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燃えよ万平

~ 時代劇鑑賞の記録と独り言 ~

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帰って来た用心棒 第23話 おことうさん

京の年越しのお話ということで、我が家の2007~2008年の年越し観賞に選んだ。 大好きなお笑い三人組が出ていないのが淋しいけど、メインゲストの小谷悦子は、2007年の (我が家の) 助演女優賞を受賞しているので、それも記念して。

第23話 おことうさん (監督: 河野寿一)
大晦日、商人は掛け取りに忙しい。 河内屋の手代、清七 (河原崎長一郎) も朝から得意先回り。 途中、御茶屋で 「おちょぼ」 として働いている妹のおきよ (小谷悦子) にばったり。 おきよはお使いを、清七は次の掛け取りを、それぞれ済ませたら一緒にお昼を食べようと約束し、近くのうどん屋で待ち合わせる。 その得意先で主人と番頭が殺されているのを見てしまった清七、3人組の浪士 (山岡徹也、月形哲之介、平沢彰) に、店の金と掛取帳をカタに取られ、使いを強要される。 おきよは、うどん屋で兄を待っていたが、後から来て合席になった万平だんなが食べ終わるまで兄を待つが諦めて帰る。 店に戻ると、すぐに別のお使いで料亭 「花むら」 に向かう。 その途中、田島次郎とぶつかって足をくじいてしまうが、偶然にも行き先が同じだったことから、田島に送ってもらう。  そこへ、浪士の使いでやって来た清七。 伝言する相手の一人が妹に親切にしてくれた田島だったことから、清七は二人に逃げるよう告げる。 だんなたちは逃げ隠れしないが、実は伝える相手が違っていたため (ホントの相手は用心棒の依頼人)、浪士たちは清七に金を返さず。 田島は清七について行って奉公先の主人に事情を説明するが、主人の怒りは収まらず。 そこへ浪士の一人 (月形哲之介) が乗り込んでくるが、田島が成敗。 しかし、浪士の懐に金はなかった…。 
 
うどん屋で合席になったおきよに、うどんをごちそうしてやろう、と優しい万平だんな。 大晦日なのに温かい懐? …でも、実は掛け取りから逃げて来たのでは? とか疑いたくなる (笑)。
おきよから、大晦日には芸妓たちが常客から鞠 (割り玉) を贈られるという花街の風習を教えてもらっている時、中には琴や蔵が入っていると聞いて、「蔵?!」 と驚く田島くんが可愛い。 どんな鞠を想像したのやら。
だんなたちが 「花むら」 に集まったのは、仕事の依頼人に会う用心棒のだんなが、京の町の年越しを味わおうと田島くんと万平だんなを呼び寄せたから。 すっかり優しくなっちゃって…。 部屋に入ってくるなり饅頭に手を伸ばし、おいしそうにほおばる田島くんが微笑ましい。 …っていうか、用心棒のだんなにお茶とお菓子を出しても (^^;)
依頼人を守った報酬 (財布そのまんま) を鞠に入れ、おきよに贈るだんなたち。 鞠を抱えて清七のもとへ向かうおきよは、ホントに嬉しそう (鞠をもらえるのは芸妓だけ。 おきよは鞠を見せ合う舞妓たちの姿を影から見て羨ましく思っていた)。 清七が奪われた金を店に返したら、残りは兄妹で分けなさい、との手紙に抱き合って泣く兄妹。 おきよの 「おかあちゃんに送ってあげようね」 という言葉が胸を打つ。
だんなたちは、予定通り 「花むら」 で静かな年越し。 今日の依頼人、ずいぶんな出費だったでしょうなぁ…。

おことうさん (おことうさんどす) は、主に大晦日の挨拶として使われる京言葉で、「お忙しいことです」 の意。 漢字では、「お事多さん」 と書くそうな。

Manpei.jpg
うどん屋に入ってくる万平だんな。
2008年、結束6人衆の中で最初に我が家のテレビ画面に映ったのは、この人!


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