燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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俺は用心棒(2) 第6話 きぬたの音
第6話 きぬたの音 (監督: 松尾正武)
炭焼き・弥兵ヱ (里木左甫良) の娘・お澄 (福富香魚子) は、川で洗濯をしている時、5人連れの侍に深沢の湯治場への道を聞かれて教える。 若い町人姿の男に尋ねられても自分たちのことを話すな、と脅される。 その男と思われる幸吉 (坂口徹) に、侍に言われた通り、気がつかなかったと答えてしまうお澄だが、幸吉のことが気にかかって仕方ない。 万平だんなと田島次郎に頼まれ、家で休ませてあげていた米問屋・美濃屋の主人から手代の幸吉のことを聞き、自分がしたことに責任を感じたお澄は、幸吉に危険を知らせようと、近道をして川を上り湯治場へと向かう…。
主人思いの幸吉を助けた用心棒のだんな、今日は上機嫌。 このシリーズでは、かなり顔の筋肉が緩んでいる用心棒だが、さすがに声を上げて笑っているのは初めて見たぞ。 一体どうしたことやら…。 美濃屋を介抱する万平だんな、気を発しているかのような手の動きが怪しすぎ。 それって、天地正大流?(^^;) 姿を消したお澄が川に残していった洗濯物を叩いてみている田島くん。 強く叩けばいいってもんじゃない。
普段通り生活していただけなのに、思わぬ事態に巻き込まれてしまったお澄が、思いやりと勇気を持った娘だったために運命を狂わせてしまう皮肉な話。 川に流されそうになったお澄を、これまた優しい幸吉が見つけて手を差し伸べる。 2人が手を取り合った画が映り、めでたしめでたし・・・と安心したところで、気がつけば5分残っている結束トラップ。 またやられてしまった、まさか…の結末。 2人が何をしたっていうのよ、まったく…。
幸吉を演じた坂口徹は、坂口佑三郎。
炭焼き・弥兵ヱ (里木左甫良) の娘・お澄 (福富香魚子) は、川で洗濯をしている時、5人連れの侍に深沢の湯治場への道を聞かれて教える。 若い町人姿の男に尋ねられても自分たちのことを話すな、と脅される。 その男と思われる幸吉 (坂口徹) に、侍に言われた通り、気がつかなかったと答えてしまうお澄だが、幸吉のことが気にかかって仕方ない。 万平だんなと田島次郎に頼まれ、家で休ませてあげていた米問屋・美濃屋の主人から手代の幸吉のことを聞き、自分がしたことに責任を感じたお澄は、幸吉に危険を知らせようと、近道をして川を上り湯治場へと向かう…。
主人思いの幸吉を助けた用心棒のだんな、今日は上機嫌。 このシリーズでは、かなり顔の筋肉が緩んでいる用心棒だが、さすがに声を上げて笑っているのは初めて見たぞ。 一体どうしたことやら…。 美濃屋を介抱する万平だんな、気を発しているかのような手の動きが怪しすぎ。 それって、天地正大流?(^^;) 姿を消したお澄が川に残していった洗濯物を叩いてみている田島くん。 強く叩けばいいってもんじゃない。
普段通り生活していただけなのに、思わぬ事態に巻き込まれてしまったお澄が、思いやりと勇気を持った娘だったために運命を狂わせてしまう皮肉な話。 川に流されそうになったお澄を、これまた優しい幸吉が見つけて手を差し伸べる。 2人が手を取り合った画が映り、めでたしめでたし・・・と安心したところで、気がつけば5分残っている結束トラップ。 またやられてしまった、まさか…の結末。 2人が何をしたっていうのよ、まったく…。
幸吉を演じた坂口徹は、坂口佑三郎。
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俺は用心棒(2) 第5話 浪士狩りの夜
第5話 浪士狩りの夜 (監督: 河野寿一)
城下はずれの街道で、やくざものの文五郎 (宗近晴見) と2人の手下に果たし合いの助っ人を頼まれ、引き受けた用心棒のだんな。 果たし合いは、文五郎に夫をころされたおしま (高森和子) の仇討ちだったが、相手に多くの助成があることを予想した文五郎は、自分も怖いもの知らずの助っ人を探していたのだった。 その頃、城下の飲み屋で浪士狩りに引っかかった品田万平と田島次郎。 そこへ異常に興奮して逃げ込んできた浪人・国木田陣蔵 (不破潤) を捕らえる手助けをした2人は、好待遇を約束させて役人に同道する。 一刻も早く牢から出なければ……と焦る国木田の様子を、「人を斬ってきた目をしている」 と不審に思う田島。 おしまは、夫の友人で仇討ちの介添え人である国木田とともに宿を出たきり、戻ってこない弟・市太郎 (漢字は予想。 実際には出演なし) の身を案じていたが、翌朝、市太郎はもの言わぬ姿で戻ってきた。 そして約束の時間、おしまは、たった1人で果たし合いの場所へと出かけていく……。
助っ人を引き受けたものの、浪士狩りのために城下へ入れず、ほとんど寝ている用心棒のだんな、今回はひょうたんを持って登場。 どこかで狂犬に会ったのかしら……。 連れて来ちゃえばよかったのに。 家族に入れるとすると……ペットかな、やっぱり。 酒ばっか飲んでるペットなんて、お金がかかってイヤだけど (笑)。
牢での待遇について、あれやこれやと役人に交渉する万平だんなが楽しい。 実は 「昼飯代を払うと宿代がなくなる」 から、牢に入るのも名案と考えるあたり、さすが……と言うべきか。 牢の昼食には茶が付かないから、行く前にたくさん飲んでおけ、などと田島くんにアドバイス。 頼りになります (笑)。 相変わらず、「わからないこと、知りたいことがあったら何でも私に聞きなさい」 と豪語しているが、豪華な昼食 (お茶付きだった) をごちそうになった上に、国木田を捕らえる手助けをした礼金 (本人は 「小遣い銭」 と喜んでいたが) までもらって浮かれていると、「お里が知れますよ」 と田島くんに注意される始末。 気にしている様子は全くないが (笑)。
国木田の様子から、大体の背景は予想できてしまったが、女に懸想して元服前の市太郎を斬ってしまうなんて鬼だわ。 不破潤がいい男なだけに (笑)、あまりにも人として情けない役だったのがねぇ……。
おしまたちに同行している従僕・久作 (漢字は予想) は海老江寛。
城下はずれの街道で、やくざものの文五郎 (宗近晴見) と2人の手下に果たし合いの助っ人を頼まれ、引き受けた用心棒のだんな。 果たし合いは、文五郎に夫をころされたおしま (高森和子) の仇討ちだったが、相手に多くの助成があることを予想した文五郎は、自分も怖いもの知らずの助っ人を探していたのだった。 その頃、城下の飲み屋で浪士狩りに引っかかった品田万平と田島次郎。 そこへ異常に興奮して逃げ込んできた浪人・国木田陣蔵 (不破潤) を捕らえる手助けをした2人は、好待遇を約束させて役人に同道する。 一刻も早く牢から出なければ……と焦る国木田の様子を、「人を斬ってきた目をしている」 と不審に思う田島。 おしまは、夫の友人で仇討ちの介添え人である国木田とともに宿を出たきり、戻ってこない弟・市太郎 (漢字は予想。 実際には出演なし) の身を案じていたが、翌朝、市太郎はもの言わぬ姿で戻ってきた。 そして約束の時間、おしまは、たった1人で果たし合いの場所へと出かけていく……。
助っ人を引き受けたものの、浪士狩りのために城下へ入れず、ほとんど寝ている用心棒のだんな、今回はひょうたんを持って登場。 どこかで狂犬に会ったのかしら……。 連れて来ちゃえばよかったのに。 家族に入れるとすると……ペットかな、やっぱり。 酒ばっか飲んでるペットなんて、お金がかかってイヤだけど (笑)。
牢での待遇について、あれやこれやと役人に交渉する万平だんなが楽しい。 実は 「昼飯代を払うと宿代がなくなる」 から、牢に入るのも名案と考えるあたり、さすが……と言うべきか。 牢の昼食には茶が付かないから、行く前にたくさん飲んでおけ、などと田島くんにアドバイス。 頼りになります (笑)。 相変わらず、「わからないこと、知りたいことがあったら何でも私に聞きなさい」 と豪語しているが、豪華な昼食 (お茶付きだった) をごちそうになった上に、国木田を捕らえる手助けをした礼金 (本人は 「小遣い銭」 と喜んでいたが) までもらって浮かれていると、「お里が知れますよ」 と田島くんに注意される始末。 気にしている様子は全くないが (笑)。
国木田の様子から、大体の背景は予想できてしまったが、女に懸想して元服前の市太郎を斬ってしまうなんて鬼だわ。 不破潤がいい男なだけに (笑)、あまりにも人として情けない役だったのがねぇ……。
おしまたちに同行している従僕・久作 (漢字は予想) は海老江寛。
暴れん坊将軍II 第91話 誰がワルやら閻魔やら!
第91話 誰がワルやら閻魔やら!
(脚本: 迫間健/監督: 荒井岱志)
銭形平次の第581話 「吉凶うらおもて」 と同じ脚本を使った話なので、あらすじは省略。 基本的に、平次 → 新さん、八五郎、万七、清吉 → め組の衆という役回りになっている。
事件を探索するのが新さん = 上様ってこともあって、盗賊一味に大目付 (須賀不二夫) が絡んでいたり (そうでもないと、余の顔を見忘れたか! ができないからか)、盗まれる金額も三千両だったところが五千両になっていたり、ちょっとスケールが大きくなっている。 また、浪人・野呂官兵衛 (長谷川明男) のフィーチャー度が高く、浪人して江戸に出てきたいきさつ (藩の口減らしで禄を失い、江戸詰めの殿様に掛け合うため) や妻との別れなどが、回想シーンを織り交ぜて描かれ、深みが増している。最後に 妻のもとに帰りついた官兵衛が 「帰ってきたぞ~」 と腕を広げるシーンで見せる表情がいい。 何もかも吹っ切れたことがわかる最高の笑顔。 長谷川明男のうまさが光ってたなぁ。
役名とキャストの違いは、こんな感じ。
銭形平次 暴れん坊将軍
天魔党 閻魔党
一見堂中斉 一心堂太仲
(左右田一平) (織本順吉)
那須小弥太 野呂官兵衛
(田島義文) (長谷川明男)
井関 多田左内
(外山高士) (有川博)
多門一角 庄田大八
(五味竜太郎) (宮口二朗)
鉄禅 玄鉄
(小田部通麿) (北九州男)
佐久壮八 佐久一角
(川浪公次郎) (高峰圭二)
亀蔵 玄助
(重久剛) (岡部正純)
乙部 乙部平馬
(表淳夫) (有光豊)
大家・久兵ヱ 大家・当兵衛
(日高久) (小田部通麿)
越後屋主人 三河屋仁兵衛
(天王寺虎之助) (西山嘉孝)
盗賊の探索に当たるのが上様…ってところで、やはり少し無理があるという印象。 奉行所内に盗賊の内通者がいるという設定が、あまり生きておらず、多田左内はほとんど目立たない。 井関には心の翳りのようなものが感じられたが、多田は完全に開き直っている感じ。
吉宗のじい、加納五郎左衛門 (有島一郎) は、上様のお忍びに苦言を呈する場面で 「わん、わんっ」 と吠えてみたり、歌を歌ってみたり (銭形版では那須が傘張りをしながら歌っていたんだが)…と見せ場が多い。 こういう有島の演技を楽しみに観ている我が家には、とってもおいしい話だった (笑)。
我らが小田部さんは、何と両方に出演! おいしいわ~。 盗賊一味として悪役の顔を、大家としては気のいいところを見せてくれて、まさに 「吉凶うらおもて」。 というわけで、この2つの話は小田部さんのためにあったということにしたいと思う (笑)。
(脚本: 迫間健/監督: 荒井岱志)
銭形平次の第581話 「吉凶うらおもて」 と同じ脚本を使った話なので、あらすじは省略。 基本的に、平次 → 新さん、八五郎、万七、清吉 → め組の衆という役回りになっている。
事件を探索するのが新さん = 上様ってこともあって、盗賊一味に大目付 (須賀不二夫) が絡んでいたり (そうでもないと、余の顔を見忘れたか! ができないからか)、盗まれる金額も三千両だったところが五千両になっていたり、ちょっとスケールが大きくなっている。 また、浪人・野呂官兵衛 (長谷川明男) のフィーチャー度が高く、浪人して江戸に出てきたいきさつ (藩の口減らしで禄を失い、江戸詰めの殿様に掛け合うため) や妻との別れなどが、回想シーンを織り交ぜて描かれ、深みが増している。最後に 妻のもとに帰りついた官兵衛が 「帰ってきたぞ~」 と腕を広げるシーンで見せる表情がいい。 何もかも吹っ切れたことがわかる最高の笑顔。 長谷川明男のうまさが光ってたなぁ。
役名とキャストの違いは、こんな感じ。
銭形平次 暴れん坊将軍
天魔党 閻魔党
一見堂中斉 一心堂太仲
(左右田一平) (織本順吉)
那須小弥太 野呂官兵衛
(田島義文) (長谷川明男)
井関 多田左内
(外山高士) (有川博)
多門一角 庄田大八
(五味竜太郎) (宮口二朗)
鉄禅 玄鉄
(小田部通麿) (北九州男)
佐久壮八 佐久一角
(川浪公次郎) (高峰圭二)
亀蔵 玄助
(重久剛) (岡部正純)
乙部 乙部平馬
(表淳夫) (有光豊)
大家・久兵ヱ 大家・当兵衛
(日高久) (小田部通麿)
越後屋主人 三河屋仁兵衛
(天王寺虎之助) (西山嘉孝)
盗賊の探索に当たるのが上様…ってところで、やはり少し無理があるという印象。 奉行所内に盗賊の内通者がいるという設定が、あまり生きておらず、多田左内はほとんど目立たない。 井関には心の翳りのようなものが感じられたが、多田は完全に開き直っている感じ。
吉宗のじい、加納五郎左衛門 (有島一郎) は、上様のお忍びに苦言を呈する場面で 「わん、わんっ」 と吠えてみたり、歌を歌ってみたり (銭形版では那須が傘張りをしながら歌っていたんだが)…と見せ場が多い。 こういう有島の演技を楽しみに観ている我が家には、とってもおいしい話だった (笑)。
我らが小田部さんは、何と両方に出演! おいしいわ~。 盗賊一味として悪役の顔を、大家としては気のいいところを見せてくれて、まさに 「吉凶うらおもて」。 というわけで、この2つの話は小田部さんのためにあったということにしたいと思う (笑)。
俺は用心棒(2) 第4話 街道口の女
第4話 街道口の女 (監督: 松尾正武)
宿場はずれの茶店で何かを待っている早瀬小四郎 (河原崎健三)、2人の若い侍、そして早瀬の若党・市之進 (宮土尚治、現: 桜木健一) の4人。 そこへ用心棒のだんなが、しばらくして万平だんなが、それぞれ街道口で女に頼まれた、と伝言を持って来る。 心あたりの無い早瀬たち。 なぜか2番目の伝言で呼び出された市之進は、様子を見てくると言って指定の場所、街道口へ走る。 遅れて茶店にやって来た田島次郎は、伝言は持っていなかったが、役人が向かって来るのを見たという。 早瀬たちは脱出を決めるが、最後まで市之進を心配し、だんなたちに行き先を言い残していく。 その頃、市之進は 「街道口の女」 おみつ (青柳美枝子) と…。
さっさと若党なんか見捨てて逃げるんだろうと思っていた早瀬が、市之進を心から仲間と思って気遣うのに感心し (正直、私も驚いた。 何か裏があるんじゃなかろうか……と疑ってみたりして)、後を引き受けるだんなたち。 唐丸駕籠まで襲っちゃって、さらに驚き。 「女に騙されたのが、よほど頭にきているんでしょう」 と田島くん。 だんなたち二人が可愛く見えてくる。 そういや、さっき2人とも 「女は化け物」 とか言ってたっけね (年齢の話だったけど)。 だんなたちに助けられた若侍・井上も合流し、早瀬と仲間たちは夢と希望を胸に長崎へ。 後年、名の知れた蘭学者に……とのナレーションに、何だか安心させられてしまった。 だんなたちの助けが、いい結末につながって良かった。 主人を裏切った市之進の扱いは冷たいもんだが、ま、当然か。 市之進と別れたおみつは、街道で男の袖を引く…。
<こんなところに、あんな人>
早瀬たちを茶店に捕らえにきた目付役の森山は出水憲二。 この人も街道口の女にうまく使われちゃった格好。
宿場はずれの茶店で何かを待っている早瀬小四郎 (河原崎健三)、2人の若い侍、そして早瀬の若党・市之進 (宮土尚治、現: 桜木健一) の4人。 そこへ用心棒のだんなが、しばらくして万平だんなが、それぞれ街道口で女に頼まれた、と伝言を持って来る。 心あたりの無い早瀬たち。 なぜか2番目の伝言で呼び出された市之進は、様子を見てくると言って指定の場所、街道口へ走る。 遅れて茶店にやって来た田島次郎は、伝言は持っていなかったが、役人が向かって来るのを見たという。 早瀬たちは脱出を決めるが、最後まで市之進を心配し、だんなたちに行き先を言い残していく。 その頃、市之進は 「街道口の女」 おみつ (青柳美枝子) と…。
さっさと若党なんか見捨てて逃げるんだろうと思っていた早瀬が、市之進を心から仲間と思って気遣うのに感心し (正直、私も驚いた。 何か裏があるんじゃなかろうか……と疑ってみたりして)、後を引き受けるだんなたち。 唐丸駕籠まで襲っちゃって、さらに驚き。 「女に騙されたのが、よほど頭にきているんでしょう」 と田島くん。 だんなたち二人が可愛く見えてくる。 そういや、さっき2人とも 「女は化け物」 とか言ってたっけね (年齢の話だったけど)。 だんなたちに助けられた若侍・井上も合流し、早瀬と仲間たちは夢と希望を胸に長崎へ。 後年、名の知れた蘭学者に……とのナレーションに、何だか安心させられてしまった。 だんなたちの助けが、いい結末につながって良かった。 主人を裏切った市之進の扱いは冷たいもんだが、ま、当然か。 市之進と別れたおみつは、街道で男の袖を引く…。
<こんなところに、あんな人>
早瀬たちを茶店に捕らえにきた目付役の森山は出水憲二。 この人も街道口の女にうまく使われちゃった格好。
銭形平次 第581話 吉凶うらおもて
第581話 吉凶うらおもて (脚本: 迫間健/監督: 岡本静夫)
近頃、江戸の町を騒がせている盗賊一味・天魔党は、押し込み先に必ず次の予告文を残して行くが、捕らえられずにいる平次たち。 予告にあった材木問屋の三島屋を張り込む町方だが、同心の井関 (外山高士) は、本当に来るわけがないと、新米同心・乙部 (表淳夫) を引き上げさせてしまう。 その隙をついて押し入った天魔党は、まんまと三千両の金を盗み出し、次の狙いは浅草の越後屋と予告していく。 責任を問われて次の警護から外された井関と乙部。 井関は、同心になりたての乙部が、自分のために立場を悪くしてしまっては申し訳ないと、樋口のだんなに頼んで、越後屋の見張りに着く。 奉行所の情報が漏れているのではないかと感じる平次は、そんな井関を怪しむ。 一方、平次が親しくしている浪人・那須小弥太 (高津住男) は、同じ長屋に住む八卦見の一見堂中斉 (いちみどう ちゅうさい/左右田一平) から、越後屋の用心棒の口を紹介される。 傘張りで生計を立て、貧しい暮らしを送る那須は、剣の腕は全くダメだったが、添え状と刀まで用意してくれた中斉に感謝し、引き受けることにする。 越後屋が店に金を置いているか確かめるため、おとりを使って押し入ろうとする天魔党。 おとりの男は、金が別の場所に移してあることを仲間に知らせたところで平次に見つかり、越後屋の裏口にいた井関に助けを求める。 平次がにらんだ通り、天魔党と通じていた井関は男を始末し、さらに現場を目撃した乙部も斬る。 そして、様子を見に来た那須を乙部殺害の下手人として捕らえるのだった。
左右田さんのゲスト出演ってことで選んだ1本。 大悪だったのは意外だが、とぼけた感じで人のいい表の顔 (易者ひげがステキ/笑) と、盗賊の頭領という裏の顔、両方が楽しめて嬉しい。 ハマっていたのは、やはり表の顔。 左右田スマイルには騙されても仕方がない。 なんつったって、最強の恵比須顔だからなぁ…。 張り終わった傘がたくさん広げられた那須の長屋では、傘の隙間を縫って上がりこみ、勝手にするめを食べたりするあたり、ちょっと万平テイスト (笑)。 最後は、平次と大立ち回りの末、十手で4回も殴られて (平次め…)、お縄。 平次の啖呵、「まだ、てめぇらに世直しされるほど末世じゃねぇや!」 で、万平だんなの 「末世末法」 を思い出したのは言うまでもない。
今日の万七&清吉コンビは、天魔党一味を木戸で止めていながら、はやり病で死んだ者が入った棺桶を運んでいると聞いて、ろくに中を調べずに通してしまう失態。 死体を見せられそうになって、嫌がる万七が最高 (笑)。 後で平次に、ちゃんと中を検めたのかと聞かれて、もちろんだと答えるのを、横から 「ウソですよ~」 と清吉がばらしちゃうのが楽しい。 ちなみに、棺桶を積んだ荷車の横で、お経を唱えている天魔党の手下の1人、鉄禅を演じるのは小田部通麿で、もちろん読経は吹き替えなし。 坊主頭に袈裟姿でかっこよかったのに、あまり目立たなくて残念…。 せっかく左右田さんと共演だったのになぁ。 天魔党の手下はほかに、心形刀流の道場主・多門一角 (五味竜太郎) と亀蔵 (重久剛)。 押込みの時には人数が増えていたが、名前は不明。
平次が中斉 = 天魔党と気がつくのは、予告文と那須に渡した添え状の筆跡が同じだったから。 …なんだけど、頭領の中斉は押込みの場にはいない。 ってことは、あらかじめ書いておいた予告文を手下に持たせてるんだろうけど、そこには 「世直しのため、三千両いただき」 とか金額も書いてある。 もし、予想していたほどの金がなかったら、どうするんだろう。 金額のところだけ空けておいて書き込めるようにしてあるとか、金額を変えて何枚も用意してるとか? え~と、これはダメ、これじゃ高すぎるよ…とかやりながら、懐からいっぱい出してたら楽しいのに (^^;)
多門道場で、初めて井関が天魔党の一味とわかるシーン、初めは奥にいる多門や鉄禅だけを映し、手前にいる井関が喋り始めたところで画面にアップで入ってくる画がかっこよかった。 平次にカマをかけられて正体がばれそうになった井関 (多門道場に入るのを見られた → そんなところには行っていない、俺は心形刀流ではない → あっしは心形刀流とは言ってませんぜ…だって。 おバカなんだから、もう)、火盗改めの役人に化けた多門たちが現れると、もろに 「助かった~!」 という顔をしちゃってる。 あのねぇ、世の中そんなに甘くないのよ。 というわけで、あっさり口を封じられてしまったのだった。 哀れなり。
<こんなところに、あんな人>
那須のところに家賃の催促にくる大家・久兵ヱは、日高久。 越後屋の主人は天王寺虎之助で、ふてぶてしさ満点。
縁日で古物を商う太平は玉生司郎。 阿国人形に妻の面影を見て買い求めようとする那須に、女の方だけは売れない、男人形も一緒じゃなきゃダメだと意地悪 (?)。 あんまりアコギな商売するなよ、と平次に釘をさされつつ、結局は両方の人形を買ってもらえてラッキー。
近頃、江戸の町を騒がせている盗賊一味・天魔党は、押し込み先に必ず次の予告文を残して行くが、捕らえられずにいる平次たち。 予告にあった材木問屋の三島屋を張り込む町方だが、同心の井関 (外山高士) は、本当に来るわけがないと、新米同心・乙部 (表淳夫) を引き上げさせてしまう。 その隙をついて押し入った天魔党は、まんまと三千両の金を盗み出し、次の狙いは浅草の越後屋と予告していく。 責任を問われて次の警護から外された井関と乙部。 井関は、同心になりたての乙部が、自分のために立場を悪くしてしまっては申し訳ないと、樋口のだんなに頼んで、越後屋の見張りに着く。 奉行所の情報が漏れているのではないかと感じる平次は、そんな井関を怪しむ。 一方、平次が親しくしている浪人・那須小弥太 (高津住男) は、同じ長屋に住む八卦見の一見堂中斉 (いちみどう ちゅうさい/左右田一平) から、越後屋の用心棒の口を紹介される。 傘張りで生計を立て、貧しい暮らしを送る那須は、剣の腕は全くダメだったが、添え状と刀まで用意してくれた中斉に感謝し、引き受けることにする。 越後屋が店に金を置いているか確かめるため、おとりを使って押し入ろうとする天魔党。 おとりの男は、金が別の場所に移してあることを仲間に知らせたところで平次に見つかり、越後屋の裏口にいた井関に助けを求める。 平次がにらんだ通り、天魔党と通じていた井関は男を始末し、さらに現場を目撃した乙部も斬る。 そして、様子を見に来た那須を乙部殺害の下手人として捕らえるのだった。
左右田さんのゲスト出演ってことで選んだ1本。 大悪だったのは意外だが、とぼけた感じで人のいい表の顔 (易者ひげがステキ/笑) と、盗賊の頭領という裏の顔、両方が楽しめて嬉しい。 ハマっていたのは、やはり表の顔。 左右田スマイルには騙されても仕方がない。 なんつったって、最強の恵比須顔だからなぁ…。 張り終わった傘がたくさん広げられた那須の長屋では、傘の隙間を縫って上がりこみ、勝手にするめを食べたりするあたり、ちょっと万平テイスト (笑)。 最後は、平次と大立ち回りの末、十手で4回も殴られて (平次め…)、お縄。 平次の啖呵、「まだ、てめぇらに世直しされるほど末世じゃねぇや!」 で、万平だんなの 「末世末法」 を思い出したのは言うまでもない。
今日の万七&清吉コンビは、天魔党一味を木戸で止めていながら、はやり病で死んだ者が入った棺桶を運んでいると聞いて、ろくに中を調べずに通してしまう失態。 死体を見せられそうになって、嫌がる万七が最高 (笑)。 後で平次に、ちゃんと中を検めたのかと聞かれて、もちろんだと答えるのを、横から 「ウソですよ~」 と清吉がばらしちゃうのが楽しい。 ちなみに、棺桶を積んだ荷車の横で、お経を唱えている天魔党の手下の1人、鉄禅を演じるのは小田部通麿で、もちろん読経は吹き替えなし。 坊主頭に袈裟姿でかっこよかったのに、あまり目立たなくて残念…。 せっかく左右田さんと共演だったのになぁ。 天魔党の手下はほかに、心形刀流の道場主・多門一角 (五味竜太郎) と亀蔵 (重久剛)。 押込みの時には人数が増えていたが、名前は不明。
平次が中斉 = 天魔党と気がつくのは、予告文と那須に渡した添え状の筆跡が同じだったから。 …なんだけど、頭領の中斉は押込みの場にはいない。 ってことは、あらかじめ書いておいた予告文を手下に持たせてるんだろうけど、そこには 「世直しのため、三千両いただき」 とか金額も書いてある。 もし、予想していたほどの金がなかったら、どうするんだろう。 金額のところだけ空けておいて書き込めるようにしてあるとか、金額を変えて何枚も用意してるとか? え~と、これはダメ、これじゃ高すぎるよ…とかやりながら、懐からいっぱい出してたら楽しいのに (^^;)
多門道場で、初めて井関が天魔党の一味とわかるシーン、初めは奥にいる多門や鉄禅だけを映し、手前にいる井関が喋り始めたところで画面にアップで入ってくる画がかっこよかった。 平次にカマをかけられて正体がばれそうになった井関 (多門道場に入るのを見られた → そんなところには行っていない、俺は心形刀流ではない → あっしは心形刀流とは言ってませんぜ…だって。 おバカなんだから、もう)、火盗改めの役人に化けた多門たちが現れると、もろに 「助かった~!」 という顔をしちゃってる。 あのねぇ、世の中そんなに甘くないのよ。 というわけで、あっさり口を封じられてしまったのだった。 哀れなり。
<こんなところに、あんな人>
那須のところに家賃の催促にくる大家・久兵ヱは、日高久。 越後屋の主人は天王寺虎之助で、ふてぶてしさ満点。
縁日で古物を商う太平は玉生司郎。 阿国人形に妻の面影を見て買い求めようとする那須に、女の方だけは売れない、男人形も一緒じゃなきゃダメだと意地悪 (?)。 あんまりアコギな商売するなよ、と平次に釘をさされつつ、結局は両方の人形を買ってもらえてラッキー。