燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
幡随院長兵衛 第6話 父娘を結ぶ琴の糸
第6話 父娘 (おやこ) を結ぶ琴の糸
(脚本: 大西信行/葉村彰子、監督: 井上昭)
浅草で掏摸にあったおきんとお菊 (梅田智子) を助けた浪人・上森弥五郎 (ハナ肇) は、自分の体で自分の食い扶持を稼ぎたいので人足として使ってほしい、と長兵衛に頼む。 が、盲目の娘・たづ (竹下景子) の目を治すために金が必要な上森は、実は法華の長兵衛から長兵衛を斬る依頼を受けて入り込んだのだった。
お菊は唐犬権兵衛のいい人らしい。 うらやましや。
***************
ゲスト: 竹下景子 (上森の娘・たづ)、日野道夫、五藤雅博、峯秀一、木村天保、田沢祐子、久保田鉄男、石原麻美。市川ひろし、松平健、梅田智子/お菊、矢野田啓二/猫助 (掏摸。法華とグル)、山本清/川辺金之介、長谷川弘/今戸の源六、ハナ肇/上森 (うえもり) 弥五郎
*敬称は略させていただいています
幡随院長兵衛 第4話 大江戸暴れ馬
第4話 大江戸暴れ馬
(脚本: 葉村彰子、監督: 丸山誠治)
鑑賞から長~い時間が経ってしまったので、とりあえず記録のみ。
表立って行動することなく、昔の恨みを晴らして現在の野望も果たそうと立ち回る権九郎 (田口計) のワルっぷりがすごい。 ここまで汚い大悪もなかなかいないだろう。
***************
ゲスト: 北城寿太郎/放駒 (はなれごま) 四郎兵衛 (元は伊駒家の家中侍)、渡辺千世/お万、田口計/権九郎 (元は侍で伊駒家の家臣で放駒の同僚だった)、吉田義夫 (伝馬の元締: くつわや善右衛門)、木村元、井上雄介、水沢摩耶、我妻紀子、水野久美/志津 (二役)
レギュラー/セミレギュラー: 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、小松政夫/留吉、沖雅也/唐犬権兵衛、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、水野久美/お仙
*敬称は略させていただいています。
幡随院長兵衛 第3話 刀に賭けた男意気
第3話 刀に賭けた男意気
(脚本: 葉村彰子、監督: 松森健)
法華の長兵衛 (藤岡重慶) の身内・小仏小平 (田中邦衛) は、実は郷士の息子で、3年前に家伝の名刀を持って家を飛び出してきた。 矢田部 (船戸順) から小平の刀が半端ない名刀と聞いた法華は、その刀を使って火盗改の与力・神崎弥九郎 (川合伸旺) を懐柔しようと企み、すぐに返すという約束で小平から刀を借りる (っていうか、取り上げる)。 息子から刀を取り戻すべく江戸へ出てきた小平の父は、いきさつを聞いて法華に刀の返却を迫るが、法華の用心棒・川浪半次郎 (上野山功一) に斬られて果てる。 現場に駆けつけた小平もまた、川浪に斬られて重傷を負ってしまう……。
***************
【所感】
幡随院を鉄砲で闇討ちにしようとする法華に、「そんな汚ねぇことはしないで正々堂々と立ち会うべき」 と意見し、ただものではないと思わせる小平。 幡随院を狙う鉄砲の前に飛び出し、差しでの勝負を申し込んで幡随院の命を救うのが憎い。 お仙に助けられて命びろいし、幡随院の手助けで無事に父の仇を討つこともできて、お約束通り (笑)、最後には幡随院の身内に加わるのであった。
今回のゲスト筆頭は、我らが川合伸旺! いつもと違って、女には全く興味がなく、唯一の趣味は刀剣という役どころ。 金でご機嫌を取ろうとする法華にも、「はした金では満足しない。 長い金が好きだ」 と言う。 小平の父を殺害した下手人として捕えた幡随院を拷問するシーンもあったりなんかして、見どころ満載。 ラストは、目付に捕えられそうになったところを自ら命を絶つ。 腹を切った後、自分で介錯する姿は迫力満点だった。
幡随院 (=伊太郎) を探して歩く小枝は、矢田部&法華の手下にさらわれそうになるも、通りかかった桜井庄左衛門に助けられる。 矢田部、槍を取った庄左衛門にあっさり負けて退散してたけど……(^^;) いいのか、そんなにちょろくて。 気を失って桜井の屋敷に運び込まれた小枝の様子を見て、熱があるけど安静にしていれば大丈夫……ってな診たてをするのは、なんと桜井の息子・庄之助。 「お前は剣術は全くダメだが、こういうことは不思議と得意なのだなぁ……」 と、呆れつつも感心する父であった。
見つめる水面に伊太郎の顔が浮かんでしまうくらい思いつめちゃってる小枝さんだが、今後の展開は如何に……。
レギュラー/セミレギュラー: 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、土田早苗/小枝 (さえ)、小松政夫/留吉、船戸順/矢田部源之介、沖雅也/唐犬権兵衛、宮口精二/桜井庄右衛門、鳥塚しげき/桜井庄之助、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、藤岡重慶/法華の長兵衛、水野久美/お仙、竹内亨/石谷十蔵 (北町奉行)、田中邦衛/小仏小平
ゲスト: 川合伸旺/神崎弥九郎 (火盗改の与力)、小栗一也 (小平の父/寄崎小左衛門)、長谷川弘、上野山功一/川浪半次郎 (法華の用心棒)、幸田宗丸/目付役
ちなみに、この番組はゲストの役名クレジットが出ないので、適当に字を当てている。 小平の名字は 「よりざき」 なんだが、こんな字でいいのかなぁ。
*敬称は略させていただいています。
幡随院長兵衛 第2話 男度胸の花が咲く
第2話 男度胸の花が咲く
(脚本: 加藤泰/葉村彰子、監督: 井上昭)
売れっ子芸者・お仙 (水野久美) に無体を働く白柄組。 それを助けた唐犬権兵衛 (沖雅也) と白柄組とのケンカを仲裁した長兵衛は、煙管1本で白柄組を撃退し、たちまち江戸の評判に。 面白くないのは同業で名前も同じ法華の長兵衛 (藤岡重慶) と、白柄組の坂部三十郎 (穂積隆信)。 2人は手を組み、長兵衛の後ろ盾である伊勢屋を潰してしまおうと策略をめぐらす。 そこには、長兵衛と小枝 (土田早苗) を争って破れた矢田部源之助 (船戸順) の姿も……。
***************
【所感】
お仙をいたぶる白柄組に啖呵を切る唐犬権兵衛が、自身の名前の由来を語る。 「殿様方と同じ直参の大道寺 (字は予想) 様よりけしかけられた唐犬 (とうけん) を、拳骨1つで殴り殺した唐犬 (とうけん) の権兵衛でございます」 とのこと。 音だけなので、けしかけられたのが唐犬なのかどうか定かではないが、そのまま名前に持ってきているので、多分 「闘犬」 ではなく本当に 「唐犬」 なんだろう。 ちなみに、お仙を助けようと、たった1人で白柄組に立ち向かっていった権兵衛だが (まぁ、白柄組にケンカを売る、ちょうどいい口実だっただけだろうが)、お仙の目がハートになったのは、仲裁に入った長兵衛だった……って、どうなの? ま、主役だから仕方がないか (笑)。
こうして、伊勢屋の娘・おきんとお仙との間で火花が散り始めるのだった……。 小枝さんはどこ行ったー (笑)?
罠にはめられ、危うく坂部に首を取られるところだったのを、長兵衛のおかげで命びろいした伊勢屋は、これを機に楽隠居を決めたと宣言、店の出入先を長兵衛に譲ると言い出す。 長兵衛の男っぷりに惚れ込んだ市郎兵衛と権兵衛は、自ら子分に加えてほしいと頼み、ここに本当の意味で幡随院長兵衛が誕生したのである。
今回からセミレギュラーとして登場した法華の長兵衛 = 藤岡重慶は、もみあげもたくましく (笑)、何かと髷を撫でるしぐさが楽しい。 相変わらず、ちょっとしたポーズや表情が独特でいい。 もちろん目立ちまくり! おかげでゲストの影の薄いこと (笑)。 坂田の企みをぺらぺらと喋ってしまう人足コンビが鮎川浩と大村千吉だったのも、我が家的にはナイス・キャスティング。
(記録のため、エントリーの日付は視聴日にしてあるが、書いているのは8月7日。 その前日の2009年8月6日、この番組にレギュラーとして出演している大原麗子さんが亡くなったとのニュースが……。 可愛いけど気が強く、でも何だか憎めない娘、といった役どころがよく似合った。 ご冥福をお祈りします)
レギュラー/セミレギュラー: 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、土田早苗/小枝 (さえ)、小松政夫/留吉、船戸順/矢田部源之介、山本清/川辺金之介、沖雅也/唐犬権兵衛、中島元、松平健、宮口精二/桜井庄右衛門、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、藤岡重慶/法華の長兵衛、水野久美/お仙
ゲスト: 、滝田祐介/白石 (旗本・小山田家の用人。 坂部に利用される)、長谷川弘、鮎川浩、堀井永子、渡辺千世、石山克己、森下二郎、大村千吉、松平健、岩がん太、車だん吉
*敬称は略させていただいています。
幡随院長兵衛 第1話 長兵衛誕生
第1話 長兵衛誕生
(脚本: 加藤泰/葉村彰子、監督: 井上昭)
肥前唐津藩の武士、塚本伊太郎 (平幹二朗) は、お家断絶で浪人となったのを機に江戸へ出る。 途中、江ノ島で旗本奴の白柄組に絡まれていた娘・おきん (大原麗子) を助けたことから、口入れ稼業の伊勢屋清兵衛 (永井智雄) の元に身を寄せる。 自分の力で身を立てたいと願う伊太郎は、清兵衛の紹介で旗本・桜井庄右衛門 (宮口精二) の屋敷に中間として奉公することになった。
***************
【所感】
豪華な出演陣に加え、加藤泰が脚本に携わっているというだけでワクワクもの。 が、それだけじゃない! オープニング映像の始まりが “波打ち際を走る馬” の足……って、暴れん坊将軍かよ~っと笑っているところに (松平健が端役で出ているところもツボ)、「三代将軍家光の治世……」 って、そのナレーションは長七郎シリーズのオープニングじゃん (笑)。
と、後のテレビ時代劇にも影響を与えた (なのか?) と思わせる始まりで期待も高まる。 その上! バックに流れる主題歌 『お若ぇのお待ちなせぇ (作詞: 山上路夫、作曲: 冨田勲) 』 を歌うは、チェイ光星。 そう、アニメ 「ルパン三世」 のテレビ第1シリーズ (旧ルパン三世) のエンディングを歌っているチャーリー・コーセイである。 いや、よくもまぁ、これだけ見どころ、聞きどころを集めてくれたもんだ。 オープニングだけで相当、笑わせていただいた。
幡随院長兵衛の話は、よっぽどの反則技を使わない限り、結末が決まっているので 、あまり観たいと思わなかったりするんだが (長兵衛に思い入れを持ってしまうと自分がつらい)、このシリーズは面白そう。
第1話では、財津一郎のかぶき者っぷりがよかった (ちょっと白塗りメイク!) のと、沖雅也の体の芯がぶれない立ち回りが目を引いた。
出演 (どこまでレギュラー、セミレギュラーなのか、まだ不明): 平幹二朗/幡随院長兵衛 (塚本伊太郎)、大原麗子/おきん、江守徹/夢の市郎兵衛、土田早苗/小枝 (さえ)、小松政夫/留吉、鳥塚しげき/桜井庄之助、船戸順/矢田部源之介、山本清/川辺金之介、沖雅也/唐犬権兵衛、財津一郎/彦坂伝八、稲葉義男 (塚本家に仕えていた常平)、中島元、松平健 (白柄組の1人、役名なし、扱いはその他大勢)、平田昭彦/石川軍力斉 (道場主)、宮口精二/桜井庄右衛門、永井智雄/伊勢屋清兵衛、穂積隆信/坂部三十郎、志村喬/大久保彦左衛門、高橋悦史/水野十郎左衛門
ナレーター: 芥川隆行
1974年4月5日~10月4日に放映されたテレビ映画で、正式タイトルは 「幡随院長兵衛 お待ちなせぇ」。 制作は東宝株式会社、俳優座映画放送、毎日放送。 全26話。
*敬称は略させていただいています。