが、じいまで江戸から出してしまうという反則技 (^^;) ちなみに、じいは京都の湯宿に逗留中。 「(江戸城みたいな) あんな堅苦しい所にはいられない」 なんて言ってるけど、将軍不在の城を守っていなくていいのか? ……と、テレビの前で心配する私のことなど知るはずもなく、さぎりと花札に興じている加納さまであった。

この話では、「ハイテンション綿引」 さんが楽しめる (笑)。 縫が、自分が追われることになったいきさつを新さんに話していると、横から 「ま、早い話が、殿が縫どのに側室になれと言った。 藩主なんて、みんな、どスケベでどうしようもない」 と、まくしたてる。 お約束通り、「今の将軍さまだって、わかったもんじゃない!」 と、目の前にいるとも知らずに……なセリフもあり。 ラス立ちの最中、敵に囲まれているっていうのに、近づいた新さんに、「上様とも知らず、ご無礼を」 とか言い出す。 まぁ、ホントに無礼なこと言っちゃったからねぇ。 新さんも答えて、「よせ、おぬしらしくもない。 それより、俺と一緒に江戸に来ないか」、「いや、そんな恐れ多い」 ……って、こんな時に交わす会話か、それ (^^;)

ま、そんなこんなで、無事に事件は解決。 鹿野藩三万石は鳥取藩の治下に入り、領民たちは鬼のような藩主から解放されて、めでたし。

それにしてもゲストの豪華な話だった。 上記のほかにも、鹿野藩の家老・小栗重兵衛に中田博久 (藩主以上に悪そう)、新さんたちが泊る旅籠の主人・与吉に中山昭二 (珍しく、ちょっと軽くて調子のいい感じで登場したが、追われる鷲頭たちを逃がすため、自ら囮になったりする) など。

<今日の加納さま>
ゲスト陣も豪華だったが、じいも負けてはいない。
京の湯宿で花札をしている時、相手のさぎりが 「こうなったら本気でいきますか!」 と突然、片膝を立てて足を見せちゃうもんだから、驚いて手に持っていた札をパラパラと落とす。 大げさに驚くんじゃないあたり、うまいなぁ。 しかし、完全に遊んでいるようなシーンだったなぁ、ここ。 何だか2人ともマジで勝負しているみたいに見えたし。

夜、布団の中で草紙を読んでいると、天井からクモが下がってくるのが目の端に映る。 見なかったことにしよう……と、体を反対に向けると、障子にはヤモリの影が。 そして、足元の方からカタカタと音がすると、「何奴じゃ、そこにいるのは」 と、さっと刀を手に取る。 が、飛び込んできたのは猫。 と、それに驚いて 「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!」 と叫ぶ。 予想できる展開だけど、それでも、この見事な驚きっぷりには大爆笑させられてしまった。 やはり、ただものではない。
江戸城に戻り、京はどうだった? と吉宗に聞かれて、「はぁ、ま、いろいろと……楽しいことや、怖いことや……」 と、ボソボソ答える。 「怖いこととは何だ?」 と吉宗、興味津々。  「え……。 いや、あの……、大きな猫が……、いや、大したことではございません」 ……って、普通の猫だったぞ (笑)。 と、じいの袖から花札がバラバラと落ちる。 それを拾った吉宗に、ここぞとばかりに、「いいのか、こんな遊び人が持つようものを持っていて……?」 とやられ、「よくはございません。 今後は一切、このようなことは。 申し訳ございません」 と、顔も上げられず。 その様子に、「いいんだ、いいんだ。 お互いさま」 と言いながら、吉宗は袖からサイコロを2つ取り出して見せるのだった。

……江戸は今日も平和である。
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暴れん坊将軍II 第156話

第156話  庭番慕情、禁じられた恋の笛!
 (脚本: 土橋成男、監督: 牧口雄二)
佐倉藩の目付役・佐竹主水 (左右田一平) は、内紛で苦しむ領民を救うべく、藩の実権を握る江戸家老・篠山外記 (高野真二) の悪事の証拠をつかもうと奔走していたが、篠山とグルの上総屋重兵衛 (田口計) によって芝・蓮乗寺裏の隠れ家に放火され、同志は皆殺しにされてしまう。 1人生き残った佐竹は、め組の衆に助けられるが左手の筋をやられる重症を負う。 一方、火事が付け火ではないかと探る才蔵 (荒木茂) は、和歌山にいた頃、恋仲だった香織 (奈良富士子) に再会する。 今は佐竹の妻となった香織だが、心の中では才蔵を想い続けていた。

 


タイトルを見た瞬間、うわぁ……と思ってしまった。 わかりやすいっていうか、ベタベタっていうか。 それでも、ゲストが左右田さんときたら観ないわけにはいかない。 

で、まぁ、予想を裏切らない展開。 才蔵が庭番として江戸へ行くことになった時、別れを告げることもできずに引き離されたため、お互いに想いは残る。 で、香織は望まれて佐竹の妻になったわけだが、「父に仕えるような気持ちで夫と暮らしている」 という。 藩政改革に奔走する夫を妻として支える気持ちはあるが、事が成った暁には自分の人生を歩みたい、とか言っている。 100パーセント左右田さん = 佐竹さん贔屓の視点で観ている身には、ムカつくなんてもんじゃない。 話を聞いた上様も、最初は才蔵のことは忘れて佐竹と生きるのが幸せと香織に言い聞かせていたくせに、後になって才蔵に、自分のそばを離れて生きるのもいいかも……とか言い出すし。 
また、この香織って女が自分のことしか考えてなくて、佐竹が仲間と篠山襲撃の作戦を練っている間に、1人で勝手に出かけて敵にさらわれるんだから、救いようがない。 それを知り、これは妻の不始末と1人で敵地に向かう佐竹。 上総屋と手下の浪人たちに1人で立ち向かう佐竹、かっこいいぞ~! が、腕のケガは完治しておらず、ピンチに陥ったところへ新さんと才蔵が駆けつける。 助かった佐竹に、「なぜ、そんな体で来たんだ?」 とか言う新さん。 ……アホか、お前は。 そりゃ来るだろう、大事な妻の危機だぞ。 そんなアホ新さんに、「恨むぞ、徳田さん。 あんたたちのおかげで絶好の死に場所を逃してしまった」 と佐竹。 え、何、そういうことなの? でも、ちょっと待て。 あんたが死ぬことないだろうが! ……と、テレビの前で沸騰寸前の私。 でもね、この時の左右田さん、すごく良かったのよね~。 グッときちゃいましたよ。 どんなにバカな妻でも、佐竹の深~い愛を感じただろう。 うんうん。

……なんて、のんきに構えていたらば! 事件解決後、佐倉に帰る舟に乗る佐竹、なぜか1人。 妻はどーした?  見送りに来た才蔵とお別れの最中……かと思いきや、「夫はお前の好きな道を選べと言っています」 と、なんと、しつこくも才蔵に迫っているではないか! こ、この女、どういう神経しとるんだ。 開いた口が塞がらなかったよ、あたしゃ。 完全に沸点超えてたよ。
で、どうなったかって? もう昔のような情熱はないとの才蔵の一言で、ジ・エンド。 香織は黙って小太刀を渡し (これを私だと思って持っていて……ってヤツか)、夫が待つ舟に乗り込む。 ふ~ん、やっぱり乗るんだ。 才蔵が受け入れてくれないなら、やっぱり佐竹のところに戻るんだ。 お前、ここまでするなら1人で生きていくくらいの覚悟でやれよ!

あぁ、ホントに左右田さんだけがいい話だったわ……と、違う。 じいのことを忘れてはいかん。

<今日の加納さま >
佐倉藩で悪いのは江戸家老、若き藩侯を傷つけずに何とかできないものか……と知恵を絞る上様、じい & 忠相。 じいは、佐竹たちに江戸家老を斬らせてはどうかと提案。 表立って助成はできないと言う上様に、「徳田新之助という男ならできるのでは」 と、お忍びを許可するような発言! ちと驚いた上様に (私も驚いたぞ)、じいは徳田新之助を嫌っていたのではなかったかと聞かれて、「時と場合によります」 と堂々の開き直り (そんなこと言ってるから新之助がつけあがるのよ……)。 曰く 「君子、豹変す」。

<こんなところに、あんな人>
佐倉の村名主・惣兵衛は岩城力也 (クレジットあり)。 あんまり目立たなかったなぁ。
ラス立ちに小峰さん&蘭太郎さん。

暴れん坊将軍II 第91話 誰がワルやら閻魔やら!

第91話 誰がワルやら閻魔やら!
 (脚本: 迫間健/監督: 荒井岱志)
銭形平次の第581話 「吉凶うらおもて」 と同じ脚本を使った話なので、あらすじは省略。 基本的に、平次 → 新さん、八五郎、万七、清吉 → め組の衆という役回りになっている。 

事件を探索するのが新さん = 上様ってこともあって、盗賊一味に大目付 (須賀不二夫) が絡んでいたり (そうでもないと、余の顔を見忘れたか! ができないからか)、盗まれる金額も三千両だったところが五千両になっていたり、ちょっとスケールが大きくなっている。 また、浪人・野呂官兵衛 (長谷川明男) のフィーチャー度が高く、浪人して江戸に出てきたいきさつ (藩の口減らしで禄を失い、江戸詰めの殿様に掛け合うため) や妻との別れなどが、回想シーンを織り交ぜて描かれ、深みが増している。最後に 妻のもとに帰りついた官兵衛が 「帰ってきたぞ~」 と腕を広げるシーンで見せる表情がいい。 何もかも吹っ切れたことがわかる最高の笑顔。 長谷川明男のうまさが光ってたなぁ。

役名とキャストの違いは、こんな感じ。

     銭形平次          暴れん坊将軍

      天魔党              閻魔党 

    一見堂中斉           一心堂太仲
    (左右田一平)           (織本順吉)

    那須小弥太            野呂官兵衛
    (田島義文)           (長谷川明男)

      井関               多田左内
    (外山高士)             (有川博)
 
     多門一角             庄田大八
    (五味竜太郎)           (宮口二朗) 

      鉄禅                 玄鉄
    (小田部通麿)           (北九州男)

     佐久壮八             佐久一角
    (川浪公次郎)           (高峰圭二)
 
      亀蔵                 玄助
     (重久剛)             (岡部正純)

      乙部               乙部平馬       
     (表淳夫)              (有光豊) 

    大家・久兵ヱ           大家・当兵衛
     (日高久)             (小田部通麿)

    越後屋主人            三河屋仁兵衛
   (天王寺虎之助)           (西山嘉孝)
 
盗賊の探索に当たるのが上様…ってところで、やはり少し無理があるという印象。 奉行所内に盗賊の内通者がいるという設定が、あまり生きておらず、多田左内はほとんど目立たない。 井関には心の翳りのようなものが感じられたが、多田は完全に開き直っている感じ。 
吉宗のじい、加納五郎左衛門 (有島一郎) は、上様のお忍びに苦言を呈する場面で 「わん、わんっ」 と吠えてみたり、歌を歌ってみたり (銭形版では那須が傘張りをしながら歌っていたんだが)…と見せ場が多い。 こういう有島の演技を楽しみに観ている我が家には、とってもおいしい話だった (笑)。

我らが小田部さんは、何と両方に出演! おいしいわ~。 盗賊一味として悪役の顔を、大家としては気のいいところを見せてくれて、まさに 「吉凶うらおもて」。 というわけで、この2つの話は小田部さんのためにあったということにしたいと思う (笑)。

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