燃えよ万平
~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~
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俺は用心棒(2) 第10話 噂の中の女
井の澤権現の境内で、土地の貸元・権現の萬五郎 (汐路章) をならず者から救った用心棒のだんなは、礼金をもらうため、萬五郎に同道する。 その頃、宿場の旅籠・もみじやでは、大店・みの屋 (池田忠雄) の若い後添い・およう (三原有美子) と番頭の清吉 (高津住男) が、行商人の民助 (藤岡重慶) と国造 (玉生司郎) に、駆け落ちをネタにゆすられていた。 田島次郎と品田万平に助けられる2人だが、今度は、みの屋を陥れようとする商売敵、佐野屋 (外山高士) らに利用されそうになる。 そこへ、みの屋を追ってきた役人たちが現れて、佐野屋たちは捕らえられる。 おようと清吉は、材木奉行と組んで悪徳な取引きをしていたみの屋を訴えて逃げて来たのだった……。
用心棒のだんなが宿代を稼いでくるのを待つ間、もみじやの台所を手伝わされる万平だんなが大活躍 (笑)。 おろしにするはずの大根を輪切りにしちゃったり (刻んだのをおろせばいい。 大根おろしも流派によって違う、とのこと)、田島くんと民助&国造の立ち回りに大根を持って参戦したり (その大根で一発くらうのは国造。 そういや、斉藤さん同士の戦いだった……)。 宿の主人に睨まれて、折れた大根の尻尾を懐にしまうのが可愛い。 駆け落ちの2人に、自分がお菜を作ったので、出立する前に飯は食っていけ、と言うのを忘れない。
ちなみに献立は:
・鯉の洗い
・ぜんまいの煮付け
・みょうがの澄まし汁
・焼き味噌
「あと、なめこがあるんだが、大根おろしがないので出ないだろう」 とのこと。 ……他人事みたいに言うな (笑)。
結局、役人が来たりして慌しく宿を去った駆け落ち組は食べなかったようだが、膳を前にした田島くんの様子を見ると今ひとつだったみたい。 万平だんなも自信なさそう……。 宿には色々な客がいる、と話す2人。 田島くんに 「勘定のあてがないので台所に立っている変な客」 と言われた万平だんな、口をとがらせて 「勘定のことも考えず、ゴロゴロしている変な浪人」 とやり返す。 おいおい、この前はゴロゴロしていなさいって言ってただろう! あの微笑みは嘘だったのかいっ。 案外、用心棒のだんなが一番まともかもしれない……ってことで話は収まった。 まとも…ねぇ。 確かに、ちゃんと働いてお金を稼いでいるのは用心棒のだんなだけだわ (^^;)
田島くん、おようと清吉がみの屋を訴えてきたという話を聞いて、「男はともかく、女は夫を捨てて若い男に走ったことに変わりはないのでしょう」 と一言、潔癖なところを見せる。
その用心棒のだんな、萬五郎の一家と民助&国造から、おようと清吉を助けて逃がしてから、旅籠に持って帰る金を作らねばならない…と困った顔。 で、やむを得ず民助たちの行商の品物を持って帰ることに。 そんなもの持ってこられても…ということで、白粉やら紅やらを旅籠の女中に売り込む万平だんな。 安いよ、安いよ…と最初から叩き売りモードだが、その白粉を自分の顔に塗ってみて (塗るな~/笑)、安物だ、買わん方がいいとか言う。 あぁ、どこまでやるんだ、万平! ステキすぎるぞ、万平!
役人を傷つけて逃げていたみの屋の主人と街道で鉢合せしてしまった、おようと清吉。 主人と清吉は刺し違えて死に、おようは1人逃げて行く。 別の宿場で、居酒屋の酌婦となったおようを見かけた用心棒のだんなたちは、黙って去っていくのだった。
<こんなところに、あんな人>
みの屋と清吉が刺し違えた後、もみじやに 「人が2人死んでいる」 と知らせに来たのは有島淳平。
<メモ>
次回予告編の最初に、初めて 「予告」 の文字が出る。
俺は用心棒(2) 第9話 折れた剣
城下はずれの茶店で、釣り帰りの山田十郎左ヱ門 (野々村潔) と居合わせる用心棒のだんなたち。 相手が噂に聞いたことのある据物斬りの名人と知った田島次郎は、ぜひ話を聞きたいと頼む。 城下に出かける用事があるという山田だが、帰宅後でよければと承知し、田島は七ツ過ぎに山田の家を訪ねる約束をする。 家老・坂田彦右ヱ門 (春日章良) の屋敷に呼び出されて出かけた山田は、藩主のご落胤・谷口要之助 (亀石征一郎) との立ち合いで負けるように頼まれていたが、流派の誇りのためにも負けることはできないと断る。 帰り道、山田と、同行していた内弟子・森川平馬 (鮎川浩) は、城の重臣の1人 (多分…。 役職不明)、近藤政右ヱ門 (小林勝彦) 配下の侍 (山口幸生) が集めた浪人一味に襲われる。 居酒屋で、一味に加わらないかと声をかけられたものの、襲う相手や目的がわからないという理由で、離れた場所から様子を見ていた用心棒のだんなと品田万平。 斬り合いの最中に山田の刀が折れるのを見て助けに走るが…。
今日の万平だんな、居酒屋でお金を数えながら、この城下は物が高いよ…と文句。 天地正大流には銭勘定の修行がないそうだが、これだけ旅して歩いてりゃ、十分な修行じゃないかと思うんだが…。 「いざとなったら道場破りでもするさ」 なんて言ってくれちゃう心強い (?) 用心棒のだんなのおかげで何とかなっちゃうから、修行になってないのか…。
山田の内弟子・新助 (賀川浩) が、師匠の外出用として用意されていた刀を、こっそり持ち出すまでは、まぁ、気持ちがわからないでもないが、薪を斬ってみようとするのは、さすがにやりすぎだろう、キミ…。 そのために後で自分を責めることになるわけだが、折れた師匠の刀で仇に立ち向かう姿は、無謀と思いつつも応援したくなった。 すごかったのは用心棒のだんなで、その新助の目の前で、あっさりと要之助の刀を折ってみせる。 えーと、狙って折れるもんなのか、刀って (^^;) 用心棒のだんなは、それだけすごい腕を持ってるってことか。
田島くんは、訪ねて行った山田の家で、薪割りの見事な腕を披露。 山田の帰りを待ちながら、新助と、その姉で平馬の妻・八重 (岸久美子) と談笑しているところへ悲報が届き、結局、話を聞くことはできず。 久々に剣術修行も忘れていないところを見せたのに…。
姉弟の仇討ちに手を貸すのに、茶屋で山田からもらった鮎のお礼をするだけ、と言う万平だんながニクい。
ご落胤の要之助を殿と対面させるため、あれこれと手を回す家老たち。 わがままな若君に手を焼いているのかと思ったが、要之助は、山田が急病で死んだと聞いて、闇討ちでは…と疑ったり、意外とまとも。 藩の指南役 (千葉保) との立ち合いに勝ったのも自分の実力と信じているあたり、その出生ゆえに、望みもしないのに持ち上げられてしまっているのが悲しい…。
オープニングの配役クレジット、今回も左右田さんが右。
えーと…。 きっと今日から銭勘定の修行に励むから?
…うーん、ちと苦しい (^^;)
伝七捕物帳 ('79) 第18話 ほくろのある女
第18話 ほくろのある女 (脚本: 東條正年、監督: 松尾正武)
俺は用心棒(2) 第8話 宿場からは遠く
神社で奉納額を見ていた田島次郎は、斬り合いで負傷した侍、木村周作 (柳生博) に、宿場の旅籠で待つ連れの吉川兵馬 (石浜朗) とゆか (花園ひろみ) に伝言を頼まれる。その頃、兵馬とゆかは、追ってきた城下の侍を斬り、宿場はずれの空き家に隠れ場所を移していた。木村の身を案じるゆかは、彼を見捨てて先を急ごうとする兵馬と衝突する。隠れた空き家が用心棒のだんな達の寝ぐらだったことから、戻ってきた田島が木村の消息を伝え、ゆかは品田万平とともに木村のもとへ走るのだった…。
空き家に入ってきた兵馬たちの前に現れた用心棒のだんな、ここは空き家なんだから野良犬や捨て猫がいるかも、狸や狢も起きてくる…と言ったところで、2階から万平だんなが降りてくるのに大笑い。 呼ばれて出てきたわけじゃないと思うけど…、やっぱり狸の方かな (笑)。 その万平だんなは、奉納額の値打ちについての講釈 (1人で喋ってるだけ、とも言う)、兵馬とゆかのケンカの仲裁、木村の手当て(ここで天地正大流の医術に励む!)…と、大忙し。しかし、男と女のケンカの潮時まで見極めるとは、さすがに経験豊富? …っていうか、それも天地正大流?(笑)
今日の田島くんは単独行動が多かった。 木村の伝言を持って行った旅籠では、城下の侍たちにわからないように、そして女中に迷惑がかからないように、うまく情報入手。 親切な女中をかばって侍たちを相手にする。 完璧…かと思いきや、空き家に戻ったら用心棒のだんなに、後をつけられたな…って、何だか嬉しそうに言われちゃったけどね。
城下の侍たちに協力して、吉川たちを追っている目明し・喜代造に梅津栄。 妖怪度ゼロで、普通にイヤな感じの目明しだったが、何だか1人だけ、うまくだんなたちの手から逃れているなぁ…と思っていたら、最後には木村とゆかを捕らえて、手柄をちゃっかり独り占め。
やっと一緒になれた木村とゆかを狙う吉川を斬り、これまでのことは忘れて2人で新しくやり直せ、と言葉をかける用心棒のだんな。 なのに、結局2人は当初の予定通り、ゆかの父のもとへ行ってしまう。 唐丸駕籠に乗せられた2人を見た用心棒のだんな、どんな気持ちだったことか…。 うまくいったかのように見せておいて、やっぱりビターエンド。 だんな達には、その後を知らせないであげてほしかったな…。
オープニングの配役クレジット、久しぶりに左右田さんが右だった。
天地正大流フル回転で頑張ったから?
俺は用心棒(2) 第7話 江戸で知った女
旅先の宿で、2年ぶりに再会した美津 (磯村みどり) と土井勘之助 (上林詢)。 今は下級武士、三谷要助 (花上晃) の囲われ者になっている美津は言い寄る土井を突っぱねるが、部屋から出ていく土井の姿を目撃した三谷は2人の仲を疑う。 翌朝、土井と2人の仲間に絡んだ三谷は、逆に斬られて命を落とす。 城下に入った美津は、土井の妻・志乃 (磯部玉枝) を呼び出し、夫を斬った土井に会わせるよう迫る。 志乃に問い詰められた土井は、斬った事実は認めるが、相手が公儀直参の侍であり、表沙汰になればお家のためにならないと言い張る。 夫の言葉を信じる志乃は、口入屋の辰五郎に頼み、金を渡して美津を城下から追い出そうとする。 土井の 「代理」 として美津のところにやってきた子分の前に、美津の 「代理」 として、用心棒のだんな、品田万平、田島次郎の3人が立ちふさがる…。
見事に 「自分の仇」 を取って死んでいった美津だが、だんなたちは振り回された格好。 そうやって巻き込まれた自分に、田島くんはイラ立っている様子・・・。
土井は家老の娘を嫁にもらい、約束された出世の道を守ろうとしながら、旅先で昔の女にも手を出そうとした上、最後には自分の秘密を守ろうと美津を切り捨てるという、ホントに最低な男。 後日、浪人となり、刀を振り回して暴れているところを、通りかかった用心棒のだんなに成敗されることになるのだが、同情する者はない・・・。 斬った用心棒のだんなは、迷惑していた茶店のおやじに感謝される始末。
というわけで、志乃は家老の娘。 お嬢様のはずなんだが、口入屋に顔がきいちゃったりするあたり、どうなってるの? って感じもあり。 しかも自分で頼みに行っちゃってるし (笑)。 父親のご家老も口入屋を使って悪事の始末とかさせていたのかしらん・・・なんて思ったりして。 ちょっと疑問。 が、やはりプライドは高く、最後には夫に裏切られたショックで気がふれてしまうのだが、誰もいない屋敷で幻の夫に語りかけ、笑い続けるシーンは、すごかった・・・。 ちょっと怖くなってしまったくらい、すごい演技だった。 ちなみに 「燃えよ剣」 では、おゆきという非常に重要な役を演じる磯部玉枝さんだが、今回、用心棒のだんなとは全く絡みなしで、会うことはなかった。
今日の万平だんな、あまり活躍せず・・・ (^^;) 宿に役人が踏み込んできた際、ハデにちゃぶ台をひっくり返したくらいか。 が、次回予告では 「品田万平は、天地正大流の医術に励む」 と語られ、ワクワク♪
…って、医術? 一体どれが本業だ、天地正大流!